お仕事では叱らなければいけない時がある?!叱るとは?!叱る時に注意をするポイントとは?!
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はじめに
お仕事では部下や後輩に対して、どうしても「叱らなければいけない時」があります。
「叱らなければいけない時」がある以上、ある程度「叱る行為」については考えを整理しておく必要があります。
理由は「叱るという行為は非常に気力を使う為」となります。
「非常に気力を使う」事で「考えをまとめる能力」が弱くなります。
すると「伝えたい事を言葉にできない」「勢いに任せて余計な事を言ってしまう」など「本来の叱る目的が果たされない」結果となる場合があります。
これでは「叱った意味がない」どころか、「ハラスメント行為となる」などの可能性も生まれてしまいます。
そうならない為にも、事前に「叱る行為について考えを整理しておく」必要があります。
今回は「お仕事で叱る行為」について触れたいと思います。
事前に「叱る行為とはなにか?」について「注意をする点」も含めて「考えの整理」の参考にして頂ければと思います。
叱るとは
「叱る」とは「相手に対して注意や非難を表明し、その行動や態度が不適切であることを指摘する事」となります。
「誤った行動」「ルール違反」「無礼な態度」などに対して、注意や指導をおこない「改善を求める事が目的」となります。
よって「叱る」という行為をおこなう場合、「何が悪かったのか?」という理由を明確にする必要があります。
「明確な理由がない」場合は単なる「腹いせ」となります。
これは「ハラスメント行為」となる可能性が高く、お仕事では「問題行動」となります。
そして、「理由が伝えられない」場合も「理由がないのと同じ」となります。
「とにかくダメ」「とにかく悪い」という言葉を耳にしますが、これも「明確な理由がない」のと同じとなります。
よって、「叱る」時は「叱られる側の何が問題だったのか?」「どのようにすべきだったのか?」を明確にして、「叱られる側に改善する事柄を理解させる」必要があります。
「改善」とは「より良くなる」という意味ですが、「叱った結果に求める改善」とは「間違っている事が正される」事となります。
それでは「正しい事とは何か?」となります。
「人の考え方」はさまざまです。
「叱る側の考え方」もあれば「叱られる側の考え方」もあります。
よって、お仕事をおこなう上では「正しい事の基準」が必要となります。
それでは「何を基準にするべきか?」となります。
お仕事をおこなう上では「会社の考え方が基準」となります。
従って「叱る側」はこの「会社の考え方をしっかりと理解している」必要があります。
「お仕事での叱る行為」とは「叱られる側」が「会社の意思や方針」に反した時に「正しい会社の意思や方針を理解させる行為」と考える必要があります。
お仕事で叱る時に気をつけるポイント
「お仕事で叱る時に気を付けるポイント」を挙げます。
- 言葉使い
- 叱る姿勢
- 叱る相手を追い詰めない
言葉使い
「叱る」時だからこそ「丁寧な言葉使いを意識する」必要があります。
理由は「叱る側」も「叱られる側」も「正常な気持ちではない」為となります。
「丁寧な言葉使い」をする事で、「冷静になる」事ができます。
「冷静になる」事で「叱る側」は「論理的に順序立てて正しい事について伝える」事ができます。
「叱られる側」は「お話しを聞き理解をして自分の考え方に取り込む」事ができます。
逆に「叱る側」も「叱られる側」も「冷静になれない」と「伝える事」も「理解する事」もできません。
よって「叱る時」だからこそ「丁寧な言葉使いを意識する」必要があります。
叱る姿勢
「叱る時だからこそ姿勢を正す」必要があります。
ドラマなどで上司が部下に対して「横柄な態度で叱る様子」を見かけます。
これはドラマの世界だけではなく、実際のお仕事の現場でも見かける時があります。
前述の通り「叱る」とは、「誤った行動」「ルール違反」「無礼な態度」などに対して、注意や指導をおこない「改善を求める事が目的」となります。
それにも関わらず「叱る側の態度が悪い」場合、それ自体が「誤った行動」「ルール違反」「無礼な態度」となります。
これでは「説得力」がありません。
よって、「叱る時だからこそ姿勢を正す」必要があります。
逆に「叱られる側の姿勢が悪い」場合があります。
この場合は、「叱られる側が姿勢を正すまで待つ」必要があります。
「聞く姿勢ができていない人」に対しては、何を言っても伝わりませんし、理解もされません。
もし、社会人になって日が浅い人であるならば、まずは「叱られる時は姿勢を正す事」をしっかりと伝えるようにしてください。
叱る相手を追い詰めない
「叱る」時は「緊張感のある雰囲気」が必要となります。
しかし、これは「緊張でガチガチにする」と言う意味ではありません。
「ここは聞いて下さいと言うアピール」です。
どんなに丁寧にお話しをしても「叱られる側」が理解をしてくれないと「叱る意味」がありません。
よって、「叱られる側が理解しやすい雰囲気作りをおこなう」必要があり、これが「緊張感のある雰囲気」となります。
しかし、この「雰囲気」を作りすぎると「叱られる側を追い詰めてしまう」時があります。
「追い詰める」とは「逃げ場をなくす」事となります。
「叱る行為」で一番危険なのは「どんな言い訳もできないくらいに論破してしまう事」です。
確かに正しい事を伝えているので一見、問題はなさそうですが「叱られる側」も人間です。
どこかに「逃げる場所」を作っておかないと気が滅入ってしまいます。
よって、「叱る側の責任」として、「逃げる場所を作る」など、必ず「叱られる側に対する配慮」を心掛けて下さい。
以上、「お仕事で叱る時に気を付けるポイント」でした
「叱る行為」は「自分の為ではなく相手の為におこなう行為」となります。
時々、「自分が怒られるから、ちゃんとして欲しい」と言われる人がいます。
これでは「叱る側」が「自分の為におこなう行為」となるので、「叱られる側」には何も響きません。
「叱る行為」とはあくまでも「叱られる側の為におこなう行為」という意識を持つ必要があります。
simacatより一言
「叱らなくてはいけない時」は、突然おとずれます。
したがって、お仕事をする時は「いつでも叱る準備ができている状態」であるべきです。
その為には事前に「叱る」為の「考え方」「言葉」「姿勢」を整理しておく必要があります。
この整理をおこなわないままだと「勢いに任せて叱る」事となります。
余談となりますが、「一度、聞いたら理解しろ!」とか「何度、言ったら分かるんだ?」などの言葉があります。
これは「叱られる側の問題」ではなく「叱る側の問題」です。
「一度、聞いただけでは理解できない叱り方」「何度、聞いても理解できない叱り方」をしている可能性を疑うべきです。
「叱られる側」が理解できないと「叱る意味」がありません。
よって、「叱られる側」が理解できるように「叱る側」が「考え方」「言葉」「姿勢」を整理する必要があります。
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