お仕事にて部下や後輩を叱る時に注意をするポイントをご紹介?!
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
性格にもよりますが、叱ると言う事は気力も使いますし嫌な行為です。
しかも叱った後に関係性が悪化するかも知れません。
しかし、叱らないといけない時もあるのです。
特にお仕事の場面では、部下や後輩に対して必要な時が必ずあります。
その様な時に備えて、ある程度の考えを巡らせておく事をお勧めします。
何故ならば、前述の通り叱る事は、非常に気力を使う行為だからです。
考えが上手くまとまらずに、伝えたかった事を言えなかったり、勢いに任せて余計な事を言ってしまったり、後で後悔する事をあります。
そうならない為にも、準備が必要なのです。
理由が重要
叱る理由を明確にする
「叱る」には理由がある筈です。
理由もなく叱るのは単なる腹いせで、これは一番やってはいけない行為です。
「叱られる方」の何が問題だったのか?どの様にすべきだったのか?
理由を「叱る相手に分かる様に伝えて改善して頂く事」が目的となります。
正しい事とは?
それでは「叱られる方」に伝える「正しい事」とは何でしょう?
人の考え方は様々です。「叱る方の考え方」もあれば「叱られる方の考え方」もあるのです。
お仕事を行う上で、どちらが正しいのかと言うと、どちらも正しくはありません。
お仕事を行う上では「会社の考え方」が一番正しいのです。
従って「叱る方」はこの「会社の考え方」をしっかりと理解している必要があるのです。
よって、「叱るという行為」は「叱られる方」が会社の考え方である「会社の意思や方針」に反した時に「正しい事」を理解して頂く事を目的とした行動なのです。
叱り方
言葉使い
叱る時だからこそ、丁寧な言葉使いをする必要があります。
何故かと言うと「叱る方」も「叱られる方」も正常な気持ちではないからです。
丁寧な言葉を使う事である程度、冷静にお話しをする事ができますし、緊張した空気を作る事ができます。
大工さんや調理師さんなどはよく怒鳴っていますが、あれはピンポイントで指摘ができるからです。
「遅い!」とか「何やってんだ!」とかですね。
ピンポイントで指摘ができるなら、それだけでも良いのですが論理的に順序立ててお話しをする際にずっと怒鳴り続けていても「叱られる方」には何も伝わらないでしょう。
従って、叱る時こそ丁寧な言葉使いをする様に心掛けましょう。
態度
上司が部下に対して「横柄な態度」で叱る様子をドラマなどで見かけます。確かに実際にもあります。
しかし、横柄な態度で叱るのも演技としては良いのですが、陰口を言われるだけです。
叱る時は「叱る方」が姿勢を正しましょう。
これも緊張した空気を出すのに効果的です。
「叱られる方」が姿勢を正さない様でしたら、姿勢を正すまでは話しを止めておいた方が良いです。
聞く姿勢ができていない方にお話しをしても何も伝わりません。
もし、社会人になって日が浅い方であるならば、まずは叱られる時は姿勢を正す事を教えてあげましょう。
気を付けるポイント
叱る相手を追い詰めない
前述で「緊張した空気を作る」事を述べましたが、緊張でガチガチにすると言う意味ではありません。
「ここは聞いて下さい」と言うアピールです。
どんなに丁寧にお話しをしても「叱られる方」が聞いてくれないと意味がありません。
「叱られる方」に聞いて頂く空気作りをする必要があります。
しかし、この空気を作りすぎると「叱られる方」を追い詰めてしまうかも知れません。
「追い詰める」とは逃げ場をなくす事です。
叱る行為で一番危険なのは「どんな言い訳もできない」くらいに論破してしまう事です。
確かに正しい事を伝えているので一見、問題はなさそうですが「叱られる方」も人間です。
どこかに逃げる場所を作っておかないと気持ちが滅入ってしまうのです。
言い過ぎたかな?と感じた時は「こちらも悪かったけど」など必ずフォローを入れましょう。
「叱った方」の責任として、必ず「叱られた方」に対する配慮を心掛けて下さい。
叱る事は自分の為ではなく相手の為に行う行為
よく「自分が怒られるから、ちゃんとして欲しい」と言われる方がいます。
これでは「叱る方」が「自分の為」に行う行動となります。
叱ると言う事は「叱られる方」に考えや行動を直して貰う為の行為です。
「叱る方」は、まず初めにこの事を考える様にしましょう。
simacatから一言
叱らなくてはいけない時は突然やって来ます。
従って叱る事について、どの様な考え方と姿勢で望んだら良いのかを事前にシュミレーションしておく事で自己嫌悪に陥らなくて済みます。
また、パワーハラスメントの回避にも繋がります。
パワーハラスメントは勢いに任せて叱った結果です。
叱られる方としては迷惑なお話しなのですが、叱り慣れている方が無意識に行なってしまう事が殆どなのです。
また、叱ると言う行為は「叱られる方」を傷付けてしまうリスクがあります。
それでも叱らなくてはいけないのは、「叱られる方」の事を考えた行動なのです。
「叱られる方」にその事が伝わる様にしっかりとした考え方を持つ事が重要です。
コメント