円グラフ?!棒グラフ?!折れ線グラフ?!最低でもこの3つのグラフはマスターしておきましょう!!
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
お仕事には、「分析」という作業があります。
「分析」とは、「構成や性質などに細かく分けて、明らかにする事」です。
例えば、あるスーパーで、1ヶ月の売上のうち、食料品と衣類という構成で分けた時、「何がどれだけ売れているのか?」を明らかにする事が、「分析」となります。
よく、「解析」という言葉も使われますが、「解析」とは「論理的に明らかにする事」「説明ができるようにする事」となるので、「分析」とは異なります。
「分析により、明らかになった情報を利用して、解析をおこなう」という流れが、一般的となっています。
「グラフ」は、この「分析した情報」を表現する為に利用される物となっています。
グラフとは
「グラフ」とは、「分析した情報を人が理解しやすい状態であらわした物」となります。
例えば、スーパーの1ヶ月の売上を「分析した情報」は、なにもしなければ「文字や数字だけ」で表現されています。
品数や構成が少なければ、「文字や数字」だけでも、「理解をする事」は可能なのですが、品数や構成が多くなると、「理解に時間がかかる」事となります。
「解析」をする為には「理解をする事」が必要となるので、「理解に時間がかかる」とは、それだけ「解析が遅れる事」となります。
本来、時間をかけなくてはいけないのは、「解析」となります。
この「解析」をおこなわないと、「判断」や「評価」ができない為です。
したがって、「分析した情報」を、できるだけ早く「理解できる工夫」が必要となります。
そこで、利用されるのが「グラフ」となります。
「グラフ」は、「絵」で表現をする為、目で見てイメージをする事ができます。
この為、理解までの時間を減らす事ができます。
「何かを決定する情報」としても、「グラフ」は利用されます。
例えば、「1ヶ月の通信費を安くしたい」という目的があるとします。
この目的は、「家の通信費」「携帯の通信費」の2つで構成されています。
色々な通信会社のプランを見た時、「家の通信費」「携帯の通信費」が別々に表記されていると、それぞれの費用を足して、比較をする必要がある為、「決定」までに時間がかかります。
この時、さまざまな通信会社の「家の通信費」「携帯の通信費」が足された状態で、プランを一覧化すれば、「理解にかかる時間」を減らす事ができます。
しかし、すべてを見ないと、「理解」する事ができない為、「決定」までには時間がかかります。
そこで、「グラフ」を利用します。
「グラフ」を利用する事により、一目で、「1ヶ月の通信費が安くなるプラン」を見つける事ができます。
言い換えると、「グラフ」を利用して、「分析した情報」を「絵」で表現する事で、「理解にかかる時間」が短縮された事となります。
その結果、「解析」までの時間が短縮される為、「判断や評価」までの時間も短縮される事となります。
「グラフ」には、さまざまな表現があります。
「代表的なグラフ」は、「円グラフ」「棒グラフ」「折れ線グラフ」となります。
この3つは、いつでも利用できるように、「マスターをしておくべきグラフ」となります。
円グラフ
「円グラフ」とは、「円を利用して表現したグラフ」となります。
「円」の中を「おうぎ状」に区切って、その「おうぎの面積」にて、「全体」に占める割合を表現しています。
「全体」とは、「おうぎ状であらわす、全ての構成を足した値」となります。
例えば、「その時点の全体の売上」「その時点の全体の人数」などとなります。
この「全体」に対して、その内訳が「各構成」となり、その割合を表現するのが、「円グラフ」となります。
「円グラフ」は、全体に対して、「各構成の割合のみ」の表現となります。
したがって、「時系列でどうなったのか?」「順位はどうなっているのか?」などの「分析」では、利用する事ができません。
しかし、あくまでも「構成の割合」を知るだけならば、非常に分かりやすい表現となっています。
棒グラフ
「棒グラフ」とは、「四角い棒の長さで表現したグラフ」となります。
「縦」で表現される場合もありますし、「横」で表現される場合もありますが、基本的には「棒の長さ」で、大小を表現しています。
棒の長さを見れば、大きいのか小さいのかを理解できる為、多くの場面で利用されています。
例えば、「スーパーの1年間の売上」を1ヶ月ごとに表現をすれば、「月別の売上」と「各月の比較」をおこなう事ができます。
そして、さらに「棒の中身」を「各構成」で表現をする事ができる、「積み上げ棒グラフ」という物があります。
この「積み上げ棒グラフ」では、「各月の各構成の売上の動き」も知る事ができます。
「棒グラフ」は、基本的に「大小関係」の表現となります。
「複雑な分析」を表現する場合、「棒グラフ」では見づらくなる場合があります。
この場合は、別の「グラフ」と合わせて表現をするか、別の「グラフ」の利用を検討する事となります。
折れ線グラフ
「折れ線グラフ」とは、「点と点を結ぶ線で表現したグラフ」となります。
「分析」をする各構成の、ある時点での状態から、次の時点の状態、さらに次の時点の状態など、その「推移を表現する」事ができます。
例えば、「スーパーの1年間の売上」について、「月別の売上」と「各月の売上の比較」が、「棒グラフ」では、おこなえました。
それでは、「複数の店舗が存在する時、どのように表現をするのか?」となります。
複数の店舗が存在する場合、「棒グラフ」では、店舗数が多くなる程、棒の数が増えてしまい、「理解が難しいグラフ」となってしまい、「グラフ」を利用する意味がなくなってしまいます。
このような時に、「折れ線グラフ」を利用します。
「折れ線グラフ」では、各店舗を「線」で表現し、各店舗の「月別の売上」を表現する事ができます。
ただし、「棒グラフ」では、内訳として、各構成が表現できましたが、「折れ線グラフ」では、「各構成の内訳」を表現する事ができません。
これを表現する為には、「折れ線グラフ」の線の数を増やすか、別の「グラフ」と合わせた表現を検討する事となります。
simacatより一言
「円グラフ」「棒グラフ」「折れ線グラフ」の3つを紹介いたしました。
いずれも、「表現力」となりますので、利用できる状態になるまで、練習をして頂ければと思います。
なお、「分析」をおこなう時、どこまで「解析の時間」を減らせるのかを考える必要があります。
「解析の時間を減らす」為に、「グラフ」を利用するならば、「グラフ」が作れるような「分析のやり方」をする必要があります。
これは、必ず「数値化する事」「定量化する事」となります。
「性質的な事」も、「定量化」をしないと「グラフ」として表現をする事ができません。
「グラフが作れない」という事は、「解析の時間を減らす事ができない」という事となります。
「グラフ」を作って「分析した情報」を表現するならば、「分析」の時点から、「定量化」を意識する必要があります。
コメント