お仕事でのスキルとスキルアップとは?!資格取得のこと?!知識だけではなく経験も必要です?!
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はじめに
お仕事をしていると「スキルとスキルアップ」という言葉を耳にします。
「スキル」を取得する事で「スキルアップ」となり、「お給料が上がる」「昇進する」など、待遇が改善するイメージを持つ人が多くいます。
今回は「スキルとスキルアップ」について触れたいと思います。
「スキル」と聞くと「試験や検定」などの「資格」を想像します。
「資格」は「基本的な知識の有無を問われる物」です。
「その知識が一定水準である人」が「合格」となります。
しかし、これで「スキル」が手に入る訳ではありません。
「資格」とは、「一定水準の知識を保有している証明」に過ぎないという事です。
よって、「一定水準の知識」をベースにして、多くの経験を積み重ねないと、「本当の意味でのスキルアップ」にはなりません。
スキルとスキルアップ
「スキル」とは、一般的なお仕事の中では「技術」という意味で利用されます。
「ビジネススキル」や「スキルセット」など、頻繁に耳にします。
「ビジネススキル」とは「お仕事で必要な技術」です。
「スキルセット」とは「個人が所有している技術」です。
「技術は方法や手段という情報」で、言い換えると「知識」になります。
お仕事をおこなう上では「知識」があっても「利用できない」と意味がありません。
この「知識を利用する為の行動や能力」が「技能」になります。
「技能」を身につける為には「経験」が必要になります。
「ある事柄の経験を積み重ねる」事で「より正しいやり方」「より効率的なやり方」が身につきます。
これが「技能の向上」になり、本当の意味での「スキルアップ」になります。
よくある誤解が「資格の取得とスキルアップを同じ意味で捉える」事です。
「資格」は「あくまでも基礎知識がある証明に過ぎない」という理解が必要です。
とは言え、「試験や検定が何の役にも立たないのか?」と言うと、そうではありません。
お仕事によっては、「試験や検定の合格が前提となっている職業」があります。
例えば「医師」「弁護士」「タクシーの運転手」などになります。
これは「基礎知識が絶対に必要な職業」である為、「お仕事をはじめる為の条件」になります。
しかし、このようなお仕事でなくても、「職業にマッチしている資格を優遇する企業」があります。
これは「従業員の資格保有率が高い企業」は「信用できる企業」「能力が高い企業」として、他社よりも優位に営業活動をおこなえる為です。
このような背景があり、従業員に対して「奨励金を出して資格の取得を推奨する企業」もあります。
よって、「企業のお仕事にマッチした資格を持っている」という事は「良い待遇を受けられる可能性を高める」という事になります。
とはいえ、「資格」は「あくまでも基礎知識がある証明」です。
前述の通り、「技能の向上」が、本来の意味での「スキルアップ」です。
そして、「技能」を身につける為には「経験が必要」になります。
これは、「資格」だけでは「スキルアップにならない」という事です。
「資格により基礎知識を習得し、実際のお仕事で経験を積む」事が「スキルアップの道のり」になります。
よって、「資格とスキルを同じ意味で捉えない」ように気をつける必要があります。
ちなみに、お仕事の現場で「あいつは資格を持っているのに役に立たない」などと言う人がいます。
この発言はハラスメント行為にあたる可能性がありますが、それは置いておきます。
実際のお仕事の現場では「スキル」が求められます。
この「スキル」を利用する事により「戦力」になります。
しかし、「資格による基礎知識だけで経験がない」場合、これは「戦力」にはなりません。
よって、「スキルがない」とみなされます。
これが、「資格とスキルは同じ意味ではない」という事です。
「資格があるなら戦力になるという認識も誤り」となります。
「資格」は、あくまでも「スキルアップの入り口」です。
そこから「経験」をして、「技能を上げる」事が「スキルアップ」になります。
「スキル」は、「経験を積まないと、身につける事ができない」と前述しました。
それでは「経験ってなに?」という疑問が生まれます。
「経験」と言っても「ただやっているだけ」では意味がありません。
「経験の中」で「思慮や苦労を重ねる事」が重要になります。
それでは、「何に対して思慮や苦労を重ねるのか?」となりますが、これが前述の「より正しいやり方」「より効率的なやり方」になります。
従って、「楽なスキルアップは存在しない」という事になります。
「経験した行動パターンが少な過ぎる」場合、「対処できる事柄はわずか」になります。
一方、「経験した行動パターンが多い」場合、「対処できる事柄が増える」事になります。
これが「スキルアップ」です。
どうしても「早くスキルアップをしたい」場合は、「スキルが高い人の経験にもとづく本を読む」「スキルが高い人のお話しを聞く」などという方法があります。
本やお話しの内容について、「自分ならどうするのか?」を考える事が、「行動パターンの想定」となり「擬似的な経験」になります。
この「擬似的な経験」により、比較的早く「スキルアップ」をおこなう事ができます。
スキルアップの道のり
「スキルアップの道のり」には大きく二つあります。
一つのスキルに特化する
「一つのスキルをとことん磨く」という事です。
どんどん経験して「スキルレベル」を高めていきます。
「このお仕事ならば、誰にも負けない」と自信が持てるくらい、経験を重ね、「多くの知識と行動パターン」を身につけます。
この「一つのスキルに特化する」場合、基本的には「キャリアパス」や「キャリアプラン」に沿って、「スキルを成長させていく計画」を作ります。
経理の業務を例にします。
お仕事をはじめた当初は「経理」については何も分かりません。
よって、基礎知識となる「簿記の勉強」をします。
そして、お仕事で経験を積み上げていきます。
仮に、さらに「経理業務のスペシャリスト」を目指すのであれば、上位の存在である「税理士や公認会計士」の勉強をする事になります。
これが「一つのスキルに特化する」事になります。
とはいえ、「一つのスキルに特化する」場合、突然の部署移動などにより、その道が断たれてしまう可能性があります。
そのような時は「スキルを捨ててしまうのか?」と悩む事になるかも知れません。
よって、「そのような事態を想定しておく」事も必要です。
「スキルを捨ててしまう」という選択でも良いですが、「一つのスキルに特化している人」は「即戦力」になります。
自信があるならば、「他の企業での挑戦」も視野にいれるべきです。
広く浅くスキルを身につける
「複数のスキルを身につける」という事です。
「特定のスキル」に縛られず、さまざまな知識を身につけ、経験を積み、「スキルの幅」を広げていきます。
「特定のスキル」に特化しないので、知識は「広く、浅く」となりますが、「一通りの基礎」を身につける事ができます。
「広く浅くスキルを身につける」場合は、「キャリアパス」や「キャリアプラン」に沿うよりも、「目の前のお仕事に関係しているスキル」「興味があるスキル」について、勉強をして、経験を積み上げる事になります。
プログラミングのお仕事を例にします。
プログラミングのお仕事という事で、「プログラミングの基礎」が「スキル」として身につきます。
その後、会計システムの担当となった場合は、「簿記の知識の基礎」が「スキル」として身につきます。
これが「広く浅くスキルを身につける」事になります。
「広く浅くスキルを身につける」という事はそれだけ「多くの基礎知識が身についている」という事になります。
よって、「多くのお仕事に対応できる」事になります。
以上、「スキルアップの道のり」となります
「一つのスキルに特化する」のか「広く浅くスキルを身につける」のか、「どちらが望ましいのか?」になります。
これは、人それぞれの性格による所があります。
「一つの事に集中する性格」ならば「一つのスキルに特化する」事が答えになります。
「飽きっぽい性格」ならば、「広く浅くスキルを身につける」事が答えになります。
ただし、年齢が若いうちは、「多くの事柄に触れる機会」を持つべきです。
それは、「たくさんの選択肢を持つ」という事になります。
人生は長いです。
「一つのスキルに特化する」選択をした結果、「嫌になるキッカケ」があるかも知れません。
「広く浅くスキルを身につける」選択をした結果、「このお仕事だけを続けていきたいと思う出来事」があるかも知れません。
よって、「一つのスキルに特化する」か「広く浅くスキルを身につける」かは、「どちらでも良い」という答えになります。
そして、「学んだ知識や技術」は「形にして残しておくべき」です。
これが、「検定や試験」などの「資格取得」になります。
この「資格取得」により「知識の証明を結果として残す」事を強くおすすめします。
せっかく学んだ「スキル」です。
何かの形にしておく事で、「有意義だった」と思う事ができます。
simacatから一言
「この資格を持っていれば、一生食べていける」と考える人がいます。
実際、「資格」を持っているだけでは「一生食べていく事は難しい」です。
「資格」はもちろん、「業務経験」も重視される世の中となっている為です。
「資格の合格」は、スタートラインにすぎません。
「資格」を取得したあとも、日々のお仕事の中で業界全体に目を向け、「最新のスキルの情報」を収集してください。
そうすると、自分のお仕事が常に「最新のスキルで満たされる」事になります。
そして、それを活かす行動が「スキルアップ」につながります。
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