未曾有(みぞう)の危機の意味とは?!その時に考える余裕はない?!だから平常時に備える?!なにができる?!
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はじめに
「未曾有の危機」という言葉をご存知でしょうか?
テレビで聞いたり、ネットニュースの記事で目にしたりしていると思います。
一言で言うと「滅多に起こらない、すごい危機」となります。
しかし、「未曾有の危機」と言われても、「どんな事なのか?」は分かりません。
「どんな事なのか?」が分からない以上、「それに対して何ができるのか?」と聞かれても、考える事はできません。
しかし、備えておく必要はあります。
備えがないと、「未曾有の危機」に対して、「何もできなくなるから」となります。
特に、お仕事の中には、止める事ができない事柄があります。
「未曾有の危機」の中では、「お仕事どころではない」と思われる人もいるかと思います。
しかし、これは「逆」と考えるべきです。
「未曾有の危機に対して備えておく事で、未曾有の危機に直面した時、お仕事についての考えは後回しにできる」という事です。
「どのような危機」なのかが分からないのに、それに備える事は難しい事です。
しかし、何事もない時だからこそ、考えて備える時間を作る事ができます。
「未曾有の危機とはどういう事なのか?」「お仕事での未曾有の危機の備え」について触れたいと思います。
未曾有の危機とは
「未曾有の危機」の意味となります。
「未曾有(ミゾウ)」とは、「いまだかつて、起きていない事」「非常に稀な事」という意味となります。
「危機」についてとなりますが、その前に「危険」について触れたいと思います。
「危険」とは、「危ない状態」「悪い結果になるかも知れない事」「悪い結果になると予想されている事」という意味となります。
「危険」の対義語は、「安全」となります。
したがって、「安全な状態」から「危ない事柄」があり、「悪い結果になる可能性がある」場合、「危険な状態」となります。
したがって、「危険とは、あくまでも可能性」となります。
「危険」だからといって、確実に「悪い結果になる」わけではなく、「あくまでも、悪い結果になる可能性が高くなる」という事となります。
そして、「危険」が差す事柄には、「行為」「場所」「物」など、様々あります。
そして、まだ起きていない事に対しても、「安全な状態から悪い結果になる可能性がある」場合、「危険」と表現をします。
「危険だから注意をする」という言葉は、誰でも使用したり、聞いたりした事があると思います。
そして、「危機」の意味となります。
「危機」とは、「安全な状態から悪い結果になる可能性があるタイミング」となります。
これは、「悪い結果になるかも知れない場面」、まさに「状態が変化しようとしている時」となります。
結果、「安全のまま」となるかも知れませんし、残念ながら「悪い結果」となるかも知れません。
どちらにしても、「変化が起ころうとしている状態」となります。
したがって「危機」は、まだ起きていない事に対しては使用せず、「今、起きている事」「今、起きようとしている事」に使用します。
そして、「未曾有の危機」とは、「めったに起こらない、悪い事、危険で不安な事、悪い状態」という意味となり、「それが、今起きている事」となります。
なお、「未曾有」を利用する時、「稀な事」「滅多に起こらない事」など、「頻度(ヒンド)」を意味しているのですが、「事態の大きさ」もあらわしています。
そもそも、「未曾有」なので、滅多に起こる事はないので、「悪い結果の予測」が難しく、「十分な対策や備え」をする事ができません。
したがって、「悪い結果」となった時、「十分な対策や備えができていない為、被害が大きくなる」という理屈となります。
お仕事での未曾有の危機の備え
「お仕事での未曾有の危機の備え」について考える時、「最大限に悪い状態」を想定してください。
その前に、各企業での備えがあり、これは日本政府の内閣府からも推奨されています。
これは、災害時の対策として、「事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)」を作成して、事業活動が中断しないように備える事となります。
もちろん、これは従業員が「個人」で作成する物ではありません。
しかし、この「事業継続計画」に関係する部署でお仕事をしている場合、この計画に沿った形で、従業員の個人レベルの作業をおこなう事ができる必要があります。
これは、この作業ができないと、「事業継続計画」に沿った動きができない為となります。
したがって、平常時は、この「事業継続計画」に沿った動きができるように、準備をしておく必要があります。
防災の避難訓練などと同様に、一定のタイミングで訓練をおこない、見直しと修正をおこなう必要があります。
「事業継続計画」がない、もしくは「個人」での備えとなります。
この「備え」を考える時は、「最大限の悪い状態」を想定してください。
例えを挙げます。
- 普段、利用している機器や道具が使えない
- 電気が使えない
- 事務所などお仕事をする場所がない
これらは、普段、当たり前に利用している物です。
「最大限に悪い状態」を想定しない限り、これらの物が存在しない状態を考える事はありません。
この「最大限に悪い状態」の中で、「どうすればお仕事ができるのか?」を考える事となります。
その時に重要なのが、「何がお仕事の成果なのか?」を考える事となります。
例えば、「営業のお仕事」ならば、「注文を頂く事」が成果となります。
平常時は、お客様回りをしたり、新規顧客の開拓をしたり、色々とやる事はあります。
しかし、これらは「成果」ではありません。
これらは、「注文を増やす為の行為」「売上を増やす為の行為」となります。
もちろん、それが「成果」となるのですが、あくまでも「成果を上げる為の行動」となります。
「成果」だけを考えた場合、「注文を頂く事」さえできれば、それが「成果」となります。
「最大限に悪い状態」の中で、どのようにしたら、「注文を頂く事ができるのか?」を考えて、対策を準備しておく事が備えとなります。
simacatより一言
「未曾有の危機」という言葉が乱発され過ぎていて、なにが「未曾有」なのか、分からなくなってしまいます。
しかし、それだけ多くの「滅多に起こらない事」が起きているのかも知れません。
「滅多に起こらない事」を想像する事は難しいと思います。
したがって、「普段、自分が当たり前に使っている物が使えなくなってしまったら?」という想像をして頂きたいと思います。
もし、「必要がない物」があれば、それは普段から必要のない物かも知れません。
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