結果がでない?!成果がでない?!結果と成果の関係とは?! お仕事で意識をする事とは?!
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はじめに
「結果」も「成果」も、お仕事の現場では常に求められる物となります。
しかし、「結果」と「成果」は似たような言葉なので混同してしまう人も少なくありません。
この「結果」と「成果」の違いについて整理をしておかないと「結果」も「成果」も出せなくなる危険性があります。
今回は「結果と成果」について触れたいと思います。
言葉の意味の違いを理解して「お仕事の進め方の整理」に役立てて頂きたいと思います。
結果と成果
「結果と成果」についてとなります。
結果とは
「結果」とは「なんらかの行動の終わりの状態」となり、作業であれば「作業が終わった状態」となります。
「なんらかの行動の終わりの状態」となる為、「定量的」である必要があります。
成果とは
「成果」とは「結果がもたらす効果や価値」となり、言い換えると「結果が評価された物」となります。
つまり「人や状況によって変化する」「長期的に判断される場合がある」、このような特徴がある為、「定性的」となります。
よって、「成果」とは「変化する物」となります。
ちなみに、「成果」として認められた場合は「成果があった」、「成果」として認められない場合は「成果がなかった」と表現されます。
例えば
例えば「今日の就業時間内に、できるだけ多くの顧客情報をパソコンに入力して欲しい」と依頼をされました。
「今日の就業時間内」という事で、「就業時間が終了した時点で入力できた顧客情報の件数が結果」となります。
依頼者である「Aさん」は「50件程度は入力できる」と考えていたとします。
この場合、「30件」しか入力できなかった場合、依頼者が満足できる件数ではない為、一般的に「成果がなかった」と評価されます。
「50件」の入力ができた時、「予測通りの結果」となり、この場合に「成果があった」と評価されます。
ところが、依頼者が「Bさん」の場合、「1件でも有難い」と考えていたとします。
この場合、「1件」の入力でも「成果があった」と評価されます。
このように「結果」があり、その「結果」に対する「価値や効果の評価」が「成果」となります。
そして、「成果」は「定性的」となる為、「人や状況によって変化する」「長期的に判断される場合がある」ものとなります。
お仕事の結果が定量的でない場面
ちなみに「お仕事の結果が定量的ではない場面」があります。
それは「結果が不明な作業をおこなう時」となります。
よくあるのが、何らかの「調査作業」です。
例えば、上司やお客様から「調査依頼」を受けるとします。
「調査」なので「何を結果とするのか?」を決める事が難しく、いつまでも「終わりが見えない作業」となります。
そして「終わりが見えない作業」では「結果をだす」事ができない場合が多く、「結果」がでない場合は「結果の評価」ができない為、「成果をだす」事ができなくなります。
これを防ぐ為には「納期の工夫」や「求められている事の確認」が必要となります。
納期の工夫
「納期」とは「作業の期限」で、例えば「今日中に」とか「明日までに」などの「時間の制約」となります。
そして、この「納期」が「結果がでるタイミング」となります。
しかし、「納期」は「作業にどれくらいの時間が必要なのか?」が分からないと、決める事ができません。
よって「未知の作業」「何が起こるか分からない作業」などは「納期」を決める事ができません。
とはいえ、「納期」を決めないと「終わりが見えない作業」となってしまいます。
この場合は、半日や1日など適当なタイミングを「仮の納期」として設定をします。
そして「仮の納期」を「一時的な結果」として、それまでの「状況や進捗の報告」をおこない、この「結果の評価」をして「成果」とします。
この「仮の納期の設定」を繰り返して作業を進める事で、「終わりが見えない作業」でも「成果をだす」事ができるようになります。
求められている事の確認
「求められている事が分からない」場合、「結果」をだせたとしても「成果」にならない可能性があります。
例えば「情報収集の作業」があります。
どれだけ多くの情報を集められたとしても、「求められている情報」でなければ、「結果」は「成果」になりません。
「求められている事が分からない」場合、こちらも「納期の工夫」と同じように「段階的な確認」をおこなうようにしてください。
はじめは「大きな範囲」、その中で「必要な情報と不要な情報の確認」をおこないます。
そして「必要な情報」の中から「どのような情報を求めているのか?」を確認し、徐々に「求められている情報の絞り込み」をおこなっていきます。
このように「求められている情報の絞り込み」をおこなう事により、「求められている事が分からない」場合でも、「結果」を「成果」に近づける事ができます。
ちなみに「どの状態になるまでか分からない」という場合もあります。
この場合も「段階的な確認」を利用するようにして下さい。
以上、「結果と成果」でした。
お仕事では必ず「結果」をだし、それが「成果」となるように、できる限り工夫をして頂きたいと思います。
結果が成果となるように意識をする
「良い結果」とは「成果が発生した事」となります。
お仕事を依頼した人が「満足した結果」が「成果」となり、この「成果」により「信用を得る」事となります。
また「自分の成長に繋がる結果」も「成果」となります。
この場合は「自分の経験を得る」事となります。
従って、「成果」となる事に「マイナスな状態はない」と言う事ができます。
しかし、人間なので「同じ結果」が続くと「慣れ」が生まれます。
この「慣れ」が「結果の評価」に影響を与え「成果」として認識されなくなります。
これは「お仕事を依頼した人」も「自分」も同じ状態になります。
この「慣れ」を防ぐ為には「毎回のお仕事の結果が成果となるように意識をする」事が必要となります。
「毎回のお仕事の結果が成果となるように意識をする」事が「お仕事の工夫」や「お仕事の改善」となり、「慣れ」を防ぐ事になります。
simacatから一言
お仕事で「成果を出せ」と言われると、息苦しくなりますし、焦りも感じます。
しかし「自分の成長の事だけを考える」と少しは気持ちが楽になります。
置かれた立場によっては「成果をだしにくい環境」もあります。
従って最低限、「自分の成長に繋がる成果をだす努力」をおこなうようにしてください。
自分にプラスになる事で損をする事はありません。
また、毎日の生活に刺激を与える事でもあります。
是非、自分自身で目標を設定し、その目標に対して「良質な結果」をだし、より良い成果をだし続けて頂きたいと思います。
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