お仕事の教えかたが分かりません?!教えるコツとは?!間違いや誤りの指摘の前に褒める事?!
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
一通りのお仕事ができるようになると「他の人にお仕事を教える機会」に遭遇します。
他の人にお仕事を教えなければいけない時、「お仕事は知っている」のですが、「人に教える方法が分からない」というケースがあります。
この場合は、とりあえず「自分が教えてもらった通りにおこなってみせる」と思います。
確かに、これも「教えかたの一つ」です。
しかし、それで相手が理解してくれない時が問題となります。
「どのように教えたらよいのか?」と悩む事もあります。
今回は「お仕事の教えかたのコツ」について触れたいと思います。
人が人に何かを教える時、「相性」という物が存在します。
この「相性」により「理解のしやすさ」は変化をします。
しかし、「教えかたを知る」という事は、「相性に頼らずに理解をしやすくさせる事」となります。
自分が「お仕事を教える立場」となった時の参考にして頂きたいと思います。
お仕事の教えかたのコツ
「教える」とは、「ただ言って聞かせる」だけでは意味がありません。
これは「教える相手」が「教えた事を理解する必要がある」為となります。
「教える事を一覧化して、伝えた事にチェックをして、全ての項目がチェックされれば終わり」と言うわけではありません。
そこで、教える過程では「相手がどのような理解をしているのか?」という確認が必要となります。
この確認は「言葉で教えた事を説明できる」事ではなく、「実際に行動ができるのか?」という視点が必要となります。
この確認には、実際におこなわせるのが一番となります。
実際におこなわせて、「教えた事と違う点があれば指摘をして正しいやり方を教える」、この繰り返しが「教える事」となります。
とはいえ、「教えかたが分からない」場合、「指摘の方法」にも悩む事となります。
これは、「指摘の方法が問題となる」場合がある為です。
「指摘の方法」には「教える人の個性」が出てしまいます。
「口下手の人」は溜め息をつく、「短気な人」や「口の悪い人」は汚い言葉を使い罵ってしまう、などの問題となる行動をしてしまう場合があります。
これらは「相手のやる気を失わせる行為」となりますし、「倫理的にもNG」となります。
それでは、「どのようにして、相手のやる気を損なわずに指摘をするのか?」となります。
それは「褒める事」です。
「誤っている点」に対する指摘なのに「褒める事ができるのか?」と疑問を感じると思います。
これは「誤っている点」を褒めるのではなく、「できている点を先に褒める」という事となります。
「誤っている点を先に指摘をする人」がほとんどなのですが、この影響で「できている点」に悪い影響を与えてしまう場面が多くあります。
よって、「できている点を先に褒める」、その後に「誤っている点の指摘」をおこなうようにしてください。
これが「やる気を与える指摘」となります、
そして、「誤っている点の指摘」については、まずは「教えた自分の問題」と認識をしてください。
これは、お仕事を教えているのは「自分」だからとなります。
とはいえ、「自分の能力」に自信をなくす必要はありません。
「教える相手」と一緒に「理解ができる方法」を考えるようにしてください。
「教える人」も「教えられる人」も一方通行とならない事が重要となります。
ちなみに、「お仕事で褒める事のメリット」をご紹介します。
モチベーションの向上
褒めることで従業員やチームメンバーのモチベーションが向上します。
褒められることで、成果を出そうとする意欲が高まり、仕事に対する取り組みがより前向きになります。
信頼感の構築
褒めることは、従業員の信頼関係を築く手段の一つとなります。
他者から認められることで、仕事への自信がつき、信頼感が生まれます。
コミュニケーションの円滑化
褒めることはポジティブなコミュニケーションを促進します。
ポジティブなフィードバックは、コミュニケーションの円滑さを高め、チームの協力関係を構築させます。
スキルの向上
褒めることで、個々の強みやスキルが明確になります。
従業員が自分の得意分野や良い点に気づくことで、それをさらに伸ばす方向に舵を切りやすくなります。
ストレス軽減
常にネガティブなフィードバックばかりではなく、褒めることでストレスが軽減されます。
ポジティブな経験や感情が仕事に対するストレスを和らげる効果があります。
チームの結束強化
褒めることは、チーム全体の結束を強化します。
メンバーがお互いに感謝し合い、共に成果を称えることで、協力体制が構築されます。
自己効力感の向上
褒めることは自己効力感を高める助けになります。
自己効力感とは「自信」です。
達成感や成功体験を積むことで、個々のメンバーが仕事に対してよりポジティブで積極的な態度を持つようになります。
以上、「お仕事で褒める事のメリット」となります
お仕事をおこなう中で同僚や後輩を「褒める事」には、このような「効果」があります。
もちろん、「お仕事を教える場面」でも同様の「効果」があります。
お仕事を教える中で、これらの「効果」を多いに利用するようにしてください。
教える事の終わりにするべき事
相手がお仕事を理解したら「教える事の終わり」と思う人が多くいます。
もちろん、そこを作業の「一つの区切り」とするのは問題ありません。
しかし、「自分の成長」を考えた時、そこで「終わり」としないようにしてください。
教える事で「教えられた相手」も、お仕事を覚え、一人前になっていきます、
そして、他の人にも同じようにお仕事を教えていく事となります。
この時に注意をしたいのが「教えかた」となります。
前述の「やる気を与える指摘ができているか?」を確認する必要があります。
もし、「やる気を与える指摘」ができていないなら、その点を「やる気を与える指摘」にて教える必要があります。
もちろん、「教えた相手」が「より良い教えかた」をしているならば、それは「自分が学ぶべき点」となります。
そして、「お仕事を教える」と言う事は「教えた相手が他の人に教える事を完了する」まで続きます。
この「教えた相手が教えた他の人の行動」にて「自分が教えた内容が正しく伝えられたのか?」を知る事ができます。
正しく伝えられていれば「自分の教えかた」が良かったと言う事になります。
正しく伝えられていなくても「教えた相手」に「考え」があって変更をした場合、その「考え」が間違っていないなら、「問題はない」と言う事になります。
そして、「自分の成長」について考えます。
「教える事」は自分を「成長」させてくれます。
「相手に理解してもらえるように伝える」と言う事は、「経験を積まないと難しい事」だからとなります。
「伝える事を最優先させる為にどのように振舞うべきなのか?」、自分の感情や気持ちを抑えて考えて行動する事も時には重要となります。
こうした「経験」を積み重ねる事により、「さまざまな考えや言葉や行動」を覚え、そして「伝えかた」が身についていく事となります。
「教える事の終わり」を考える時、「自分の教えかたをブラッシュアップするタイミング」として、振り返りをおこなうようにして頂きたいと思います。
simacatから一言
山本五十六と言う方をご存知でしょうか?
詳しくはお調べ頂ければと思いますが、山本五十六さんが以下の様な言葉を残しています。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
山本五十六の名言集 https://earth-words.org/archives/67
まさにその通りだと思います。
人の原動力となるのは「認められる事」です。
褒める事は「人から認められた」と感じさせる一番の方法となる為です。
怒鳴ったり、罵ったりしていては「人の原動力」が底をついてしまいます。
よって、上手く人を動かす為にも「褒める事」を忘れないようにしてください。
とはいえ、「人を褒める事が苦手」という人もいます。
「お仕事なんだから、できて当たり前」という考えから「褒める事をしない人」もいます。
このような人が「お仕事を教える」と、「淡々と伝え続ける」事になります。
じつはこれは「印象に残らない教えかた」です。
「印象に残らない」為、「記憶」にも残りません。
この影響で「覚えが悪い」と勘違いをする人もいます。
「教える相手の覚えが悪い」と感じた時は、自分が「淡々と伝え続ける事をしていないか?」について考えるようにして下さい。
そして、「印象に残す為にはどうすれば良いのか?」についても考えて頂きたいと思います。
その為の「一番、有効な方法」が「褒める事」となります。
「褒める事」は「人の原動力」となる為、嫌でも「印象を与える」事となります。
人に教える事で悩み、色々と考えてしまうなら、まずは「褒める事」「やる気を与える指摘」を試して頂きたいと思います。
コメント