合理的とは?!お仕事を合理的におこなう為の考え方とは?!意識をするだけでも変化を感じます?!
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はじめに
「合理的にお仕事をする」という言葉があります。
この言葉を聞くと、お仕事の能率が上がり、それにともない成果も上がるイメージがあります。
しかし、それを実感する人は少ないのではないでしょうか?
そもそも、具体的に「合理的とは、どのような事なのか?」を答えられる人も少ないと思います。
今回は、「合理的の意味」と「合理的な考え方」について触れます。
「合理的」の意味を知り、「合理的な考え方」を持ち、お仕事に役立てて頂きたいと思います。
なお、こちらでは「合理的配慮」については触れていないので、予めご了承ください。
合理的とは
「合理的」とは、「道理や理論、理屈にかなっているさま」「無駄なく能率的であるさま」という意味となります。
簡単な言葉にすると、「誰にでも理解ができる」「無駄がなく、はかどる」となります。
これをおこなう為には、極力、「無駄な事をなくし、お仕事をシンプルにする」必要があります。
この「お仕事をシンプルにする」とは、「作業その物」もそうですが、「人間関係や慣習」による影響をすべて取り除く必要があります。
ちなみに、「合理的」の反意語は「非合理的」となり、そのまま「合理的ではない状態」という意味となります。
実際のお仕事の現場では、「持ちつ持たれつ」という状態があります。
これは、「何か困った事がある時、他の人に助けてもらう」という事です。
これが、「人間関係や慣習」となります。
一見、「良い事」「良い職場」のように感じますが、これが「非合理的」となります。
もちろん、この「非合理的」の全てを否定するつもりはありませんが、考えなければいけない事があります。
例えば、ある作業で「困っている人」がいます。
誰かに助けてもらうのが、一番の近道となります。
しかし、ここで助けてもらう事が、「無駄な作業時間の発生と失われる作業時間の発生」となる事から、「非合理的」な考えとなります。
そもそも、「困っている人」にも「助ける人」にも、それぞれに作業が割り当てられていて、それぞれに作業時間が決められています。
しかし、「困っている人」を助けるという事は、「助ける人は作業を中断して、困っている人の作業に参加する」事となります。
これは、「助ける人の作業が止まる」事となり、また「助けられる人の作業の時間が2倍かかる」事となります。
これでは、「能率的」と言う事ができません。
この場面での、「合理的」な考えとは、「困っている人と助ける人の作業の交換」となります。
もちろん、「作業の進み具合や引き継ぎ」「お互いの作業に対する習熟度」を考える必要はあります。
しかし、「自分の作業だから」「人の作業だから」など、個人の考えは取り込まず、あくまでも「どうしたら作業を進める事ができるのか?」だけを考えて行動を決めます。
「合理的」を考えた時、「作業をシンプルにする事」はそれほど難しい事ではありません。
一番の問題は、「人間関係や慣習」となります。
これは、どうしても「人の考え」が入ってしまう為です。
この「人の考え」を取り払い、悪い表現かも知れませんが、「機械的な考え方」が「合理的」には必要な考え方となります。
合理的な考え方
「合理的な考え方」には「機械的な考え」が必要としましたが、「具体的にはどのような事なのか?」となります。
考え方や行動について挙げます。
- お仕事に関連する行動や考え方について効率を優先する
- 常に冷静に考えて判断をする
- 短期、中期、長期で計画を立てて無駄の発生を防ぐ
- 損得で考える癖をつける
- 自分の考えや感情よりも効率を優先する
それぞれを掘り下げます。
お仕事に関連する行動や考え方について効率を優先する
「効率を優先する」とは「無駄な事はしない」という事となります。
ただし、「何が無駄なのか?」については考える必要があります。
これは、「無駄によって効率が上がる可能性のある事柄」が存在する為です。
「無駄だ」と思った事について、「本当に無駄なのか?」を考える必要があります。
常に冷静に考えて判断をする
「何が必要なのか」「何をするべきなのか?」を判断する時、「冷静」である必要があります。
「冷静」の反意語は「興奮」となります。
「興奮」している状態で判断をしてしまうと、「考慮の不足や不備」が発生します。
「判断」をする為には、「いくつもの過程と分岐を考える」必要があります。
「興奮」をしていると、この「幾つもの過程と分岐を考える」事が中途半端となります。
したがって、「幾つもの過程と分岐を考える」事ができるように、「冷静」に考える必要があります。
短期、中期、長期で計画をたてて無駄の発生を防ぐ
計画がある事により、「余計な事」「無駄な事」の発生を防ぐ事ができます。
言い換えると、「必要最低限の作業や必須の作業のみを漏れなくおこなう事」となります。
なお、短期は「詳細な作業計画」、中期は「やや大まかな作業計画」、長期は「大まかな作業計画」というイメージで構いません。
注意点として、計画に変更が発生した時は、それぞれの計画を見直す必要があります。
この見直しをおこなわない事で、「余計な事」「無駄な事」が発生する可能性があります。
損得で考える癖をつける
「合理的なお仕事」を考える時、その作業には「得があるのか?」と考える事となります。
「損となる作業」をわざわざおこなう必要がない為となります。
少し、感じの悪い人と思われるかも知れませんが、「無駄な事はなくし、お仕事をシンプルにする」為には、「損となる事」はおこなうべきではありません。
できるだけ、「損となる事」は排除するようにしてください。
ただし、これも「無駄な事はしない」と同様に、「何が損なのか?」「あとで得となるのか?」については、考える必要があります。
自分の考えや感情よりも効率を優先する
人間なので、どうしても「感情」があります。
いつも、お世話になっている人が困っている時、「非合理的」でも助けたいと思います。
しかし、「合理的」を考える時は、「効率」を優先してください。
とはいえ、「合理的」とは「機械的な考え」なので、「人間性」は排除をするべきですが、それでは「人間性」を疑われて、「協調性のない人」と思われてしまいます。
したがって、いつもお世話になっている人が困っている場合、それを助ける事が「無駄な事なのか?」「損となる事なのか?」について、考えて頂きたいと思います。
もし、「無駄な事ではない」「得となる事」と考える事ができれば、助ける事も悪い事ではありません。
ただし、助けている間も、「無駄な事」と「損得」については考え続けてください。
あまりにも難解な問題で、これ以上は「無駄な事」「損となる事」の場合は、「助けられない事を告げて諦める」必要があります。
したがって、この「助けられない事を告げて諦める」事ができない場合は、助けるべきではありません。
最後に
色々と挙げていますが、少し極端な考え方や行動となっています。
実際のお仕事の場では、この考え方を取り入れつつも、自分ができる範囲で実践して頂ければと思います。
simacatより一言
お仕事を「合理的」におこなう場合は、その理由を考えるようにしてください。
この理由が「楽をしたいから」と「たくさんの成果を上げられるから」では、行動に大きな差が生まれます。
「合理的」を考える時、前述の通り「人間関係」に影響を及ぼす可能性があります。
それでも「必要な事なのか?」「得をする事なのか?」を考え、「何が一番、効率が良いのか?」を考えて行動をして頂ければと思います。
とはいえ、「人間関係」に影響しない範囲であるなら、「楽をしたいから」でも「たくさんの成果を上げられるから」でも、理由はどちらでも良いと思います。
この「合理的に考える」事が、お仕事に対する考え方の質を変える物となるからです。
お仕事に対する考え方には、色々な事柄があります。
その一つとして、「合理的な考え方」を身につけて頂ければと思います。
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