ダメだよ?!ダメだね?!ダメは考えなしに使って良い言葉ではありません!!
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はじめに
「人の行動を止めたい時」や「良くない事をした時」に、咄嗟に出てしまう言葉が「ダメ」です。
短い言葉なので、非常に発しやすい言葉でもあり、つい、強い口調となる時もあります。
また、失敗をしてしまった時なども、「ダメ」と言われる事があります。
「ダメ」と言われてしまい、傷ついた経験がある人もいるのではないでしょうか?
「人を傷つける可能性のある言葉」である「ダメ」ですが、基本的には「相手への静止の要求」か「悪口」で利用されます。
そんな「ダメ」について、少し掘り下げてみたいと思います。
ちなみに、こちらの内容は「幼児向け」ではありません。
ある程度の「規則を理解できる人」を対象としております。
予めご了承ください。
ダメとは
「ダメ」には、色々な意味がありますが、「基本的には、行動に対して否定的な意味」となります。
初めに、「ダメ」の意味となります。
「ダメ」は漢字で、「駄目」と書きます。
もともと、「囲碁」で利用される言葉で、「置いた自分の石(コマ)が、自分の利にならない、無駄な目」で、「駄目」となっています。
語源はこのような意味となっていますが、ここから様々な場面で利用され、多くの意味を持つ言葉となりました。
- よくない事柄
- 用をなさない事柄
- 効果がない事柄
- 無駄な事柄
- どうにもならない事柄
- 不可能な事柄
- やろうとしてもできない事柄
- してはいけない事柄
- 悪い点の注意や注文
すべて、一言でいうと、「ダメ」となります。
「ダメ」の一言で、これだけ多くの意味が含まれている為、この言葉を受け取る側も、それだけ多くの意味で受け取る事となります。
したがって、受け取る側は、「何が?」「どうして?」「どうすれば良い?」など、さまざまな疑問が生まれる事となります。
もし、「ダメ」という言葉を口にする時は、「これらの疑問の全てを解消できるような説明」が必要となります。
逆に、「説明ができない」ならば、「ダメ」と言うべきではありません。
簡単な言葉なので、つい口にしてしまいますが、少し面倒な言葉となるので、「緊急事態以外では、使用しない言葉」として、意識をするべきです。
ダメと言わない為に
「説明ができないダメ」を言わない為に、「ダメの切り分け」を事前に考えておきましょう。
例えば、「危険な行動」「悪化する事が予測できる行動」などに対して、「静止の指示を急ぐ場合は、利用可能とする」などとなります。
これは、「問題発生の回避」や「事故の回避」が目的となり、「緊急事態」のケースとなります。
もちろん、「ダメ」と言って、一度「行動の静止」をさせるのですが、その後に、「正しい行動に導く」必要があります。
この「正しい行動に導く」事が、「ダメ」と言った事に対する理由となります。
そして、この「緊急事態」のケース以外では、「ダメ」と言わないように、心掛けてください。
例えば、「自分が正しくないと思った事」について、「ダメ」と言ってしまう場合です。
「日本人ならば、日本の憲法や法律」「家族ならば、家庭のルール」「学生ならば、学校のルール」「会社員ならば、会社のルール」「作業ならば、作業のルール」など、立場により様々な「規則」があります。
「ダメ」と言う時、これらの規則に従っていない状態で、「その行為をやめさせ、正す事が目的」となります。
したがって、「行為の指摘」と「規則に沿った考え方や行動のしかた」を伝える必要があります。
この伝える行為を「手間」や「面倒」と考え、「ダメ」の一言で片付けてしまう人がいる為、「ダメ」が浸透しています。
しっかりと「問題となった行為」や「規則に沿った考え方や行動のしかたを伝える」、この事を意識していれば、「ダメという言葉を使う場面が存在しない事」となります。
なお、「規則に沿った考え方や行動のしかた」についてとなりますが、まずは相手に「どうすれば、ダメな行為を正す事ができるのか?」を考えさせるべきです。
相手が「自分で考えたやり方で、正せる事」が理想となります。
しかし、「答えが出ない」時や「考える事ができない」時など、「相手が自分の考え方では正せない」時があります。
この時、「自分の考え」を伝えて、「自分の考えに沿った考え方や行動のしかた」で、「正してもらう事」となります。
何がダメなのか説明できない
「何がダメなのか説明できない」場合、自分も、その理由を知るべきです。
「今まで、そうしていたから」「そう教えてもらったから」、これらを理由に、人に「ダメ」と言ってしまう時があります。
緊急事態のケースもあるので、「絶対に言ってはいけない」ワケではありません。
しかし、理由が分からないなら、理由を知る必要があります。
それが、人に「ダメ」と言った責任でもあります。
自分の為にもなるので、理由を調査して、理解をして、「ダメ」と言う言葉を使わないようにしてください。
simacatより一言
「ダメ」は、「人格の否定」と受け取られてしまう場合があります。
「そんなつもりはない」と思っていても、そう感じるのは「言われた相手」となります。
したがって、「ダメは、人を傷付ける可能性のある危険な言葉」と認識をして下さい。
それでも、この言葉を使わざるを得ない場面が、「緊急事態」となります。
「緊急事態」では、仕方がないのですが、その後に「人を傷付けてでも、静止の指示をした」のですから、しっかりとした理由を相手に説明し、理解をして頂くように心掛けてください。
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