比較をする時の注意点?!評価項目・評価基準・判定基準は作りましたか??
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はじめに
お仕事では、「比較」をする事は良くあります。
お仕事の成果も「人と比較」されますし、取引先を選ぶ時も、「会社の比較」を行います。
「比較」は、「有益な存在」である事を確認する為の作業となります。
しかし、この「比較」を行う時に見落としてしまうのが、「評価項目・評価基準・判定基準」の作成です。
この「評価項目・評価基準」は、「何を比較するのか?」「どのように評価するのか?」を明確にしてくれます。
そして、「比較」は「何を選ぶのか?」を目的とします。
何も選ばないなら、「比較」をする意味はありません。
この選ぶ時に必要なのが、「判定基準」となります。
「比較」をおこなう為には、「評価項目と評価基準」が必要となり、選ぶ為には「判定基準」が必要となります。
評価項目
「比較」とは、「2つ以上の物を比べる事」です。
「良い物」を選んだり、「悪い物」を選びます。
「良い物」か「悪い物」かを選ぶ時、例えば「重さと速さで、比較はできない」為、「比較をする部分を合わせる」必要があります。
「比べる事ができる事柄」「比較できる部分」を挙げて、その点について比べる事が「比較」となり、これが「評価項目」となります。
「評価項目」の作り方ですが、まず、「比較」をするにあたり、例えば「物の購入」とか「人の評価」など、「何をするのか?」といった「目的」があります。
この「目的」は、「期待している事柄」となります。
そして、「条件」という物が、ある場合もあります。
まずは、これらの事柄を挙げていきます。
「期待している事柄」は、細かければ細かいほど、「評価する項目」が増えてしまいますが、「評価する項目の漏れを防ぐ」事ができます。
とはいえ、あまりにも「評価する項目」が多いと、今度は細かすぎて、「比較しきれない可能性」が出てきます。
したがって、まずは「比較する項目」を挙げて、「現実的に評価が行える項目」に、絞り込む必要があります。
このようにして、「評価項目」を作成していきます。
そして、比較をおこなう時に、よく使われるのが、「メリット」と「デメリット」です。
個々に「良い点となるメリット」、「悪い点となるデメリット」を挙げる方法となります。
この「メリット」と「デメリット」も、「比較」を行う為には重要な情報となるので、「評価項目」に加える必要があります。
評価基準
「評価基準」の作り方となります。
「比較をする項目」の作成が終わったら、各項目で「ランクや点数」など、「評価の基準」を作ります。
車で例えると、「時速80kmまで出せる車はCランクや50点、時速100kmまで出せる車はBランクや70点、時速100km以上出せる車はAランクや100点」などです。
このように比較結果を「定量的に見える状態」にしておくのも、「評価の基準」には必要となります。
評価基準の重みつけ
少し、難しいお話しになりますが、「評価する項目」の中でも、「優先度」を付けたい場面があります。
例えば、「速度の早い車でも、乗り心地が悪い車は避けたい」場合などです。
この場合は、「車の速度」よりも「乗り心地」が「優先」される事となります。
「優先度」とは、「評価基準」として「期待している事柄が重い比較項目」となります。
逆に、「車の速度」は「乗り心地」に比べると、「期待している事柄が軽い比較項目」となります。
この「優先度」が「重みつけ」といわれ、「係数」にて表現をします。
もし、「重みつけ」を行う可能性がある場合、「比較する項目の評価は数値」でおこなうようにして下さい。
そして、各「評価する項目」に「係数」を設定します。
例えば、「一番優先したい評価項目」は、「係数:1」とします。
そして、「優先順位の低い評価項目」は、その度合いにあわせて、「0.9以下の係数」を設定するようにします。
「数値で行っている評価」について、この「係数を掛け合わせる」事により、「優先度が考慮された本当の評価」とする事ができます。
判定基準
「評価基準」を作り、「比較」を行い、そして結果を「判定」します。
作成した「評価基準」に、「評価」が埋め込まれていますので、その情報を「比較」します。
そして、この「比較」の結果を「判定」するのですが、ここで必要なのが、「判定基準」となります。
「評価」を数値で行なっている場合は、単純に「数値の合計」で「比較」をおこなう事ができます。
「評価」を「A・B・C」などでおこなっている場合は、「Aの数、Bの数、Cの数」などで、「比較」を行います。
この結果、「何が良いのか?」「何を選ぶのか?」の基準を示した物が、「判定基準」となります。
「判定基準」には、「評価された数値が何点以上」という単純な物もあれば、「Cが存在しない事」という物もあります。
「評価基準」は「比較する項目と、その項目の評価の基準」を示した物で、「判定基準」は「比較の結果、何を選ぶのか?」を示した物となります。
余談となりますが、判定をして、選ばれた物については、「理由をコメントとして記述」しておく事をおすすめします。
もちろん、「判定基準」には、「選ぶ基準」が書かれています。
しかし、「それを見て下さい」では、少々感じが良くありません。
「判定基準」の概要を記載し、「比較対象とした他の物と比べて、どのように優れていたから選んだ」事を分かりやすく、まとめとしてコメントを残すようにして下さい。
simacatより一言
お仕事は、なにかにつけて「理由」が必要になります。
「比較」を行う時は、しっかりと「評価項目」「評価基準」「判定基準」を作成し、「手順と理由」を説明できるようにしておきましょう。
また、「評価基準」や「判定基準」を作成しておく事は、「品質の維持」につながります。
「同じ様な物を選ばなくてはいけなくなった」時、作成した「評価基準」や「判定基準」を再利用するようにしてください。
最後に、「価格」や「納期」など、「最優先の条件」がある場合は、「評価基準」に取り込まないでください。
「評価基準」に取り入れてしまうと、「最優先の条件」が「他の評価基準」に埋められ、見えなくなってしまいます。
「最優先の条件」は、それだけを「判定基準」の材料とするようにしてください。
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