実力以上のお仕事を引き受けるか断るか?!メリットとデメリットとは?!自分の実力を知る為の方法とは?!
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はじめに
お仕事をしていると、さまざまな依頼があります。
「簡単」と思える物から、「超難解」と思える物まで、数限りなくあります。
お仕事の依頼は、基本的には「自分の能力に見合った内容」です。
しかし、時には「自分の能力を超えた内容」の場合もあります。
この場合、お仕事を「引き受ける」か「お断りをする」かは、本人に委ねられる部分になります。
今回は「実力以上のお仕事」について触れたいと思います。
お仕事では「自分の能力」を過信し過ぎて、やれない事を引き受け、「最終的に無理でした」と言う事が、一番ダメな結果です。
とは言え、少々危険でも、やり切る事ができれば、それは自信に繋がります。
「やるか?」「やらないか?」は難しい選択になりますが、判断する根拠が「自分の実力」になります。
正確に「自分の実力」を理解して、お仕事を引き受ける時の判断材料にして頂きたいと思います。
実力以上のお仕事
「実力以上のお仕事」をする事は、「自分の能力や経験を超えたお仕事に挑戦する事」になります。
しかし、そこには「メリットとデメリット」が存在します。
はじめに「実力以上のお仕事をするメリット」をご紹介します。
- 成長の加速
- 新たなスキルの獲得
- 自信の向上
- キャリアアップの可能性
- 視野の拡大
- 問題解決能力の向上
- 人脈の拡大
成長の加速
まだ十分に習得していないスキルや知識を必要とするお仕事に挑戦することで、急速な成長を促します。
困難な課題に取り組むことで、自身の能力を大きく引き上げることが期待できます。
新たなスキルの獲得
新しいお仕事は、今まで経験したことのない業務や課題に取り組む機会を与えてくれます。
これにより、新しいスキルや知識を獲得し、自身の市場価値を高められます。
自信の向上
困難なお仕事をやり遂げることで、大きな達成感と自信が得られます。
「自分でもできる」という成功体験は、その後のお仕事へのモチベーションにも繋がります。
キャリアアップの可能性
実力以上のお仕事を成功させることで、上司や周囲からの評価が高まり、「昇進」や「より責任のあるお仕事へのチャンス」が広がる可能性があります。
視野の拡大
今までと異なる視点や考え方を必要とするお仕事に取り組むことで、視野を広げ、多角的な視点を持つことができるようになります。
問題解決能力の向上
未知の課題に直面することで、試行錯誤しながら解決策を見つけ出す能力、つまり問題解決能力が向上します。
人脈の拡大
新しいお仕事を通じて、今まで関わりのなかった人たちと出会い、新たなネットワークを構築できます。
以上、「実力以上のお仕事をするメリット」になります
次は、「実力以上のお仕事をするデメリット」をご紹介します。
- 大きなプレッシャーとストレス
- 失敗のリスク
- 周囲の期待とのギャップ
- 時間の浪費
- 燃え尽き症候群のリスク
- 周囲への負担
大きなプレッシャーとストレス
実力以上のお仕事は、常にプレッシャーやストレスを感じる要因になります。
過度なプレッシャーは心身の健康を害する可能性もあるため、注意が必要です。
失敗のリスク
経験不足や知識不足から、お仕事をうまくこなせない、または失敗してしまうリスクが高まります。
周囲の期待とのギャップ
周囲からの期待値が高すぎる場合、その期待に応えられなかった時に失望させてしまう可能性があります。
時間の浪費
実力不足のため、本来であれば短時間で終わる作業に多くの時間を費やしてしまうことがあります。
燃え尽き症候群のリスク
長期間に渡り、実力以上のお仕事を無理して取り組むことで、心身が疲弊し、燃え尽きてしまう可能性があります。
周囲への負担
自分の実力不足を周囲がカバーしなければならない状況が生じ、周囲に負担をかけてしまう可能性があります。
以上、「実力以上のお仕事をするデメリット」になります
「実力以上の仕事」をする事は、「自己成長」や「キャリアアップ」の大きなチャンスです。
しかし、過剰なプレッシャーやストレスを抱えるリスクも伴います。
挑戦する場合は、「自分の実力」を見極めながら、「適切な目標設定」や「サポートのお願い」などといった工夫が必要になります。
自分の実力を知る方法
「自分の実力」を100%理解している人は、多くいません。
大抵の人は、「50%ほどの理解」になります。
そして、何もしないと「自分の実力」を知る事ができません。
よって、「自分の実力を把握する」事が必要になります。
一般的なお仕事で「自分の実力を知る方法」をご紹介します。
- 自分の業務内容を棚卸しする
- 目標に対する成果を評価する
- 周囲のフィードバックを得る
- 自分のスキルを客観的に評価する
- 自己分析ツールを活用する
- 新たな業務に挑戦する
- 自己反省の時間を設ける
- メンターやキャリアコーチに相談する
- 継続的な学びを取り入れる
自分の業務内容を棚卸しする
自分が日々行っている業務を具体的に書き出し、それぞれのタスクの内容や重要性を把握します。
さらに、自分が担っている役割や責任範囲を明確にすることで、期待されている能力が明確になります。
目標に対する成果を評価する
売上目標、案件数、クオリティなど、自分の成果を具体的な数値で測定します。
過去の成果物やプロジェクトの結果を振り返り、どの程度目標を達成できたか分析します。
周囲からのフィードバックを得る
定期的に上司と面談をおこない、自分の業務パフォーマンスについて率直なフィードバックをもらいます。
また、自分のコミュニケーション能力や仕事ぶりについて、周囲の人に意見を聞くことで新たな視点を得られます。
自分のスキルを客観的に評価する
自分が持っているスキルをリスト化し、業務にどの程度活かせているかを評価します。
強み・弱みを整理することがポイントです。
また、同じ業界や職種の平均的なスキルや能力と、自分のスキルを比較して不足点を明らかにするのも重要です。
自己分析ツールを活用する
市販の適性検査やオンラインツールを利用して、自分の得意分野や弱点を客観的に分析します。
また、業務に関連する資格試験やスキル検定を受けることで、自分の能力を客観的に測れます。
新たな業務に挑戦する
今までやったことがない未知の業務に挑戦し、自分の対応力や適応力を確認します。
挑戦した結果を振り返り「自分がどの程度対応できたのか?」、目標達成までのプロセスを評価します。
自己反省の時間を設ける
1日の業務を終えた後、何がうまくいき、何が課題だったかを振り返り記録します。
振り返りを基に、自分の成長に必要なスキルや知識を洗い出します。
メンターやキャリアコーチに相談する
メンターやキャリアコーチに相談し、第三者の視点から自分の実力を評価してもらいます。
自分の目指す方向性に対して、現在の実力が適切かどうか確認し、必要であればキャリアの方向性を見直します。
継続的な学びを取り入れる
自分の能力を伸ばすためのトレーニングやセミナーを活用します。
そして、PDCAサイクル(計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action))を回し、継続的に自己評価と改善をおこないます。
以上、「自分の実力を知る方法」になります
「自分の実力を知る」時は「主観的な評価に偏りすぎない」「過小評価し過ぎない」、これらの点に気をつける必要があります。
できるだけ客観的に「お仕事の業界の標準に対してどうなのか?」という意識を持つようにしてください。
ちなみに「自分の実力では引き受ける事ができない」、このようなお仕事は存在します。
このようなお仕事を無理矢理、引き受けてしまうと、「実力以上のお仕事をするデメリット」にあるように、お仕事が終わらず「収集のつかない状態」になってしまいます。
「収集のつかない状態」になると、他の誰かに助けてもらっても、すぐに正常に戻る事はありません。
原因は「正常な道を見失っている」為です。
そうなってしまっては、「初めからやり直す」しか手がなくなってしまいます。
その結果、非常に残念ですが、「それまでの手間や時間を無駄にする」事になります。
仮に止むを得ず、「自分の実力以上のお仕事を引き受けなくてはいけない」場合は、必ずアドバイザーを付けるようにしてください。
アドバイザーは作業に手を出す事はありません。
しかし、自分が道に迷いそうな時は相談ができ、むかうべき方向を指示してくれます。
その為にも、「自分がおこなった作業」については、アドバイザーと共有する必要があります。
とはいえ、「作業日誌」を作成して、それを共有する程度で問題はありません。
お仕事の経験が浅い時期は「全てが自分の実力を超えたお仕事」です。
よって、先輩や上司がアドバイザーになるケースが多くあります。
仮に完全に放置で、「自分の実力を超えるお仕事を強要されてしまった」場合は、「全力でお断りをする」か「対応が可能な部分に限定する」ようにしてください。
それでも強要される場合は、「お仕事が失敗しても良いなら」という条件を付ける手段もあります。
「できない事をやらされる」事は非常にリスクを伴います。
そのようなリスクに対しては敏感になり、しっかりと対応するようにしてください。
simacatより一言
「自分の技術力で、お仕事をこなす事ができるのか?」という意味合いで、「スキルマッチ」という言葉が使われます。
「スキルマッチ」は、技術力には問題がないという意味になり、「スキルアンマッチ」や「スキルミスマッチ」は技術力が劣っているという意味になります。
お仕事に対して「スキルマッチ」の幅を広げることにより、多くのお仕事を引き受けられるようになります。
そして、「スキルインベントリ」という言葉があります。
「インベントリ」は、棚卸資産や在庫といった意味があります。
「スキルインベントリ」は、「どれくらいスキルを身につけているのか?」という情報になります。
元々、技術力の側面が強かったのですが、現在では業界の知識や業務知識も「スキルインベントリ」で表現されています。
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