精神的優位?!心理的優位?!優位ってなんですか?!お仕事で役に立ちますか?!
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はじめに
「精神的優位」や「心理的優位」という言葉をご存知でしょうか?
なんとなく、「良い感じ」な雰囲気があります。
お仕事をおこなっている時、この「優位に立っている」と感じられる時は、充実した気持ちを感じられるかも知れません。
今回は、「優位」について触れたいと思います。
お仕事をおこなう時、できる限り「自分が優位な立場」となるように、考えて行動をして頂ければと思います。
優位とは
「優位(ユウイ)」とは、「相手より有利な位置や立場にいる状況」となります。
これは、「相手(対象)」がいて、「自分(自分側)」があり、これを比べた結果となります。
「相手」より「自分」が「有利な状況」となっている時が「優位」となります。
逆に、「相手」より「自分」が「不利な状況」となっている時は「劣位(レツイ)」となります。
同じような意味の言葉で、「優位」が「優勢(ユウセイ)」、「劣位」が「劣勢(レッセイ)」などがあります。
「精神的優位」や「心理的優位」という言葉を耳にします。
実は「精神」と「心理」は別の物で、しっかりとした定義があります。
細かな説明は割愛しますが、「精神」とは「知性や理念に支えられる物」、「心理」とは「心の動きや感情など」となります。
「精神」は、人の考えの元となっているので、あまり変化をする事はありません。
逆に「心理」は、「心の動き」や「感情」となっているので、その時の状況により変化をする物となります。
「優位」について、簡単に言い換えると、「自分が精神的優位に立つ」とは、「自分の知性や理念に支えられる物が強い」という意味合いとなります。
「自分が心理的優位に立つ」とは、「自分の心の動きや感情が相手に優っている」という意味合いとなります。
お仕事では、「部下や後輩に対して精神的優位に立つ」、「同僚やお客さま、そしてライバルの会社に対して心理的優位に立つ」と表現をすると、考え方が整理できます。
この「自分が精神的優位に立つ」事で、「相手の知性や理念に支えられる物」をコントロールできる可能性があります。
また「自分が心理的優位に立つ」事で、「相手の心の動きや感情」をコントロールできる可能性があります。
この、「コントロールできる可能性」とは、「自分の考えを通す」という意味です。
本来、お仕事では「相手が完全に自分の考えを理解する」事で、「同意や承諾をする事」が理想となります。
しかし、全ての状況で「相手が完全に自分の考えを理解する」事ができるわけではありません。
そして、「相手が完全に自分の考えを理解していない状態」では、「同意や承諾」を得られる可能性は低くなります。
ここで、「自分が精神的優位に立っている状態」、もしくは「自分が心理的優位に立っている状態」の時、「相手が完全に自分の考えを理解していない状態でも、同意や承諾を得られる可能性が高くなる」という事となります。
「自分が優位に立っている状態」では、「自分の意志が尊重される可能性を高められる」事となります。
お仕事で「自分の意思が尊重される」事は、「やり易いと感じる環境」です。
そして、「やり易いと感じる環境」では、お仕事を楽しく感じる事ができます。
したがって、できるだけ「自分が優位な立場」でお仕事ができるように、考えて行動をするべきとなります。
優位の悪用
「自分が優位に立っている状態」は「自分の意志」が尊重されやすいのですが、これが問題行動の原因となる場面があります。
これが「優位(優位性)の悪用」となり、「パワハラ」や「マウント(マウンティング)」という行為となります。
パワハラ
これは「自分が優位に立っている状態」を利用して、「一般的には」、上司や先輩などの立場の強い人が、後輩や派遣社員などの立場の弱い人に対して、「精神的、もしくは肉体的に苦痛を与える行為」をおこなう事です。
「一般的には」としている部分ですが、上司や先輩などではなくても、「優位に立っている状態の人による行為」も存在している為となります。
これが、「いじめ」などと言われています。
「優位」が存在する事により、「劣位」が存在する事となり、その「劣位に立たされている人」が被害を被る事となります。
お仕事では、できる限り「自分が優位に立っている状態」が望ましいのですが、それを悪用する事は、何かの形で「優位」を失う事となります。
「優位」を利用し続ける為には、それに相応しい人間であり続ける必要があります。
マウント(マウンティング)
「マウンティング」とは、動物が自分の優位をしめす為に、相手の上に乗る行動を指しています。
「マウント」は、この「マウンティング」に由来しています。
「マウントを取る」とは、「自分が優位に立っている状態」を相手や周囲に知らせる行為となり、「自分が上である事のアピール」となります。
お仕事で、「マウントを取る」とは、「自分のほうが能力がある、自分のほうが正しい、だから従いなさい」という意味で理解をすると分かり易いと思います。
ただし、この「自分のほうが能力がある、自分のほうが正しい」という考えには、なんの根拠もない場合が多くあります。
そして、根拠がない為、ミスや失敗が起きた時、責任を取る事ができません。
その結果、「責任逃れ」がおこります。
「自分の考えには従わせる」のですが、「責任は取らない」という、かなり身勝手な行動が多く見られます。
お仕事には、必ず「責任」が存在します。
したがって、「自分のほうが能力がある、自分のほうが正しい、だから従いなさい」は良いのですが、「責任を持つ事」も約束させるべきとなります。
まとめ
「自分が優位に立っている状態」は「自分の意志」が尊重されやすいのですが、これが問題行動とならないように、自分自身で意識をする必要があります。
simacatより一言
本来、「優位」とは良い言葉なのですが、残念ながら、それを悪いほうに利用する人が多いようです。
前述の通り、「優位」を利用し続ける為には、それに相応しい人間であり続ける必要があります。
これは、自分自身との戦いとなるかも知れません。
しかし、それに相応しい人間であり続ける事は、自分の存在価値を上げる事となります。
そして、「自分が優位に立っている状態」は、お仕事を楽しくさせてくれます。
お仕事が楽しい、だから「優位」を維持し続ける事ができる。
このような考えを持つ事ができれば、「優位の悪用」は避けられるはずです。
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