プレイングマネージャーとは?!キツい?!難しい?!会社にとって都合の良い存在?!
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はじめに
「プレイングマネージャー」という存在をご存知でしょうか?
一応、「管理職」です。
今では、あまり違和感のない存在で、「特別な存在なのか?」と聞かれると、そうでもないと思います。
そして、近頃、「管理職になりたくない」という若い人が増えています。
関連性は不明ですが、この「プレイングマネージャー」の惨状を目の当たりにしている可能性があります。
「プレイングマネージャーとはどういう存在なのか?」について、触れたいと思います。
プレイングマネージャーとは
「プレイングマネージャー」とは、「作業と管理を兼任する人」です。
現場作業をおこない、「売上に貢献する人」が「プレイヤー(作業者)」です。
この「プレイヤーを管理する人」が、「マネージャー(管理者)」となります。
通常、「マネージャー」は、「プレイヤー」に対して、以下の事柄を考えて、実行します。
- 作業者同士の支援関係の構築
- 作業者への支援(精神状態も含む)
- 能力の向上(知識力、技術力)
- 成果の向上、業績の向上
- 組織力の強化と向上
- 作業者の評価
「会社の売上に貢献する」為には、「会社の売上に貢献できる目標」が必要となります。
その為、「マネージャー」は「プレイヤー」に対して、「目標を設定」させて、その「目標の達成」をする事に、集中をさせます。
「マネージャー」は「プレイヤー」の一人一人に対して、「見て、考えて、行動する」事で、「目標の達成」に向けた支援をおこないます。
それでは、「プレイングマネージャーの姿とは?」となります。
「働く人が不足し、オールラウンドでお仕事をさせる目的で、プレイングマネージャーが誕生しました」というのが、実態となりますが、ご自分が「プレイングマネージャー」となった時、これではやり切れない気持ちになると思います。
したがって、ここでは建前で、お話しを進めます。
「マネージャー」は「管理をおこなう人」なので、「管理職」となります。
「一般的な管理職」は、「会社の企業理念」や「会社の戦略」に沿って、「プレイヤー」を導き、指導をします。
そして、「作業者に近い管理職」ほど、「会社の売上に貢献する」事を考えます。
しかし、「実際の作業」を知らず、ただ「プレイヤー」のお話しを聞いているだけでは、「会社の売上に貢献できる適切な支援」をおこなうまでに、時間がかかる事となります。
「迅速に適切な支援をするには、どうすれば良いのか?」を考えた時、やはり、「実際の作業に触れる事」「近くでプレイヤーの状況を把握する事」が必要となります。
ならば、「マネージャー自身がプレイヤーとなる」事で、「迅速に適切な支援」をする事が可能となるのではないかと考えました。
これが、「プレイングマネージャー」が存在する考え方となります。
この「プレイングマネージャ」により、「プレイヤーとの信頼関係の向上」「意思決定までの時間短縮」「経営層への連携」などの効果が生まれました。
また、「マネージャー」自身も、作業を続ける事により、「最新情報の収集」や「新技術の学習」など、「自己成長を続ける必要」があります。
そして、「プレイングマネージャー」の一番重要なポイントが、「プレイヤーの管理をしつつ、会社の売上に貢献する事」となります。
多くの経験を活かして「プレイヤー」を導き、さらに「自己成長」を続け、そして「会社の売上に貢献する事」ができる存在が、「プレイングマネージャーの姿」となります。
この、「プレイングマネージャーの姿」は、会社にとっても「人材の有効活用」として、「非常に良い存在」となりました。
しかし、「プレイングマネージャー」は「作業者」でもあります。
「作業者」である以上、「作業」はありますし、「管理」も同時におこなう必要があります。
「プレイングマネージャー」は、「会社の売上に貢献」しつつ、「管理」もおこなう為、「会社にとって、都合の良い存在」でもあります。
これが、「プレイングマネージャーの惨状」を生む事となっています。
プレイングマネージャーの惨状
「プレイングマネージャー」は、「会社にとって、都合の良い存在」です。
「名ばかり管理職」という言葉を聞いた事はないでしょうか?
ほとんどの会社では、「管理職」には「残業」という概念がありません。
これは、「労働基準法」の「第四章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇」の「第四十一条の二」に記載があります。
条文については割愛いたしますが、「監督若しくは管理の地位にある者」については、「通常の労働者ではない扱い」となっています。
しかし、「残業」という概念がない代わりに、「労働時間」に厳密な制限を受けていません。
これは、すごく簡単な言い回しとなりますが、「遅刻や早退をしても問題はない」という事となります。
ただし、会社によって、規定がある可能性があるので、ご自身の会社の規定をご確認頂ければと思います。
とはいえ、「プレイングマネージャー」は、「プレイヤーとしての作業」がある為、無闇に「遅刻や早退」はできません。
また、「プレイングマネージャー」は「管理職」なのですが、経営層や上司などの「上役」が存在します。
「上役」の指示に従う事は、業務命令となり、その順守はほとんどの会社で「規定」として、定められています。
そして、「通常の労働者ではない扱い」の為、「労働時間」や「休日」の規定も適用されません。
「作業」を担当し、そして「管理」もおこなう為、「長時間労働」を強いられ、「責任も押し付けられる」事となります。
なお、この状況については、現在、問題視されているので、いずれは改善されるかも知れません。
「プレイングマネージャー」は、「会社にとって都合の良い存在」なのですが、全ての会社で、「酷い待遇」を受けるわけではありません。
こうした「管理職」になりたくないと思う人も多いと思いますが、このような立場になるまでに、時間はかかります。
自分の会社が、「プレイングマネージャーをどのように扱っているのか?」を知る時間は、十分にあります。
その為に、目の前のお仕事に集中するのも良いのですが、社内の組織や上司の状況などにも、目を配る必要があります。
simacatより一言
「プレイングマネージャー」について、「怖い印象」を与えてしまっていたら、申し訳ありません。
「プレイングマネージャー」の良い点にも、触れておきたいと思います。
例えば、「プレイングマネージャー」になると、「労働時間の制約がなくなる」点です。
「ブラックな印象」を受けるかも知れませんが、そういう事ではありません。
お仕事をしていると、「自分のやりたい事」「自分が試してみたい事」が出てくると思います。
しかし、「労働時間の制約」があると、普段のお仕事で手がいっぱいとなります。
「プレイングマネージャー」となり、「労働時間の制約がなくなる」事により、「自分のやりたい事」「自分が試してみたい事」について、考えて実行する時間が生まれます。
したがって、決して悪い事ばかりではない事をご理解頂ければと思います。
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