【新卒の就活】エントリーシートの内容は自己PRや志望動機?!読みやすい文書にする為の注意点とは?!
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はじめに
学生の皆さんが就職活動をおこなう時、ほとんどの企業で「エントリーシート(ES)」の提出を求められます。
「エントリーシート」は履歴書とともに選考の際に利用される事が多い書類となります。
履歴書は記入する内容が決められている為、それほど悩む必要もなければ、テクニックも必要ありません。
しかし「エントリーシート」は「自分の考えを文章にして伝える物」となります。
企業はこの「エントリーシート」により、皆さんの考えを読みとります。
ここで「文章を読む人の立場」になってみましょう。
「読みやすい文章」と「読みづらい文章」を比べると、「読みづらい文章」はストレスを感じます。
ストレスは「疲れ」となる為、「理解を妨げる存在」となります。
そして、その「疲れ」から「エントリーシートの内容の理解」が難しくなります。
せっかく作った「自分の考えを文章にして伝える物」ですが、「理解をされない」とは捨てられる事と同じ意味となります。
もちろん、これは「選考で落とされる」事を意味しています。
今回は、「エントリーシート」における「読みやすい文章にする為の注意点」について触れたいと思います。
「エントリーシート」の作成の際、「理解しやすい文章にする為の工夫」として参考にして頂ければと思います。
読みやすい文章にする為の注意点
「エントリーシート」にて「読みやすい文章にする為の注意点」となります。
内容は「自己PR」や「志望動機」
「エントリーシート」に書く内容は企業により様々だと思いますが、おおよそ文章として想定されるのが「自己PR」や「志望動機」となります。
「自己PR」は「自分の強み」となります。
入社を希望する企業にて、「自分はどのような活躍ができるのか?」「自分はどのような事に貢献できるのか?」などがテーマとなります。
「志望動機」は「志望した理由」となります。
「なぜ、その企業を志望したのか?」となり、一般的には「その企業で何をしたいのか?」「どのような将来像を持っているのか?」などがテーマとなります。
なお、これらのテーマについて、いきなり文章にすると「まとまりのない内容」となる可能性があります。
はじめは「箇条書き」で「自分の考え」を書き出し、「自分の考えが強い事柄」についてさらに「掘り下げ」をおこなってください。
「掘り下げ」をおこなったら、それらを繋げて「文章」にしていくと、「まとまりのある内容」となります。
なお、文字数や時間に制限がある場合があります。
この場合は「適度なところ」で「掘り下げ」をやめる必要があります。
この点については事前に練習をおこなう事により、「適度なところ」が分かるようになります。
文章として成り立っているか?
「企業の選考担当者が読んで理解のできる文章」である必要があります。
その為には「誤字脱字」がない事となります。
そして、「誰が」とか「何が」などの「主語」、「どうした」「どうする」などの「述語」、「なにを」「どのように」などの「修飾語」を意識して文章を作成してください。
この「主語と述語と修飾語」が明確になる事により、「文章の流れ」が把握できる為、「選考担当者の理解の助け」となります。
助詞の使い方
例えば、自分がサークルの代表を努め、サークルの活動が文化祭で大成功した事を文章にするとします。
「私はサークルで代表を努め、サークルのメンバーたちと文化祭を大成功に導きました。」と言う文章を書くつもりでした。
しかし、これを「私はサークルで代表を努め、サークルのメンバーたちが文化祭を大成功に導きました。」と書いてしまうと、主体が「自分」ではなく「メンバー」となり、「大成功させたのはメンバーたち」となります。
微妙な違いなのですが、本来は「自分の活躍により、文化祭の大成功をアピール」したかった筈が、ニュアンスが変わってしまう事となります。
目的を定める
「自己PR」でも「志望動機」でも書きたい内容がブレてしまっては意味がありません。
例えば「自己PR」の題材として、サークルで代表を努め、文化祭を大成功に導いた事を文章にするとします。
「私はサークルで代表を努め、文化祭を大成功へ導きました。」という文章を書きました。
これでは「私の立場」しか表現されていません。
「自己PR」であれば、「自分の能力をアピールする事」が目的となります。
従って、「代表として何をしたのか?」「問題点の解決に向けた取り組み」など、「具体的な事柄」を加える事により、企業の選考担当者に「自分の能力をアピールする」事ができます。
「志望動機」も同様で「なぜ、企業を志望したのか?」が理解できる文章である必要があります。
「他の企業には無い事」が「志望した企業にはある筈」なので、この点を文章に加えてください。
言葉を知る
日本には多くの言葉があります。
日本語の厄介な部分なのかも知れません。
しかし、多くの言葉があるからこそ「言葉を選ぶ事」ができます。
例えば「志望動機」が「お給料が高い点」だとします。
そのまま「他社よりもお給料が高い事が志望動機となりました」では、なんとなく寂しさを感じます。
これを「待遇」という言葉に置き換え「同業他社よりも待遇面で優れている点が志望動機となります」ならば如何でしょうか?
ほんの少しだけ、言葉を覚えて利用する事により「立派な志望動機」となります。
「言葉を知る為にはどうするか?」と言う疑問ですが、これは本を読むしかありません。
付け焼き刃となりますが、本屋さんにて「エントリーシートの書き方」を読むのも良いですし、「転職関連」の本を読んでも良いと思います。
言葉を知り、それを書けるように準備をしておきましょう。
字が汚い
文字が汚いとそれだけで「ハンデ」を背負っている状態となります。
文字が汚い事により、読みづらい文章となってしまう事から選考担当の方も悩まれる部分だと思います。
しかし、汚い文字でも「丁寧に書く事」を心掛けてください。
文字を書く際はゆっくりと落ち着いて、一文字一文字、心を込めて下さい。
パソコンなどの文字と違い、手書きの文字は人を表します。
しっかりとした丁寧な文字であれば、誠意は伝わります。
そして問題となるのが、丁寧に書く事により時間がかかってしまう点です。
従って、早めに文章を考えて書く事に取り組む必要があります。
尚、字が汚いと自覚しているのであれば、文字を綺麗に書く練習をしてください。
すぐに綺麗な文字を書けるわけではありませんが、まだまだ手書きの風習が残っている日本です。
就職活動には間に合わなかったとしても、社会人になってから恥ずかしい思いをしないように備えて頂きたいと思います。
以上、「読みやすい文章にする為の注意点」でした。
これらの点を意識して、練習を繰り返して頂きたいと思います。
より多くの人に読んで頂く
文章は自分で書いて読んでいるだけでは上達しません。
「エントリーシート」に書く文章の場合は人に理解をして頂く必要があります。
その為には「より多くの人に読んで頂く事」が重要となります。
「自分が考えた文章」を読んで頂き「内容が理解できる物であるか?」「もっと良い表現はないか?」などを確認します。
なるべく多くの文章を書いて、多くの人に読んで頂く事で「文章を書く能力」は向上します。
逆に書かなければ上達はしませんし、読んでもらわなくては上手や下手が分かりません。
そして、頭で良い文章が浮かんだとしても、実際に書いてみるとそうでもない事があります。
「しっかりと考え、しっかりと書き、確認をして頂く事」の繰り返しが文章の上達には必要となります。
simacatから一言
「文章を考える」事は社会人になっても必要な能力です。
パソコンなどの利用が増えて、「手で書く機会」は減るかも知れません。
しかし、報告書や議事録などが消滅するとは考えづらい為、「文章を考える機会」は残り続けます。
「自分の考えを文章にできる能力」は何歳になっても必要です。
文章を書く事に自信のない人は、「エントリーシート」の作成を「文章を書く能力を上げる良い機会」と考えて頂ければと思います。
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