お仕事で頭が真っ白になる?!緊張、焦り、不安?!パニックはなくす事よりも慣れる事を考えるべき?!
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はじめに
「緊張や焦りで汗が額を流れる」、そんな「経験」は誰でも一度はしていると思います。
あまり「嬉しい経験」ではありません。
よって、「二度としたくない」と誰でも考えます。
今回は「緊張や焦り」について触れたいと思います。
「緊張や焦りをなくす事はほぼ不可能」と言えます。
したがって、「慣れる事」が1番の対策であり、解決策となります。
「緊張や焦りを感じた事柄」については、「嫌な体験」であっても記憶に残し、その「対応方法」を検討するようにしてください。
緊張や焦り
「緊張や焦り」について触れたいと思います。
「緊張」とは「自律神経のバランスが崩れた状態」と言われています。
「自律神経」は「交感神経(興奮の刺激を全身の器官に伝える自律神経の一部)」と「副交感神経(休息している時に働く自律神経)」のバランスが適度に保たれています。
しかし、「緊張」をすると「交感神経の働き」が強くなり、「自律神経のバランスが崩れる状態」となります。
「交感神経の働きが強くなる」事で「興奮状態」になります。
「興奮状態」になると「筋肉の緊張や震え」「顔が赤くなる」「心臓がドキドキする」「汗をかく」など、体に反応があらわれます。
「緊張」をするからには「原因や理由」があります。
「緊張する一般的な原因や理由」を挙げます。
未知などの不確実性への恐れ
「新しい状況」や「未知の状況」に直面した時、「緊張」を引き起こす事があります。
人は予測できない状況に対して「心理的な安全性を求める」為、不確実性が高まると「緊張する」事があります。
社会的評価への恐れ
「他人の評価」や「期待に対する恐れ」により「緊張する」事があります。
「対人不安症の人」は、他人の目や意見に敏感であり、「自分がどう評価されているのか?」が気になり、これが「心理的な負担」となります。
プレッシャー
「特定のタスクやイベントでの期待や要求に対するプレッシャー」により「緊張する」事があります。
これは「仕事」「学業」「スポーツ」など、さまざまな状況で発生する可能性があります。
体の状態
「体の不調や疲労」などが「緊張を増幅させる要因」となる事があります。
体に不調がある場合、それが「心理的な不安」につながる為となります。
過去のトラウマや負の経験
「過去に経験したトラウマ」や「負の経験」が、「似たような状況に対する恐れや緊張」を引き起こす事があります。
過去の経験が心の中で「トラウマ」となり、現在の状況に影響を与える事があります。
生理学的な要因
「自律神経系の活動やホルモンの分泌」など、「生理学的な変化」により「緊張する」事があります。
体がストレスを感じると、「心拍数の上昇」や「呼吸が速くなる」などの反応があらわれます。
以上、「緊張する一般的な原因や理由」となります
これらの理由が相互に影響し合います。
また、人によっては異なる形で「緊張」が現れる事があります。
とはいえ、「緊張」は「まったくダメな事」ではありません。
「適度な緊張」は「集中力や注意力が増す」などの効果があります。
「負担にならない程度の緊張を維持できる事」は「望ましい状態」と言えます。
そして、「焦り」についてとなります。
「緊張と焦りの関係」をご紹介します。
焦りとは
「焦り」とは「早くおこなわなくてはいけない」と言う思いから感じる気持ちとなります。
「イライラ」「じりじり」などと言った言葉で表現されます。
混乱と緊張
「焦りを感じる」と考えがまとまらなくなり、「混乱している状態」となります。
この「混乱」から「不安」が生まれ「緊張」となります。
体の反応
「緊張」により、心拍数が上がり「汗」や「震え」などの反応が体にあらわれます。
「極度の緊張」により、「頭が動かなくなる」事があります。
頭が真っ白になる
「頭が動かなくなる」とは、「頭が真っ白になる状態」です。
「頭が真っ白」になると、「今まで何を話していたのか?」「これから何をしなくてはいけないのか?」が、頭から消えてしまいます。
以上、「緊張と焦りの関係」となります
「緊張と焦りの関係」を理解する事で、「緊張の緩和」ができる可能性があります。
実際は「焦りが先なのか?」「緊張が先なのか?」については意見が分かれる部分だと思います。
よって、「緊張と焦りは同じ物と考えて整理し、対処する」事が一般的となります。
とはいえ、頭で分かっていても、例えば「体質」などにより、「緊張や焦りに縛られてしまう人」がいます。
これは、一般的に「あがり症」と言われています。
「あがり症」には「対人不安の可能性がある」と言われています。
よって、「人前で話すと、どうしても焦りを感じてしまう」場合は、「対人不安の可能性」を疑う事も必要です。
「一般的な対人不安症の特徴」を挙げます。
人前で話す事に強い抵抗を感じる
「他人から注目を浴びる」「他人の前で発言する」「自分を主張する」、これらの事に対して「強い不安」を感じる。
他人と関わる場面で緊張する
「他人との対話や交流が苦手」「新しい人との出会いが不安」などと感じる。
評価や批判が怖い
「自分に対する否定的な評価や批判が怖い」為、自分の本心を打ち明けられない。
過度に自分の評価が気になる
「他人が自分をどのように見ているのか?」が過度に気になり、「自分の評価」を他人に強く依存してしまう。
回避行動をとる
「人との関わりを極力減らす」など、「人と関わる事を回避する行動」をとる。
体に症状が出ている
人と接する事で、「手の震え」「動悸」「発汗」など体に症状が現れる事がある。
以上、「一般的な対人不安症の特徴」となります
これらの項目が一つでもある場合は、「体質なのでしょうがない」と納得せずに、「医師やカウンセラーなどの専門家」に相談する事を強くおすすめします。
理由は「悪化を防ぐ為」となります。
仮に、項目にあてはまる事がなくても、頻繁に「緊張や焦り」を感じる場合も専門家に相談するようにしてください。
考えかたを変える
「緊張や焦り」は「人の考えや行動」を狂わせてしまいます。
自分がおこなった行動にもかかわらず、「そんなつもりではなかったのに」と考えさせられる事が多くあります。
「なぜ焦るのか?」「なぜ緊張するのか?」、その原因は状況により様々となりますが、「緊張や焦り」を感じた時、「その事だけ」に意識が向いてしまいます。
そして、それが限界に達すると「思考停止」になります。
「思考停止」になると、ますます「状況の悪化」となります。
これが「今までとは異なる行動をする」「記憶が飛んでしまう」「自分でも考えられない動きをする」などとなり、「そんなつもりではなかったのに」と考えさせられる事になります。
とはいえ、「緊張や焦りを意識的に抑える事は難しい事」です。
だから、「考えかた」を変える必要があります。
「緊張や焦りを意識的に抑える事は難しい事」ならば、「経験として蓄積する」と考えるようにしてください。
「緊張や焦り」は「経験していない事」に対して、「どのように行動するのかが分からない場面」で多く発生します。
「分からない」から「考える必要」があります。
「考える」為には「時間が必要」となります。
しかし、お仕事では「時間の制約」があります。
この「時間の制約」にて「焦り」を感じ、それが「緊張」となります。
逆に「どのように行動するのかが分かっている場面」ならば、「考える」必要はありません。
「時間を必要としない」為、「緊張や焦り」はほとんどありません。
よって、「緊張や焦りを感じた事柄」については、「振り返り」をおこない、「対応方法」を準備しておきます。
これが「経験として蓄積する」事となります。
「緊張や焦りを感じた事柄」を何もせず、そのままにしておくと、同じ事でまた「緊張や焦り」を感じる事になります。
もちろん、「経験として蓄積」したとしても「2度目の同じ事柄」でまったく「緊張や焦りがなくなる」という事ではありません。
しかし、1度目よりも「緊張や焦りを和らげる」事はできます。
「経験として蓄積する」事で、徐々に「緊張や焦りに対する免疫」が身についていきます。
よって、「緊張や焦り」を感じる事は「悪くはない」「無駄ではない」と考え、「これも経験」と捉える事が「緊張や焦りから解放されるポイント」になります。
simacatから一言
「緊張や焦り」に慣れる事で、余裕を持って考えて、行動する事ができます。
しかし、「緊張や焦り」は「嫌な事」です。
「嫌な事から逃げたい」と考える気持ちが強くなると、「緊張や焦りの体験を積み重ねる」事が難しくなります。
そのようにならない為にも「緊張や焦り」に対して前向きに向き合う必要があります。
ここで気をつけて頂きたいのは「緊張」となります。
度を超えた「緊張や焦り」は「心に大きな負担」となります。
「緊張や焦りを感じた場所」から離れても「心拍数が戻らない」場合などは、暫くはその場所に、近づかないほうが賢明となります。
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