ワークライフバランスとは?!簡単に言うとどういう事?!その前に自分が望む生活を考えよう?!
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はじめに
「ワークライフバランス」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
「働き方改革」「男性の育児休暇」「産後の女性の職場復帰」「多様性」など色々なキーワードが出ていますが、具体的に「どういう事なのか?」を先に理解をしておくべきです。
今回は「ワークライフバランス」について触れたいと思います。
「ワークライフバランス」については誤解をしている人も多くいます。
正しい「ワークライフバランス」を知り、これについて考えながらお仕事をして生活を充実させて頂きたいと思います。
ワークライフバランスとは
「ワークライフバランス」については「政府の取り組み」にて「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」が公表されています。
この「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を引用します。
我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。 誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。 仕事と生活の調和と経済成長は車の両輪であり、若者が経済的に自立し、性や年齢などに関わらず誰もが意欲と能力を発揮して労働市場に参加することは、我が国の活力と成長力を高め、ひいては、少子化の流れを変え、持続可能な社会の実現にも資することとなる。 そのような社会の実現に向けて、国民一人ひとりが積極的に取り組めるよう、ここに、仕事と生活の調和の必要性、目指すべき社会の姿を示し、新たな決意の下、官民一体となって取り組んでいくため、政労使の合意により本憲章を策定する。
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html
これを一言であらわすと「お仕事と生活(私生活)のどちらも有意義な物にする」という事です。
お仕事をしていると「お休みがない」「残業続き」などにより「生活を犠牲にしている」と思う事があります。
とはいえ、お仕事をしないと「収入」を得る事ができません。
「収入がない」「収入が少ない」、この場合は「生活を犠牲にする」事となる為、「お仕事が必要」となります。
「ワークライフバランス」とは「お仕事により生活を犠牲にしない」「生活の為にお仕事を犠牲にしない」の「均衡がとれた状態」となります。
そして、この「ワークライフバランス」は「働く人だけでは実現させる事が不可能」となります。
よって、雇用主である「企業」も「ワークライフバランスの実現」に向けて施策を考え実施する必要があります。
とはいえ、この「ワークライフバランス」には誤解があります。
例えば、「休みを増やす」「勤務時間の短縮」などが「ワークライフバランスには必要」という考えかたです。
確かに、お仕事をする時間が減れば「生活にかけられる時間」が多くなります。
逆に「休みがない」「勤務時間が長い」などは「お仕事にかけられる時間」が多くなります。
しかし、これはあくまでも「時間のお話し」となります。
前述のとおり、「ワークライフバランス」とは「お仕事と生活のどちらも有意義な物にする」という事です。
その為には、まずは「有意義だと感じられる事柄」が必要となります。
もし、「お仕事のほうが大切」と考えるなら、「生活にかけられる時間」が少なくても「有意義に感じられる」事となり、これはこれで「ワークライフバランス」が実現されている状態となります。
有意義と感じられる事柄
「ワークライフバランス」を考える上では「有意義と感じられる事柄を見つける」必要があります。
お仕事をしていて子育てをしている人は「生活に時間を使いたい」と考えます。
お仕事をはじめて間もない人や自分がやりたいお仕事をしている人は「お仕事に時間を使いたい」と考えます。
「お仕事」でも「生活」でも「時間を使いたいと思うほうに時間を使う事」が「有意義と感じる目安」となります。
逆に「有意義と感じられる事柄」が見つからないと「ワークライフバランス」を考える事ができません。
「有意義だと感じられる事柄がない」という事は、「お仕事でも生活でも不満を感じるほうが犠牲である」という考えになる為です。
これでは「お仕事」や「生活」は関係なく、ただの「不満」です。
もちろん、この「不満」から「有意義と感じられる事柄」を見つける事はできます。
「不満」を感じる理由は「満足」がある為です。
よって、「満足な事」が「有意義と感じられる事柄」となります。
しかし、この時に気をつけたいのが「満足」が「ワガママ」ではない事です。
「ワガママ」とは「自分勝手」「贅沢」「思うがまま」などの意味となります。
この「ワガママ」で「ワークライフバランス」を考えても、その時の状態で考えが変わる為「バランスがとれた状態」になる事はありません。
よって、「ワークライフバランス」を考える上では「有意義だと感じられる事柄を知る」事と、それが「ワガママではない」事である必要があります。
それでは、「有意義な事」が見つかったあとに「どのようにワークライフバランスを実現させるのか?」となります。
個人の状況にもよりますが、「ワークライフバランスを実現させる為の行動」を挙げます。
- 優先順位の設定:仕事とプライベートの時間をバランスよく配分するために、自分の優先順位を明確にしてください。大切なことや自分のニーズを優先することが重要となります。
- スケジュール管理:効果的なスケジュール管理をおこなってください。仕事とプライベートの活動を予定し、時間をうまく使うことが必要となります。必要に応じて休暇や休息の時間も確保するようにしてください。
- 健康な生活習慣:バランスの取れた生活を送るために、十分な睡眠や適切な栄養を摂ることが重要となります。定期的な運動やリラックスする時間を確保することも大切です。
- 境界線の設定:仕事とプライベートの境界線を明確にしてください。仕事の時間とプライベートの時間を分けることで、リフレッシュする時間や家族や友人との時間を大切にすることができます。
- 支援体制の活用:支援が必要な場合に備えて仕事や家庭でのサポート体制を整えておきましょう。仕事の負荷を軽減する為にも属人化は避けるようにしてください。
- デジタルデトックス:デジタル機器からの一時的な離脱や制限をおこなうことも、ワークライフバランスを改善するのに役立ちます。スマートフォンやメールの通知を一時的にオフにするなど、デジタルデトックスの方法を探してみてください。
以上の行動を参考にして、「ワークライフバランス」を実現させて頂きたいと思います。
simacatより一言
「ワークライフバランス」は「従業員」から見ると「自分が働きやすい環境作り」を目指す事となります。
しかし「企業」からみると「お給料」を払い、さらに「働きやすい環境の提供」を目指す事となります。
このように見ると「企業側が一方的に損をしている」ように見えます。
しかし、「従業員が働きやすい環境の企業」は「そこで働きたいと考える人が増える」事となります。
よって「社会的な評判」も上がる為、そうした面から「企業価値」が上がる事となります。
逆に「従業員が働きずらい環境の企業」では、「そこで働きたいと考える人が減る」事となります。
「働きたい人」がいないと、ますます「従業員が働きずらい環境」となります。
そのような企業では「社会的な評判」は下がり、「企業価値」も下がる事となります。
よって、「従業員が働きやすい環境を作る事」は「企業側が一方的に損をする」事ではなく、「企業価値を高める施策」と考える事ができます。
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