会社はどうやって儲けているの?!売上よりも利益が大切?!あわせて収益についても触れてみましょう?!
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はじめに
会社は、「利益を増やす事が目標」と、よく耳にします。
倫理的な行動、模範的な行動が、当然、前提となるのですが、目標である以上、「どのような形でも、達成する事」が求められます。
ここで、疑問に思う事があります。
「どのような形でも、達成する事」です。
「利益を増やす事」は、「売上を増やす事」と考えている場合、「どのような形でも」という言葉は出てきません。
単純に、「売上を増やして、達成する事」とすれば、良いだけとなります。
よって、「利益を増やす事」には、様々な方法がある事となります。
また、「利益」に似ている言葉で、「収益」という物があります。
「売上」「利益」「収益」について、触れたいと思います。
売上とは
会社で利益を得る主な手段は、「売上」となります。
「それは、当たり前」と思われる人は、多いと思います。
それでは、「売上とはなんですか?」と質問をした時に、どのように回答をしますか?
「会社が物やサービスを提供し、その見返りとして得られる収入が売上です」と、多くの人が想像すると思います。
これが答えならば、「定食屋さんで、お店の主人が不要となった自分のテレビを売り出し、それが買われた」場合でも、売上となります。
したがって、これは不正解です。
「売上」とは、「企業の主たる営業活動から得られる収入」となります。
何やら難しい文章が、出てきてしまいました。
この「主たる営業活動」は、会社の「定款(テイカン)」に記載されています。
「定款」とは、会社を設立する時に定められた、「会社を運営していく為のルール」となります。
ちなみに、この「定款」がないと、会社を設立する事ができません。
この「会社を運営していく為のルール」の中で、「どのように収入を得るのか?」も定められています。
これが、「主要な事業内容」で、これに沿って「主たる営業活動」がおこなわれ、この時の「収入」が「売上」となります。
分かりやすい言葉で、「定款」に記載された「主たる営業活動」が「本業」となります。
例えば、「定食屋さんでは、お客様に定食を提供する事」が、「主たる営業活動」だとします。
この場合、「定食を提供する事以外で得られた収入は、売上にはならない」となります。
したがって、「定食屋さんで、お店の主人が不要となった自分のテレビを売り出し、それが買われた」場合は、「主たる営業活動」から得られた収入とはならず、「売上」にはなりません。
「売上」とは、会社が定めた「主たる営業活動より得られた収入」となります。
そして、注意をする点が、「売上と利益は同じではない」という事です。
経費を減らして利益を増やす
「売上」から、「費用」を差し引いて、「利益」となります。
「利益を増やす事」は、「売上を増やす事」なのですが、この「費用」も意識する必要があります。
どのように「売上」を増やしても、「費用」が増えてしまうと、「利益は減る」事となります。
これも「当たり前」と思われる人は多いと思いますが、お仕事をしていると、意外に盲点となる部分です。
例えば、「残業」は売上を増やすかも知れませんが、人件費という「費用」が発生し、「売上から利益を減らす要素」となります。
「頻繁な客先訪問」や「出張」なども、交通費や出張旅費などの「費用」が発生し、「売上から利益を減らす要素」となります。
「売上を増やす事」だけに集中をしてしまうと、「費用」に気が回らなくなります。
「利益を増やす」為には、「売上」は必要なのですが、「費用を減らす工夫」も必要となります。
収益とは
「収益」という言葉をご存知でしょうか?
「利益」と「収益」で、混乱をする人も多いと思います。
「収益」は、「会社が得た収入」とご理解ください。
この「収益」には、「営業収益」と「営業外収益」があります。
「営業収益」とは、一般的に「主たる営業活動」により得られた「売上」となります。
そして、「売上」から、「製造費」や「主たる営業活動に使用された費用(販売費および一般管理費)」が引かれたのが、「営業利益」となります。
一般的に「利益」とは、この「営業利益」を指しています。
次が「営業外収益」となります。
「営業外収益」とは、「主たる営業活動」以外から得られた収益となり、「営業外利益」とも呼ばれています。
これは、例えば、「有価証券により得られた利息や配当金」などとなります。
このように、会社には「定款」で定められた「主たる営業活動」である「本業」の収入と、「本業以外」の収入が、存在します。
とはいえ、「営業外収益」については、注意が必要となります。
例えば、「営業収益」が年々減っているにも関わらず、「営業外収益」が年々増加しているとします。
これは、「会社の営業状態が不安定」となっている事を意味しています。
納得ができる理由がない場合、「定款」通りの「主たる営業活動」が、困難とみられてしまう可能性が高くなります。
simacatより一言
「売上」「営業外収益」「利益」は、「損益計算書(P/L)」にて確認をする事ができます。
お時間のある時に、「損益計算書(P/L)」を眺めて頂ければと思います。
特に、ご自分の会社が「損益計算書(P/L)」を公開している場合、「どれだけ稼げているのか?」「どこにお金が使われているのか?」を知る事ができます。
それを知る事は、「自分のお仕事で、どの部分に力を入れれば良いのか?」の判断に利用する事ができます。
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