【ざっくり解説】ディープステート?!裏の支配構造?!世界と日本で起きた関与が疑われている事件とは?!
はじめに
最近、ニュースやSNSで「ディープステート」という言葉をよく見かけます。
「陰謀論の一つ」として語られることが多いこの言葉、一体何を意味するのでしょうか?
今回は、「ディープステート」について触れたいと思います。
都市伝説に興味津々、政治に不信感を抱き、社会の行く末に不安を感じている皆さんに、できる限り分かりやすく解説していきたいと思います。
とはいえ「ざっくり解説」である事を十分にご留意ください。
ディープステートとは?
「ディープステート(Deep State)」とは、直訳すると「深い国家」という意味です。
これは、選挙で選ばれた政府や公の組織とは別に、水面下で国家の政策や社会の出来事を操っているとされる、秘密の権力機構のことを指します。
具体的には、官僚、軍部、情報機関(例:CIA、MI6、公安調査庁)、財界の大物、マスメディアの幹部、秘密結社など、社会の中枢にいるエリート層が、互いに複雑に結びつき、自分たちの利益のために暗躍していると考えられています。
彼らは、選挙結果の操作、世論の誘導、情報操作、時にはクーデターや戦争の扇動などを通して、自分たちの影響力を維持・拡大しようとすると言われています。
「ディープステートの概念」は、明確に定義されているわけではなく、さまざまな解釈が存在します。
ある人は、特定の政治勢力やイデオロギー(政治思想や社会思想)を「ディープステート」とみなすかもしれませんし、また別の人は、グローバルな金融資本や多国籍企業を「ディープステート」と考えるかもしれません。
共通しているのは、「表の政治とは異なる、裏の支配構造が存在する」という考えかたです。
「ディープステートの存在」を信じる背景には、政治や社会に対する根強い不信感があります。
「なぜ政治はこうも腐敗しているのか?」「なぜ社会はこんなにも不平等なのか?」「なぜ歴史には不可解な出来事が多すぎるのか?」といった疑問に対する答えとして、「ディープステート」という概念が持ち出されることが多くあります。
特に、情報公開が進んでいない分野や、国家機密に関わる領域において、その存在が囁かれています。
ディープステートの関与が疑われている事件
「ディープステートの関与が疑われている事件」は数え切れないほどあります。
ただし、これらの事件はあくまで「疑われている」だけであり、「客観的に証明された事実ではない」ことを改めて強調しておきます。
ここでは世界で起きた事件で特に有名なものを3つ取り上げ、簡単に解説します。
- ジョン・F・ケネディ暗殺事件(1963年)
- 9.11同時多発テロ(2001年)
- 各国のカラー革命
ジョン・F・ケネディ暗殺事件(1963年)
アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが暗殺されたこの事件は、「ディープステートの関与が疑われる事件」として、最も有名な事例の一つです。
公式には、リー・ハーヴェイ・オズワルドという人物による単独犯行とされていますが、事件後、多くの矛盾点や不審な点が指摘され、CIA、マフィア、軍需産業など、様々な組織の関与が取り沙汰されました。
ケネディ大統領が、CIAの権限縮小やベトナム戦争からの早期撤退を考えていたことが、暗殺の動機になったという説は、特に有名です。
9.11同時多発テロ(2001年)
アメリカ同時多発テロ事件も、「ディープステートの関与が疑われる事件」として、多くの議論を呼んでいます。
公式には、アルカイダによる犯行とされていますが、世界貿易センタービルの崩壊方法や、ペンタゴンへの攻撃など、専門家からも疑問の声が上がっており、アメリカ政府内部の勢力が関与しているのではないかという陰謀論が根強く存在します。
この事件を契機に、アメリカは「テロとの戦い」を始め、軍事費が大幅に増大したことなどから、軍産複合体の関与を指摘する声もあります。
各国のカラー革命
2000年代以降、東欧や中東、中央アジアなどで発生した一連の政変(カラー革命)も、「ディープステートの関与が疑われる事件」として挙げられます。
表向きは民主化を求める民衆の運動とされていますが、背後にはアメリカ政府やCIAなどが関与し、資金提供や情報操作などをおこなっていたという説があります。
これらの革命を通して、アメリカを中心とした一部の勢力が、他国の政治に介入し、自国の利益を追求しているという見方もあります。
以上、「世界で起きたディープステートの関与が疑われている事件」になります
再度、申し上げておきますが、これらの事件はあくまで「疑われている」だけであり、客観的に証明された事実ではありません。
それでは、「日本ではどうなの?」と疑問をいだく人も少なくないと思います。
「日本にディープステートは存在するのか?」、この問いに対する明確な答えはありません。
そもそも「ディープステート」自体が客観的に証明された存在ではない為です。
しかし、日本の政治、経済、社会の構造を分析することで、「ディープステート的な存在の可能性」を考察することはできます。
例えば、戦後の日本の政治は、自民党を中心とした保守勢力が長く政権を担ってきました。
その背景には、官僚、財界、アメリカ政府などとの密接な関係が存在すると言われています。
これらの勢力は、日本の政策決定に大きな影響力を持っている可能性があり、ある意味で「ディープステート的な存在」と見なせるかもしれません。
また、日本の情報公開制度は、欧米諸国に比べて遅れていると言われており、国家機密に関わる情報は、なかなか公開されません。
このような状況も、「ディープステート的な存在が暗躍する余地を与えている」と言えるかもしれません。
ちなみに、「日本におけるディープステートの関与が疑われている事件」を3つ挙げます。
- ロッキード事件(1976年)
- グリコ・森永事件(1984年)
- バブル崩壊後の金融危機
ロッキード事件(1976年)
アメリカの航空機メーカー、ロッキード社による大規模な汚職事件は、日本の政界にも大きな波紋を広げました。
田中角栄元首相をはじめとする多くの政治家が、ロッキード社から賄賂を受け取っていたことが明らかになり、日本の政界の裏側が垣間見えた事件と言えます。
この事件を通して、アメリカの意向が日本の政治に大きな影響力を持っていることが示唆されました。
グリコ・森永事件(1984年)
食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、未解決事件として多くの謎を残しています。
犯人グループの目的や背後関係は未だに不明であり、その背後に組織的な力が働いていた可能性も指摘されています。
一部では、事件を通して株価操作や利益誘導が行われたのではないかという憶測も飛び交いました。
バブル崩壊後の金融危機
1990年代初頭に起こったバブル崩壊後の金融危機も、「ディープステートの関与が疑われている事件」の一つです。
不良債権処理の遅れや、金融機関の相次ぐ破綻など、当時の政府の対応には不可解な点が多く、一部では「意図的に金融システムを混乱させ、特定の勢力が利益を得ようとしたのではないか?」という見方があります。
以上、「日本におけるディープステートの介入が疑われている事件」になります
これらの事件は、あくまで「ディープステートの介入が疑われているだけ」で、明確な証拠があるわけではありません。
しかし、これらの事件の背後にある複雑な利害関係や、公式発表だけでは説明のつかない点が多くあることから、「ディープステートの存在を信じる人々」にとっては、格好の材料になっています。
「ディープステート」は、あくまで陰謀論の範疇であり、その存在を客観的に証明する決定的な証拠はありません。
そのため、情報を鵜呑みにするのではなく、常に批判的な視点を持つことが重要です。
インターネット上には、「ディープステートに関する情報」が溢れていますが、その中には「誤情報」や「意図的に流された情報」も含まれている可能性があります。
情報を精査し、複数の情報源を参照するなど、情報リテラシーを高めることが大切です。
ここで「情報を鵜呑みにしない為の注意点」をご紹介します。
- 情報の出所を確認する
- 感情的な表現に注意する
- 偏った情報に注意する
- 証拠の有無を確認する
情報の出所を確認する
情報の発信元が「信頼できる情報源かどうか?」を確認してください。
匿名の情報や根拠不明の情報は、鵜呑みにしないようにしてください。
感情的な表現に注意する
陰謀論は、人々の不安や恐怖心を煽るような感情的な表現を用いることが多くあります。
冷静に情報を分析するように心がけてください。
偏った情報に注意する
特定の政治的主張を正当化するために、「ディープステート」という言葉が利用されることがあります。
偏った情報に惑わされないように、多角的な視点を持つことが大切です。
証拠の有無を確認する
「ディープステートの存在」を主張する情報には、具体的な証拠が示されていないことが多くあります。
客観的な証拠に基づいて判断するように心がけてください。
以上、「情報を鵜呑みにしない為の注意点」になります
「ディープステート」という言葉は、特定の政治的主張を正当化するために利用されることもあります。
特定の政治勢力やイデオロギーを批判するために利用されることもあるので、注意が必要です。
重要なのは、情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、判断することです。
陰謀論に魅力を感じる気持ちは理解できますが、「事実に基づいた情報で判断する」ように心がけてください。
simacatより一言
今回は、「ディープステート」についての「ざっくり解説」でした。
世界と日本の「ディープステートの関与が疑われている事件」をご紹介しましたが、少し古い物をあえて選んでいます。
これは、「正しい情報」であれ、「誤った情報」であれ、多くの情報や考察が集められている為です。
もし、気になるようでしたら、これらの事件をご自身でお調べ頂ければと思います。
「ディープステート」は、陰謀論の一つであり、その存在を証明する確固たる証拠はありません。
しかし、「社会や政治に対する不信感」「説明のつかない出来事の存在」などが、「このような陰謀論が生まれる土壌」になっていることも事実です。
言い換えると、陰謀論とは「複雑な世界を理解する為の考えかた」です。
しかし、重要なのは陰謀論に囚われるのではなく、「現実世界の問題に目を向け、自分たちでより良い社会を築いていく為に努力する」ことです。
情報社会を生き抜くためには、情報リテラシーを高め、情報を適切に取捨選択する能力が不可欠です。
少しでも社会への不安を解消し、前向きな気持ちで日々を過ごして頂きたいと思います。
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