漢字の読み方?!音読みとは?!訓読みとは?!大人になると忘れてしまう?!一般教養として覚えておきましょう?!
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はじめに
漢字を辞書で調べると、「音読み」と「訓読み」の2種類の読み方があるものがあります。
この二つの読み方があるからといって、普段の生活に困る事は、ほとんどありません。
しかし一応、小学校で教わる事柄となっているので、知らないのは少し恥ずかしい事でもあります。
今回は、「音読み」と「訓読み」について触れます。
「社会人の」というよりも、「一般教養」として覚えて頂き、漢字を大切に利用して頂きたいと思います。
音読みとは
「音読み」とは、「昔の中国での発音をもとにした読み」となっています。
その読み方では、何を指しているのか、意味の分からない物が多くあります。
例えば、「上(訓読みで、ウエ)」という漢字の音読みは、「ショウ」や「ジョウ」となります。
「下(訓読みで、シタ」という漢字の音読みは「ケ」や「ゲ」となります。
そもそも、「漢字」は「中国語」を書き表す為の文字となっています。
この「中国語」を「漢字」で表した時の読み方も、「中国語の発音」が元となっています。
したがって、「中国語の発音」だから、「音読み」と名前がつけられています。
ただし、「中国語」は、長い年月にわたり使用されている言語で、かつ広い地域で利用されています。
したがって、「時代や地域の差」があり、これが、「呉音(ゴオン)」「漢音(カンオン)」「唐音(トウオン)」などとなっています。
例えば、「明(アカルイ)」という漢字があります。
- 呉音(ゴオン)では「ミョウ」
- 漢音(カンオン)では「メイ」
- 唐音(トウオン)では「ミン」
どれも、「漢字」としては馴染みのある読み方となっていますが、実は、「呉音」「漢音」「唐音」での読み方となっています。
「呉音」「漢音」「唐音」は、日本に入ってきた時代が異なります。
- 呉音:7世紀ごろまでの六朝時代(222年~589年)に日本へ伝わる。中国語南方方言に基づく音。
- 漢音:奈良時代から平安初期に日本へ伝わる。中国の黄河中流地方の発音に基づく音。
- 唐音:漢音以降の平安中期から江戸時代に日本へ伝わる。「宋音(ソウオン)」とも呼ばれている
ちなみに、「音読み」とは、「昔の中国の発音をもとにした読み」なのですが、「中国語」ではありません。
したがって、中国の人には伝わりません。
確かに「昔の中国の発音をもとにした読み」となっていますが、それを聞いて、読み方を決めたのは「日本人」となっています。
したがって、あくまでも「日本人の耳に馴染む音」が、読み方となっています。
訓読みとは
「訓読み」とは、「日本語として意味が分かる読み」となっています。
「訓読み」の前に、「訓(クン)」の意味となります。
「訓」とは、「教える」「諭す」「教え導く」という意味となります。
「漢字」の「音読み」は、あくまでも「発音をもとにした読み」となっています。
それに対して「訓読み」は、「漢字」について「教える」「諭す」「教え導く」為に、「日本語として理解ができる読み」となっています。
例えば、「海」という漢字があります。
これは「音読み」では、「カイ」となりますが、「訓読み」では「ウミ」となります。
「山」は、「音読み」では、「サン」となりますが、「訓読み」では「ヤマ」となります。
このように、読んだ時に「日本語でも理解ができる読み方」になっているのが、「訓読み」となります。
また、「訓読み」には「送り仮名」が利用されます。
例えば、「学ぶ」などとなります。
「訓読み」だと「ガク」と読みますが、「訓読み」では、送り仮名として「ぶ」を加えて、「マナブ」と読みます。
「音読み」では、漢字の一文字で読まれますが、「訓読み」では、「送り仮名」をつけて、読まれる事も特徴となります。
ちなみに、「訓読み」は「日本語として意味が分かる読み」となっているのですが、「同じ漢字に複数の読み方がある」「違う漢字でも同じ読み方がある」などがあり、これが「誤字の原因」となります。
この点については、学生時代の試験に多く出題された部分でもあるので、苦手意識を持っている人も少なくはないと思います。
学生は、勉強する事が目的です。
したがって、普段から「音読み」「訓読み」「同義語」「同訓異義」などには、注意をする必要があります。
しかし、社会人の場合は「正式な書類」でない限り、例えば、メモや下書きの場合は、あまりこだわる必要はありません。
とりあえずカタカナにしておいて、後で漢字に変換するようにしてください。
もちろん、この時は、「正しい漢字」をしっかりと調べて、「正しく利用されているのか?」を確認するようにしてださい。
simacatより一言
学生時代の試験では「音読み」と「訓読み」の違いを問われる事があり、一つの漢字に対して二つの意味を覚えたり、「音読み」と「訓読み」の区別のやり方を覚えたりしたと思います。
しかし、社会人に求められるのは、「正しく書く事で正しく伝える事」、「正しく読む事で正しく理解をする事」となります。
したがって、あまりにも難しい漢字を無理に使う必要はありません。
とはいえ、日本人であるならば、日本語の「漢字の基本的な知識」はあるに越した事はありません。
「呉音」「漢音」「唐音」を覚える必要はありませんが、中国語が何度かに分かれて入ってきた事、それによって「漢字」もアップグレードされてきた事については、知識に留めておいて頂ければと思います。
ちなみに、「漢字の読みを知る方法」となりますが、これは「読む」しかありません。
ただし、難しい本を選び、頭を抱えて読む必要はありません。
自分が読みたい本を見つけて、読んで頂ければと思います。
「漢字の読み方」について、専門に書いている本でも構いませんし、書店などへ行き、おすすめとなっている小説などでも構いません。
ノンフィクション物も面白いと思いますし、とにかく「自分が読める本」を見つけて頂きたいと思います。
そして、もちろん「電子書籍」でも構いません。
「電子書籍」には、読み放題となっているサービスもあるので、「自分が読める本」を見つける為には非常に便利です。
なお、最近ではライトノベルなどが流行っていますが、あまりにも作者の世界観にハマりきったものは控えるべきです。
これは、漢字を当て字として利用される事が多い為、本来の「漢字の読みを知る」という目的から外れてしまう為となります。
とはいえ、ライトノベルは非常に読みやすいのは、事実です。
「漢字の読みを知る」という目的から外れなければ、ライトノベルも選択肢に入れて、よろしいかと思います。
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