謝罪ってなんのため?!謝罪の意味とは?正しい謝罪とは?意味を理解して謝罪をしよう!!
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はじめに
「謝罪」と言う言葉を聞くと「謝る事」とイメージされる人が多いと思います。
「申し訳ありません」とか「ごめんなさい」などとなり、これらは「謝罪の言葉」となります。
そして「謝罪の言葉」が「とっさに口に出る」時があります。
「たまたま肩が当たってしまった」「たまたま道をふさいでしまった」などの場面です。
「とっさに口に出る言葉」なので、それほど意味を深く考える事はありません。
しかし、これは「礼儀としての謝罪」となり「言葉だけの謝罪」であっても「マナー」としては必要な「謝罪」となります。
この「言葉だけの謝罪」により、「肩を当てられた人」「道をふさがれた人」も「たまたまだった」「悪気はなかった」と考え、「大丈夫です」「問題はありません」などと答えて「謝罪」を受け入れます。
よって「言葉だけの謝罪」であっても「人との関わりの悪化を防ぐ作用がある」と考える事ができます。
しかし、そのあとも「肩を当て続ける」「道をふさぎ続ける」、このような行動をした場合は「言葉だけの謝罪」では意味がなくなります。
この場合は「謝罪」により「今後の行動を改める事が求められる為」となります。
それにも関わらず、「その後の行動が改められていない」場合は、いくら「謝罪」を繰り返しても「無意味な謝罪」となります。
今回は「私が経験した言葉だけの謝罪」と「謝罪の意味」について触れたいと思います。
自分の行動で「謝罪」が必要になった時、「謝罪の意味」を理解していないと、「無意味な謝罪」となり、「人との関係悪化の原因」になるので注意をして頂きたいと思います。
キレやすいAさんの言葉だけの謝罪
ある職場でお仕事をしていた時の実体験となります。
馴れ初め
その人をAさんとします。
Aさんは私とは別のチームリーダーでした。
チームのメンバーが残業をしていると心配になり、「なぜ残業となるのか?」などをメンバーにインタビューをしていました。
その時も、しばしば声が大きくなる事がありました。
そして、Aさんは他のチームの人と話しをしていても、自分が納得ができない事があると怒りを抑えきれずに「喧嘩腰」となっていました。
まわりも、「Aさんはそういった人間」である事は理解していたので、あまり接点を持たないようにし、頼み事や相談事はチームのメンバーの人にしていました。
そして、ますますチームのメンバーに負担がかかる事となってしまい、メンバーの残業が増えていく悪循環となりました。
そんな中
ある時、Aさんのチームのメンバーに「お客様からの問い合わせ」があり、私がそのメンバーの人から「問い合わせの調査」を依頼されました。
すでに定時を過ぎていましたが、「お客様からの問い合わせ」なので調査をする事にしました。
そして、調査の結果をメンバーの人に報告をしていた所、Aさんが現れました。
「何をしているんですか?」といきなり「喧嘩腰」で聞かれました。
「お客様からの問い合わせに対する調査を依頼され、報告をしていた」事を伝えました。
すると「それは今必要なのか?」「なんでこんな時間にそんな事をやってんだ」と、段々語気が強くなり、そして「怒り」という表現で私に詰め寄ってきました。
立場上、私は「メンバーの人からの依頼」を断る事はできませんし、「その依頼の調整をするのがAさんのお仕事なのでは?」とも考えていました。
よって、Aさんの言っている事の意味が分からず「喧嘩腰の発言」に、ただただ「恐怖」を感じていました。
そして
その状況を見ていたAさんの上司が「Aさん」と「私に問い合わせの依頼をしたメンバーの人」の2人に状況の確認をしました。
数分後、Aさんは私に「先ほどは済みませんでした」と「謝罪」をしてきました。
私もこれ以上は「怖い思い」をしたくはなかったので「謝罪」を受け入れました。
しかし、残念ながらAさんに変化は見られず、自分の思い通りにならないと「怒り」と言う形で気持ちを表現する行動が改善される事はありませんでした。
言葉だけの謝罪
だれかに「恐怖」を感じさせてしまった時、これを打ち消す事ができるのが「謝罪」となります。
しかし、この場合は「言葉だけの謝罪」では意味がなく「行動の改善」が前提となります。
とはいえ「改善の見られない謝罪」を繰り返すと「信用を失う」事となります。
よって「言葉だけの謝罪」は「信用を失う要因」となり、結果的に自分に跳ね返ってくる事となります。
謝罪の意味
そもそも「謝罪とはなにか?」について考えます。
「謝罪」と「謝る」の違いとは?
「謝る」とは以下の意味です。
- 悪かったと思って相手に許しを願う。わびる。
- 自分の過失・罪を認め、すまないという気持ちを相手に伝え許しを求めること。
そして「謝罪」の意味となります。
- 自らの非を認め、相手に許しを請う行為。
- 罪や過ちをわびること。
表現は違いますが、同じような意味となります。
謝罪の目的
謝るとは「同じ過ちを犯さない」と言う意味も含まれています。
謝罪とは「自分の罪を認め、相手に許しを請い、そして同じ事を繰り返さない」事となります。
ただ「頭を下げればおしまい」という考えを持っていると、例えば「人を傷付けても謝罪さえすれば、また傷付けても良い」なんていう事が起きてしまいます。
そのような事が起きない為の「謝罪」となります。
こういった事は子供の頃にさんざん教えられてくるのですが、大人になるにつれて「希薄」になってしまう人がいるようで、たまに「前述のAさんのような人」を見かけます。
仲間同士の謝罪の注意点
仲間同士の関係では「ごめん、ごめん」と謝る場面があります。
「仲間だから気軽に謝れる」とは「仲間同士なら多少の罪は許してもらえる」と考えているからです。
もちろん、それが「仲間意識を強くする考え」なのかも知れません。
しかし、「仲間同士なら多少の罪は許してもらえる」という考えは「仲間という関係が崩れる原因」でもあります。
例えば遅刻をして、その事を謝るとします。
謝る事でスッキリするのは「遅刻をされた人」である必要があります。
しかし、大抵の場合は「遅刻をした人がスッキリするだけ」です。
この事に気をつけ、「遅刻をされた人」に対してしっかりとフォローをしないと「ただ謝るだけ」「反省をしない人」というレッテルを貼られ、いずれは「仲間という関係が崩れてしまう」事となります。
以上、「謝罪とはなにか?」についてでした。
「謝罪」には「謝罪をした人の行動の変化」と「謝罪をされた人の気持ちの変化」が必要で、その変化がないと「意味のない行動」となる点に気を付ける必要があります。
simacatから一言
あまりにも謝罪が多く、改善が見られない人に「反省文」のようなレポートを書かせる事があります。
「反省文」という形で文章にする事により「自分がおこなった行為の何が悪かったのか?」そして「どのように改善をしていくのか?」を整理させる事ができます。
そして、ただ「反省文」を書かせるだけでは、意味がありません。
「反省文」を書かせた人も、しっかりとそれを読み込んで「おこなった行為の何が悪かったのか?」を理解している事、「どのように改善をするのか?」が的外れではない事を確認する必要があります。
「反省文」を書かせるのは同じ事を繰り返させない為です。
人との普段のお付き合いで「反省文」まで書かせる場面がどれ程あるのかは分かりませんが、「反省文」を望むほどの相手なので、「謝罪を信用したいけど信用できない状態」と思われます。
「そのような相手との関係」を否定するつもりはありませんが、関係を望む場合は「自分だけが悩みやストレスを抱えるだけ」という覚悟も同時にする必要があります。
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