お仕事で追い詰められている?!ボールの持ち過ぎには御用心?!自分を追い詰める原因になる?!
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はじめに
お仕事では「だれが判断をするのか?」「だれが作業をするのか?」「だれが責任を持つのか?」を明確にする必要があります。
そして、これを「ボールや玉」に例える事があります。
「ボールは自分が持っている」「Aさんがボールを持っている」「自分はボール待ちの状態」「次はBさんにボールを渡す」などの表現となります。
このような表現をする事で、「誰の作業待ちなのか?」もハッキリさせる事ができます。
しかし、このボールを沢山持ってしまう事は、「自分を追い詰めてしまう原因」となる事があります。
よって、「ボールの持ち過ぎ」には十分に注意をする必要があります。
お仕事はボールを渡されて返すの繰り返し
「お仕事はボールを渡されて返すの繰り返し」で成り立ちます。
「ボールを渡される」とは「お仕事を任される」という事です。
ボールを渡す側は「どのような人ならボールを渡す事が出来るのか?」、その相手について考えます。
それなりの実績が無いと「ボールを渡しても作業をおこなえるのか?」が分からない為です。
そして考えた結果、「適任とされる人」にボールを渡します。
「社会人になりたての頃」「新しいお仕事を任されて間もない頃」、この頃は「実績」がありません。
だから、さまざまな「苦労や努力」をして知識を深め、技術を磨き、「実績」を積み上げていきます。
「ボールを持てる」と言う事は、この「実績」が認められた事になります。
「実績」が認められたという事は「それまでの苦労や努力が認められた」と言う事でもあります。
よって「苦労や努力」をした分だけ、「お仕事を任せてもらえた時の喜び」を大きく感じる事となります。
しかし、「ボールを渡される事に慣れてしまう」事があります。
同じボールを何回も渡されている内に「どのように対応するのか?」が分かってくる為、ボールを渡され、そして返す事に慣れてしまいます。
そして、渡されるがままにボールを受け取り、そして返すを繰り返し続けると、「ボールに対する関心」がなくなる事があります。
これが「慣れる」という状態で、もちろん「実績」を認められた事の「喜び」も感じる事はなくなります。
すると、「ボールの返しかた」に変化が生まれなくなります。
「実績」を積み上げていた頃におこなっていた「苦労や努力」では、「ボールの返しかた」に工夫をしていたはずです。
たとえば、「より良く、より早く、ボールを返す」などです。
しかし、ボールを渡される事に慣れてしまうと「ボールの返しかた」についての工夫をいちいち考えなくなります。
ただ渡されたボールを返すだけの繰り返しでは「自分の成長」が止まる事となります。
とはいえ「より良く、より早く、ボールを返す」などの工夫を意識し続けてきた人にも問題が発生する事があります。
「実績」を積み上げてきた事で「渡されるボール」が増えていきます。
これは一見、良い傾向なのですが、「ボールの持ち過ぎ」に繋がる事となります。
「ボールの持ち過ぎ」とは、返す事が困難なほどの「多くのボールを渡される」事です。
返す事が困難な為、「ボールは溜まっていく一方」となります。
それでも、積み上げてきた「実績」を守る為に「ボールを投げ返す事」に一生懸命となります。
その結果、「ボールの持ち過ぎの状態」から抜け出せなくなり、「ボールの返しかた」の工夫をする時間もなくなり、成長が止まる事となります。
ボールを返す事が重要
お仕事では「ボールを返す事が重要」です。
「ボールを返す為に備えておくべきこと」を挙げます。
- 自分の限界を知る
- ボールはできるだけ早く返す
- ボールを返す為の工夫をする
自分の限界を知る
ボールは返さないと「お仕事の完了」とはなりません。
これは、返せないボールを渡されても「お仕事を完了させる事ができない」という事となります。
よって、ボールは「渡される事ではなく返す事が重要」となります。
しかし、ボールの持ち過ぎは「ボールを返す事が遅れる」「ボールが返せなくなる」という可能性が高くなります。
「自分はどれくらいの量のボールを返す事ができるのか?」を把握する事が重要となります。
もし「ボールを返せるのか不安」なら、ボールを返す時期について「ボールを渡そうとしている人と相談をする」ようにしてください。
場合によっては「断る事」も重要な選択となります。
「返す事のできないボール」ならば渡される時に受け取るべきではありません。
ボールはできるだけ早く返す
渡されたボールは、できるだけ早く返す事が重要です。
これは、自分がボールを溜め込まない為でもありますが、「ボールを返す相手に対しても時間的な余裕を与えられる」からとなります。
もちろん「自分の限界を超えた努力」をしてまでおこなう必要はありませんが、受け取ったボールに対して「優先順位」を付けて、重要なボールはできるだけ早く返すようにしてください。
そして、ボールを返すのに時間が掛かりそうな場合は、あらかじめボールを渡される時に、その旨を伝えておき「ボールを渡す側と渡される側の認識」を合わせておくようにしてください。
また、想定外の事情により遅れてしまいそうな時も、理由と予定を伝えて認識を合わせておくようにしてください。
ボールを投げ返す為の工夫をする
受け取るボールはさまざまとなります。
一言二言で終わる物もあれば、時間のかかる物もあります。
一言で終わりそうなボールであれば、メモ帳やメールなどにテンプレートを作っておき、それに一言二言、付け加えて、返信が出来るようにしておくだけでも、時間の短縮となります。
こういったボールは、受け取ったらすぐに返すようにしてください。
時間のかかるボールでも、定期的な物なら予め準備をしておく事でボールを返すまでの時間短縮をおこなう事ができます。
以上、「ボールを返す為に備えておくべきこと」でした
「ボールの持ち過ぎの状態」になってしまうと中々抜け出せなくなります。
よって、そのような状態にならないように「自分が持っているボール」について常に意識をする必要があります。
simacatから一言
ボールを持ち続けてしまう人は、お仕事に対して非常に熱心なかたです。
自分が納得出来るまで、やり遂げようと必死になっているかと思います。
しかし、お仕事において常に完璧を目指す必要はありません。
と、言うよりも完璧なお仕事と言う物が、どのような物なのかは哲学の世界です。
それでは何を目指せば良いのでしょうか?
それは「最低限の要件」を満たしている事です。
最低限とは「ボールを渡した人が望んでいる事」となります。
それが不明な場合、どれだけ時間や手間をかけても「最低限の要件」を満たせない可能性があります。
ボールを受け取った時点で「何を望んでいるのか?」を確認する事は「作業効率をあげる為の工夫」でもあります。
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