三人寄れば文殊の知恵とは?!本当に良い知恵は浮かぶのか?!相談をする事に意味がある?!
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はじめに
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざをご存知でしょうか?
結構、有名なことわざなので、しらない人は少ないと思います。
ことわざの意味については、のちほど解説をいたします。
今回は、「三人寄れば文殊の知恵」について触れたいと思います。
「三人寄れば文殊の知恵」の通りに、3人が集まれば「文殊の知恵」を得る事ができると思われがちですが、そういう事ではありません。
「相談をする事に意味がある」という考え方で、ご理解頂ければと思います。
三人寄れば文殊の知恵とは
「三人寄れば文殊の知恵」とは、「普通の人でも3人が集まって相談をすれば、良い知恵が浮かぶ」という意味となります。
「文殊」とは、「知恵をつかさどる菩薩(文殊菩薩)」となります。
「三人寄れば文殊の知恵」とは、「3人が集まり、相談をすれば、文殊菩薩に匹敵する知恵が出せる」という意味となります。
とはいえ、普通の人が3人集まった所で、「知恵をつかさどる菩薩」に匹敵するような知恵は浮かびません。
例えると、「数学の天才」が一人います。
そして、超難解な数学の問題を解くとします。
この「数学の天才」に対して、普通の人が何十人いても、「数学の天才」以上の解答を期待する事はできません。
したがって、「三人寄れば文殊の知恵」は成り立たない事となります。
ただし、これはズルイ解釈なので忘れて頂いて構いません。
まずは「相談をする事に意味がある」と解釈をして頂きたいと思います。
例えば、ある人がある事で悩んでいたとします。
しかし、「一人で悩んでいても答えが出せない」状態となっています。
この場合、誰かに相談をする事により、「答えを出す為の知恵」を得られるかも知れません。
だから、「一人で悩んでいるなら、誰かに相談をした方が良い」という事となります。
したがって、「三人寄れば文殊の知恵」は、三人にこだわらず、「一人で解決できない問題がある時は、他人を頼ってみる」という意味の方が馴染む考え方となります。
お仕事での場面を例にします。
「製造部」で商品を作り、その商品を「営業部」が量販店などに卸して、販売をしている会社があります。
「新商品の開発」をする時、「商品開発部」により、「新しい商品の企画」が作成されます。
「新しい商品の企画」が作成されても、すぐに「商品化」をして販売する事はできません。
この「新商品」について、「売れる商品なのか?」「利益は出るのか?」が検討されます。
「市場のニーズ」は、「商品開発部」により調べられ、問題がない事は分かっています。
しかし、量販店に興味を持ってもらわないと、「売る事」ができない為、「量販店が興味を持ってくれるのか?」は分かりません。
また、「新商品の原価」が分からないと、「利益はあるのか?」が分かりません。
このように、「新しい商品の企画」ができても、「商品開発部」だけでは、「商品化」をする事ができない事となります。
この為に、「量販店が興味を持ってくれるのか?」については、「営業部」と相談をします。
「利益はあるのか?」については、「製造部」と相談をします。
このような形で、相談をする事が「三人寄れば文殊の知恵」として、例えられています。
「同程度の能力を持つ人が集まり相談をすれば、自分達の能力以上の知恵を得られる可能性がある」という意味で捉えられる場合もあります。
「ある問題を解決する為に、さまざまな分野の人たちが集まり相談をすれば、今までにない知恵を得られる可能性がある」という意味で捉えられる場合もあります。
したがって、「三人寄れば文殊の知恵」は「相談をする事に意味がある」と理解していただければと思います。
相談の工夫
「相談」は、する側もされる側も考えを巡らす事柄となります。
したがって、「相談」をする時は、できるだけ「分かりやすい状態」でおこなうべきです。
「分かりやすい状態として準備しておく事」を挙げます。
- 相談の内容(具体的な問題点)
- 相談に至る経緯(原因や理由)
- 相談の結果で得たい事(その結果、どうしたいか)
これは、「資料」として作成をするようにしてください。
「資料」を作成する事で、自分の考えを整理する事ができます。
そして「資料」は、事前に相談をする相手に、目を通してもらうようにしてください。
中には、「自分が何を知りたいのか分からない」という相談があるかも知れません。
その場合、「なぜ、知る必要があるのか?」から、考えを整理する必要があります。
「なぜ、知る必要があるのか?」が分からない場合、こちらも相談となります。
そして、「相談をする時に気をつけたい事」を挙げます。
- 聞く姿勢
- 知り得た事の復唱
- お礼
これは、「相談」をしてくれた事への感謝となります。
特に、「聞く姿勢やお礼」については、意識をしてください。
なかには、「相談」といいながら、「聞いているだけの人」がいます。
分からない事があり、その確認のために「相談」をしているのですが、「聞いているだけ」では相手に失礼となります。
「相槌を打つ」なり、「自分の考えを伝える」など、しっかりと反応をするようにしてください。
「気持ちのよい相談」を心掛ける事により、「相談しやすい環境」となります。
「相談しやすい環境」は、不安を感じる事が少なくなる為、お仕事がやりやすくなります。
simacatよりひとこと
「相談がしづらい環境」があります。
この「相談がしづらい環境」では、「報告」「連絡」「相談」の「報連相」も難しい環境となります。
この「報連相」が難しい環境となっている場合、その時こそ、「三人寄れば文殊の知恵」を利用し、「相談をしやすい環境」にするようにしてください。
「相談」ができると、自然に「報告」や「連絡」も、やりやすい環境となります。
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