必要悪とは?!競争や悪役など、たまには必要悪を意識してみよう!!
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はじめに
「必要悪」という言葉をご存知でしょうか?
「必要悪」は人が生活をする上で、どこにでも必ず存在します。
そして、お仕事の場にも、当然、存在します。
「必要悪」は、「悪い事」「悪い人」なので、本来は「あってはいけない物」なのです。
しかし、人が生きていく上で、生活をしていく上で、必要な事とされています。
だから、その存在が許されています。
「それなら、悪ではないよね?」という意見も、あるかも知れません。
しかし、「悪い事」に変わりはありません。
「必要悪」は、「悪い行いである事」を意識する必要があります。
意識をしないままだと、「悪い事」に対して鈍感となってしまいます。
必要悪とは
「必要悪」とは、「良い事ではないが、社会や生活の中で、仕方がなく必要である事」となります。
「必要悪」の前に、「悪とは何か?」について、定義をしておきます。
「悪」とは、「善」の逆です。
「善い考え」「善い行い」「善い存在」と言われている物の、反対の「考え」や「行い」や「存在」が「悪」となります。
それでは、「必要悪って、具体的に何があるの?」と、疑問に持たれる方は多いと思います。
実はたくさんあります。
- タバコ(人体に悪影響)
- お酒(人体に悪影響)
- 添加物(人体に悪影響)
- 農薬(環境破壊、人体に悪影響)
- 自動車(環境破壊、人体に悪影響)
- 原子力発電(環境破壊、人体に悪影響)
- ダム(環境破壊)
- ギャンブル(依存症など人心に悪影響)
- 軍事兵器・軍隊(人や物を傷付け壊す物や人の集団)
- 死刑(人を殺す)
- 屠殺(トサツ:食用の為に家畜を殺すこと。生き物を殺す)
- 猟(食用、もしくは嗜好の為に動物を殺す)
- ニュース・報道(ある事件がさらに他の事件を起こす可能性がある)
- 市場経済(格差を生む)
他にもたくさんあるのですが、「言われてみれば」と思われる方も、多いのではないでしょうか。
一覧として挙げると、普通の事なのかも知れません。
しかし、これらは「人を心身ともに傷付ける」「生き物を殺す」「自然を壊す」など、「善い」とは言えない事柄となっています。
しかし、「人が生きていく上では仕方がない」とか、「社会を動かす為には仕方がない」と考えられ、仕方がなく認められている「悪」となります。
これが「必要悪」となります。
必要悪ー競争
資本社会では「競争」は当たり前の事となっています。
営業のお仕事をしている場合、売上の金額で「競争」をさせる会社は、珍しくありません。
「競争」をさせる事により、他の人よりも頑張り、売上を上げて、一番なら褒められ、認められ、そして、それがモチベーションとなり、さらに、売上をあげる努力に繋がっていきます。
そして、それを見ているまわりの人も、負けない様に頑張る事で、会社全体の売上金額を上げていく狙いがあります。
しかし、その「競争」に勝てない人は、どうなるのでしょうか?
思う様に売上をあげる事ができず、まわりの人からは見下され、上司からは叱責を受けるかも知れません。
その結果、「心を傷付けられる」事となります。
「人の心身を傷付ける行い」は「悪い行い」となります。
しかし、会社の目的が「何かを売る事」であるならば、「売上をあげる事は必須」となり、さらに会社を成長させる為に、「売上を増やす」必要があります。
その為に、「競争」は必要な事となります。
したがって、これが「必要悪」という事となります。
必要悪ー悪役
「悪役」の存在を作る事により、集団を団結をさせる事ができます。
「悪役」は、「悪」が付くくらいなので、「悪い存在」となります。
これは、お仕事の場に限った事ではないのですが、「悪役」を作る事により、集団を団結させる狙いがあります。
例えば、職場に一人、「性格が悪く、仕事をしない人」が存在するとします。
この人を「悪役」とする事で、集団でその人を敵視し、集団で一致団結をして、負けない様に努力をします。
また、「悪役に対する恨みや憎しみ」は、想像以上に、人にパワーを与えます。
そのパワーにより、「難しい問題や、厳しい状況を乗り越える」事ができます。
そして、「悪役」が強大なほど、集団の団結力は上がりますし、パワーもあがります。
「悪役」の存在は、「必要悪」の代表とも言われます。
そして、この「悪役」の存在は、「戦争」や「紛争」などで、集団心理の操作にも利用されています。
たまには必要悪を意識する
「必要悪」であっても、「悪」です。「悪である事を意識」しなくてはいけません。
人は生活をする為に、「自然を破壊したり、動物を殺したり、人に敵意を抱いたり」しています。
これらは「悪い事」ですが、それらを行わないと、生活を送る事ができません。
また、「現状の生活を向上させたい」と考えるのも、成長という観点からは、必要な事です。
「必要悪」は、必要だから存在しています。
しかし、その存在をまったく意識しない事は、「悪」が馴染んでいる事となります。
常に「必要悪」を意識していては生活に支障がでてくると思います。
「食事をする時」「どこかの国の戦争や紛争を知った時」「温暖化などの環境問題に触れた時」などなど、ボンヤリとでも良いので、そこに潜んでいる「悪」を意識するようにしてください。
simacatより一言
「必要悪」の例えはまだまだありますが、今回は2つほどとさせて頂きます。
一つ、注意をする点があります。
疲れている時、「自分は何で生きているんだろう?」と思ってしまう事があります。
この時、「必要悪」については、考えないでください。
「必要悪」は、生活に必要な事です。
しかし、心が弱っている時は、「自分を責める原因」となる事があります。
「悪」については、自分の体と心が健康な状態の時に、考えるようにして下さい。
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