IT介護とは?!職場の上司のお世話がつらい?!もうやらない?!被害にあわない為の行動とは?!
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はじめに
「IT介護」という言葉を耳にした事はないでしょうか?
今回は「IT介護」について、触れたいと思います。
実は「IT介護」という言葉には、二つの意味があります。
一つは「ITを活用した介護」という意味。
もう一つは「ITが苦手な上司のフォロー」という意味です。
今回は後者の「ITが苦手な上司のフォロー」という意味の「IT介護」についてとなります。
IT介護とは
「職場の上司に対するIT介護」とは、「ITに苦手意識を持つ上司に対して、パソコンのなどのIT機器の操作方法や、インターネットの利用方法などを教えたり、代わりに操作したりすること」をさしています。
昨今、パソコンやインターネットが業務に必要不可欠になったにもかかわらず、「ITに苦手意識を持つ」もしくは「ITが苦手」、このような上司は少なくありません。
このような上司に対して、「ITに関する事柄のフォローをおこなう」事になります。
ちなみに、「IT介護をおこなうメリット」をご紹介します。
業務効率の向上
上司がIT機器をスムーズに使えるようになれば、業務効率が向上します。
ミスやトラブルの減少
IT機器の操作方法を理解していないことで起こるミスやトラブルを減らせます。
ストレスの軽減
IT機器の操作に時間がかかったり、操作方法がわからなかったりすることで生じる上司のストレスを軽減させます。
コミュニケーションの活性化
IT介護を通して、上司と部下のコミュニケーションが活性化されます。
信頼関係の構築
IT介護を通して、上司と部下の間に信頼関係が構築されます。
以上、「IT介護をおこなうメリット」になります
次に、「IT介護をおこなうデメリット」をご紹介します。
時間と労力がかかる
上司にITを教えるには、時間と労力が必要です。
特に、ITに苦手意識を持つ上司の場合は、理解するまでに時間がかかる場合があります。
ストレスを感じる
上司がすぐに理解できない場合や、操作ミスを繰り返す場合などは、教える側がストレスを感じることがあります。
上司との関係が悪化する可能性がある
教えかたが下手だったり、上から目線で教えたりすると、上司との関係が悪化する可能性があります。
期待されるプレッシャー
上司からIT全般を頼られるようになると、期待に応えられなかった場合にプレッシャーを感じることがあります。
本来の業務がおろそかになる
IT介護に時間をかけすぎると、本来の業務がおろそかになってしまう可能性があります。
責任問題
上司がIT機器の操作ミスでトラブルを起こした場合、教えた側にも責任が問われる可能性があります。
過度な依存
上司が教える側に頼りすぎると、自分で学ぶ意欲を失ってしまう可能性があります。
以上、「IT介護をおこなうデメリット」になります
「メリット」は「介護を受ける側の意見」、「デメリット」は、「介護する側の意見」のように感じます。
実際、この「デメリット」がある事により、「IT介護はつらい」「IT介護は勘弁してほしい」などと感じる人は多いようです。
そんな「デメリット」を少しでも緩和する為に、「上司に対するIT介護の具体的な方法」をご紹介します。
基本的な操作方法を教える
パソコンやスマートフォンの電源の入れ方、基本的な操作方法などを教えます。
ネットの利用方法を教える
インターネットの検索方法、メールの送受信方法、Webサイトの閲覧方法などを教えます。
業務に必要なソフトウェアの使いかたを教える
社内システムや業務用のソフトウェアの使い方を教えます。
困ったことがあれば相談に乗る
IT機器の操作で困ったことがあれば、いつでも相談に乗ります。
代わりに操作する
上司が自分で操作するのが難しい場合は、代わりに操作します。
以上、「上司に対するIT介護の具体的な方法」になります
「まぁ、そうだよね」という内容になっていると思います。
とはいえ、できるだけ「自分で調べて答えを見つけさせる」ようにしてください。
よって、「基本的な操作方法を教える」「ネットの利用方法を教える」までは、仕方がないと考えてください。
あとは、基本的に「困ったことがあれば相談に乗る」というスタイルで放置する事が、「介護を受ける側」「介護する側」、両方とも気持ちが安定します。
そして、できれば「代わりに操作する」は最終手段にしてください。
これをやってしまうと、キリがなくなってしまいます。
「どうしても」という場合は、初回のみ対応し、あわせて「操作手順書」を作成してください。
そして、それを見て、「できるだけ自分でおこなわせる」ようにしてください。
それでは、「基本的な操作方法を教える時の注意点」をご紹介します。
上司のペースに合わせる
上司の理解度やペースに合わせて、丁寧に説明します。
上から目線で教えない
上司のプライドを傷つけないように、上から目線で教えることは避けます。
自分がわからないことは素直に言う
介護する側にも分からないことはあります。
よって、わからないことがあれば、素直にわからないと言うようにしてください。
褒めることを忘れない
上司が上手に操作できたときは、しっかりと褒めてください。
以上、「基本的な操作方法を教える時の注意点」になります
職場の上司に対するIT介護は、「上司との良好な関係の構築」「業務効率を向上させるための効果的な方法」と考えるようにしてください。
上司のITスキルやニーズに合わせて、適切な方法でIT介護をおこなうようにしてください。
IT介護の被害にあわない為に
現在、パソコンの使用をはじめとした「ITの活用」は当たり前の事になっています。
しかし、40年前はそれほど普及していませんでした。
その結果、「定年退職が近い人」に「パソコンに疎いかた」が多い傾向になっています。
ここまでパソコンが普及していると、パソコンが使えないと、お仕事が成り立たない場面が多くあります。
そして、その現場で足を引っ張るのが「定年退職が近い人でパソコンに疎いかた」になります。
「定年退職が近い人」なので、「物覚えが悪い」為、何回も同じ事を説明する事になります。
場合によっては、「つきっきり」となる場合もあります。
だから、「介護」と呼ばれています。
「IT介護を受けている側」は、介護を受けているつもりはなく、「自分のお仕事を完了させる努力」をおこなっているだけです。
その為、自分のお仕事が終われば、早々にご帰宅となります。
「今日も1日、お仕事を頑張った!」と思うのでしょう。
しかし、IT介護のしわ寄せは「介護した側の作業が疎かになる」形であらわれ、「残業や休日出勤」を余儀なくされてしまう場合があります。
よって、IT介護する側になった時は、「介護には時間が必要である事を明確にする」ことが重要になります。
そうしないと、「良かれと思っておこなった事」なのに、「自分の作業の遅延」になり、酷い時は「悪い評価」を受けてしまうことになります。
そもそもサボっていたのが悪い
「定年退職が近い人」の全てがITに疎いわけではありません。
これは、「お仕事の電子データ化」に伴い、勉強をした人も多くいる為です。
そのような人は、問題なく「パソコン」を使いこなす事ができています。
これは、若い時代に「今後、お仕事でパソコンを利用する機会が増える」と見込み、当時はとても高価な「パソコン」や「ソフト」を購入し、「家にいる時は本を片手に勉強していた」為です。
しっかりと「未来の自分に投資して、現在でも利用できるスキルを身に付けてきた」という事です。
しかし、「定年退職が近いパソコンに疎い人」は、「未来の自分に投資をする」事はおろか、勉強する事もなく、今まで過ごしてきました。
そして老害となる
「アリとキリギリス」ではありませんが、「努力してきた人」と「努力して来なかった人」がいます。
「定年退職が近づく今まで」の間、「努力して来なかった人」が「IT介護」を必要としています。
「介護」は「介護を受ける側」と「介護する側」に別れます。
被害を受けるのは「介護する側」です。
「介護を受ける側」は自分のお仕事を進める為に、「介護する側」に色々な質問をし、時には作業を手伝ってもらいます。
ここに「悪気」はなく、単に「自分のお仕事を進めたい」だけです。
しかし、その代償として「介護する側の時間」を奪っていきます。
これは「今まで努力して来なかった人」による「迷惑な行為」になります。
この「迷惑な行為」が「害悪」となる為、「老害」と言われる部分になります。
IT介護の被害にあわない為に
「介護する側」は自分のお仕事の合間に「介護」をするので、自分が立てた予定通りに「作業」が進まなくなります。
お仕事が進まない事から「ストレス」を感じる事もあります。
よって、重要な事は「作業時間を奪われない事」です。
質問されても、敢えて少し時間をおいてから対応するようにしてください。
「ITに疎い人」が上司や管理者など、目上の人の場合、早急な対応を迫られる場合があります。
その場合、対応する前に「自分の作業の進捗状況」を説明してください。
この説明により、「上司や管理者が介護する側の作業遅延の理由を明確に理解した状態」になります。
これで、「作業遅延の原因」が「能力不足」や「怠慢」を指摘される事はなくなります。
また、残業や休日出勤についても同様です。
「介護しているから、残業や休日出勤が発生している事」を明確にしてください。
そして、根本的な解決にはなりませんが、「どれだけの時間を介護に費やされているのか?」を日々、記録するようにしてください。
もし、「介護する時間」が「介護を受ける側の作業時間」と同じならば、残念ながら「介護を受ける側の人は不要」という事になります。
もちろん、「介護を受ける側」の人は「ITの作業のみではない」と思いますが、少なくても「介護する側がおこなうほうが早くお仕事が終わる」ということになります。
simacatから一言
「介護を受ける側」には、それなりのポジションの人がいます。
ITに疎い為、作業を部下などにおこなわせます。
しかし、単純におこなわせるだけなら良いのですが、結果に対して「細い指摘」をしたり、「やり直しを命じたり」してきます。
これも、「IT介護」です。
そして、「それなら自分でやりなさい」と誰もが思います。
もちろん、このような行為に「学びや成長などの目的」があるなら問題はありません。
しかし、「目的がない」場合は、単なる「迷惑な行為」になります。
「迷惑な行為」である以上、立派な「老害の被害」になります。
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