お仕事の教え方がわからない?!下手?!相手のタイプと教えかたのスタイル?!4つのパターンを使い分け?!
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はじめに
お仕事を始めて数年も経てば、「誰かにお仕事を教える立場」となります。
そして、「教えていて気づく事」があります。
それは、「すんなりと短い時間で覚えてもらえる事がある」場合もあれば、「なかなか覚えてもらえず、多くの時間を割かれてしまう」場合もある事です。
「お仕事を教える」という行為は、「相手によって難易度が変化する物」です。
そして、自分の時間が多く割かれた時、「相手に対して覚えが悪い」と感じる事があるかも知れません。
その結果、相手に厳しく当たり、「余計に覚えを悪くさせてしまう」事があります。
今回は「お仕事の教えかた」について触れたいと思います。
お仕事に関わらず、「物事を教える事は難しい」事です。
まずは、この事を理解しておく必要があります。
そして、「教える事の目的」を見失わないようにしてください。
「教える事の目的」とは「相手に覚えてもらう事」です。
相手に腹を立てても「目的が果たされなくなるだけ」となります。
お仕事の教えかた
相手の「理解力や経験」によって、調節が必要となりますが、一般的な「お仕事の教えかた」をご紹介します。
目標や目的の共有
はじめに「お仕事の目標や目的の重要性」を明確にします。
「なぜ、そのお仕事が必要なのか?」「どのような成果が期待されているのか?」を伝えます。
手順の説明
「お仕事の手順」を明確にします。
「どのようにすれば、お仕事が進められるのか?」を伝えます。
この時、「色々な方法」を伝えてしまう場合がありますが、「余計な混乱」を避ける為にもできるだけ「シンプルな手順」を意識するようにしてください。
資料や機材の提供
「お仕事に関連する資料や機材」を提供し、利用方法を伝えます。
これにより、「教える相手」が「必要な情報」をすぐに確認できるようになります。
なお、「利用ルールの違反」「資料の不備」「機材の不具合」がないように事前準備が必要となります。
期限の設定
「お仕事を教える為の期限」を設定します。
期限を意識する事で「分からない事」をあぶり出す事ができます。
「分からない事」が多くある場合、期限の延長などを検討するようにしてください。
フィードバック
適度なタイミングで相手に対して「フィードバック」をおこなってください。
「ポジティブなフィードバック」は「モチベーションの向上」となります。
また、「誤りや改善が必要な場合」は「具体的な指摘」をおこなうようにしてください。
できるだけ、「笑顔で余裕を持った表現」を心がけるようにしてください。
気軽に聞ける環境作り
特に「教える側」は「気軽に聞ける環境作り」を意識します。
できるかぎり「オープンなコミュニケーション」を心がけるようにしてください。
教える相手が「気軽に疑問や不明点を聞ける環境」を作る事が重要となります。
以上、「お仕事の教えかた」となります
コミュニケーションのスタイルやフィードバックの方法など、こまかな点については「教える相手にあわせる必要」があります。
これを無視してしまうと、「教える事の目的」から遠ざかる事となります。
相手のタイプと教えかたのスタイル
「教えかたはさまざま」です。
「教えかたはさまざま」だからこそ、「経験がない人」「苦手な人」には、余計に「難しい事」と感じさせてしまいます。
よって、できるだけ「シンプル」に考えないと、「教える事」ができなくなってしまいます。
それでは、どのように「シンプルにするのか?」となります。
ここでは「教える相手のタイプ」と「教えかたのスタイル」で、「それぞれ2つのパターン」に分けます。
「2つのタイプ」と「2つのスタイル」で、「4つのパターン」となります。
これを「教えかたの基本パターン」として、「教える相手」に合わせて使い分けをおこないます。
それでは、「2つのタイプ」と「2つのスタイル」をご紹介します。
まずは頭で覚えるタイプ
はじめに「説明が必要」なタイプです。
「座学でしっかりと知識を知っておかないと不安になるタイプ」となります。
「ある程度の知識を身に付けては実践を繰り返す」をおこなう事となるので、教える側の時間が割かれる事となりますが、失敗はそれほど多くありません。
後述の「まずは手を動かすタイプ」で間違いを起こしてばかりの場合、こちらのタイプに変更した方が安全です。
このタイプで一番厳しいのが、「学習能力が低い相手」の場合です。
この場合、なるべく「知識の単位を小さく」して、細かく刻んで実践する事となります。
時間は掛かってしまいますが、イライラせずに付き合う必要があります。
まずは手を動かすタイプ
「人の話しをあまり聞けないタイプ」です。
よって、座学でじっくり教えても覚えられません。
落ち着きのない人が多いですが、自ら動く姿勢があります。
放っておいても自分で知識を蓄えますし、分からなければ自分から質問してきます。
従って、座学の時間はなるべく短くして、浅い知識で実践に移ったほうが、お仕事の覚えが早くなります。
しかし、このタイプに対して必ずおこなわなくてはいけない事が「結果を細かく確認する」事です。
「まずは頭で覚えるタイプ」とは違い、浅い知識で実践に望んでいる為、「誤っている可能性を常に疑うべき」となります。
可能であれば、教える側も同じお仕事をおこない、「細かな点までチェックする」ようにしてください。
そして、誤りがあった場合は指摘する事となりますが、長々とおこなっても、お話しを聞きません。
「結果と誤りの原因のヒント」だけを伝え、できるだけ自分で考えさせるほうが、効率よく覚える事ができるタイプとなります。
また、前述の「まずは頭で覚えるタイプ」にて知識が蓄えられている相手であれば、こちらのタイプに変更する事により、「自ら動く姿勢」を身につける事ができます。
以上、「2つのタイプ」でした
そして、次は「2つのスタイル」となります。
時間割スタイル
「まずは頭で覚えるタイプ」の場合、「時間割スタイル」が効果的となります。
座学を終え、実践に入るのですが、「◯時◯分に、確認する」など、おおよその時間を決め、その時間内で作業させます。
時間が決められているので、教える側も「ある程度は自由な時間」が生まれます。
「教える側」が打ち合わせなどで席を外さなければならない時は「時間割スタイル」となります。
尚、「時間割スタイル」には、「教える相手が疑問を持ってしまった時に動きが止まってしまう可能性」があります。
よって「時間割スタイル」であっても、「疑問についてはその時点で確認する」ように指示してください。
また、「時間割スタイル」は「教える相手に課した時間の制約」と誤解させてしまう場合があります。
この場合「焦り」となり、失敗を誘ってしまう可能性があります。
くれぐれも「焦る必要はない」事を伝えて、実践させるようにしてください。
放牧スタイル
「まずは手を動かすタイプ」の場合、ほぼ「放牧スタイル」となります。
「放牧」なので、「教える相手の自由」を尊重します。
「基本的な事柄やルール」など、最低限の事だけを教えて、あとは「自分の考えや、やりかたで、学びを進めてもらう形」となります。
ただし、相手のタイミングで質問や説明が発生する為、「教える側のお仕事のペースが乱される可能性」があります。
とはいえ、放牧している以上、なるべく相手のタイミングに合わせないと、相手の動きが止まってしまうので注意が必要となります。
そして、「放牧スタイル」と言っても一定のタイミングで「状況の確認」をおこなうようにしてください。
「まずは頭で覚えるタイプ」についても、実践をおこなっている間はなるべく「放牧スタイル」を維持し、「作業完了報告のタイミング」で結果を確認してください。
以上、「2つのスタイル」となります
ちなみに「教える相手」が「どのタイプなのか?」「どのスタイルが良いのか?」が分からない時は、当人に直接聞いても問題はありません。
できるだけ、「教える相手の望む形」のほうが、「覚え」がよくなり、かつ「ストレス」も軽くなります。
simacatから一言
「お仕事を教える側がこんなに苦労しなくてはいけないのか?」と疑問に思われる人もいるかも知れません。
「教える事は苦労の連続」だと思います。
しかし、苦労は絶対に報われます。
具体的には「人を見る目が養われる」点です。
これは、「教える相手」の「性格」「学習能力」「集中力」「忍耐力」などの情報を収集する事ができる為です。
これらの情報を利用して「教える工夫」をする事で「教えかたのレパートリー」が増えていきます。
そして、「自分が教えられる立場になる」時もあります。
実は、これが「教え上手は教わり上手」の種明かしとなります。
人を分析する能力で自分を分析し、多くの「教えかたのレパートリー」の中から、「自分にあった教わりかた」を選ぶ事ができます。
「自分に合った教わりかた」なので、ストレスなく、教えられる事に集中する事ができます。
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