休暇・遅刻・早退の届けを出す時の理由は何にする?!私事都合かな??自己都合かな??
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はじめに
「休暇・遅刻・早退」をする時、もしくは、した時、「届け」を出さなければいけない会社が、ほとんどとなります。
そして、この「届け」を出す時、「理由」が求められます。
ちなみに、「休暇・遅刻・早退」を取得する時、「有給休暇」を使用させる会社が、ほとんどとなっております。
しかし、例えば、家族や親族などの近親者の不幸により、葬儀に出席する必要がある場合などは、「忌引き(キビキ)休暇」など、有給を使用しなくても良い、「特別休暇」となる場合があります。
この「特別休暇」は、「会社が独自に決めている休暇」で、「社則」に記載されています。
「休暇・遅刻・早退の理由」が、「特別休暇」の対象となる場合は、その事を「届けの理由」とする事で、「有給休暇」を使用しなくても済む場合があります。
とはいえ、「疲れたから、お休みをしたい」「旅行に出掛けたいから、お休みをしたい」、このような「プライベートな事柄」を「届けの理由」とするのは、気が引けますし、ビジネスマナーとしても、問題があります。
この「プライベートな事柄」を理由とする場合の適切な言葉が、「私事都合(シジツゴウ)」となります。
似た言葉で「自己都合(ジコツゴウ)」というのもあるので、合わせて触れたいと思います。
私事都合とは
「私事都合」とは、「個人的な理由」「自分の家庭の理由」という意味となります。
通常、「休暇・遅刻・早退」をする場合、「個人的な理由」がほとんどとなります。
ちなみに、厳密には、「忌引き休暇」も「個人的な理由」となるのですが、会社の福利厚生の一環として、一般的な会社では「特別休暇」となりますが、法律で定められているわけではありません。
したがって、「社則」に、「忌引き休暇」の記載がない時、「特別休暇」とならない場合があります。
この場合は、「有給休暇の使用」や「欠勤の扱い」となります。
とはいえ、この時の「届けの理由」は、「私事都合」でも良いのですが、差し支えがなければ、「祖父の葬儀参列の為」など、しっかりとした「理由」とするべきです。
「休暇・遅刻・早退」について、「私事都合」ではない理由も存在します。
これも「社則」に記載されている場合となるのですが、例えば「電車の遅延」「会社の指示」などがあります。
「電車の遅延」による「遅刻」は、明らかに、「自分の責任ではない」のですが、「社則に記載がない場合」、「管理者が認めない場合」は、「有給休暇の使用」や「欠勤の扱い」となるので、注意が必要となります。
しかし、「有給休暇の使用」となっても、「欠勤の扱い」となっても、「届けの理由」は、「個人的な理由ではない」ですし、「自分の責任ではない」ので、「私事都合」ではなく、「電車遅延の為」とするべきです。
もちろん、「電車の遅延」について、「社則にある場合」であっても、「届けと理由」は必要ですし、その証明として、「遅延証明書」が必要となります。
「個人の理由ではない」、「自分の責任ではない」、そのような理由の場合は、「私事都合」は使わず、「正確な理由」とするようにしてください。
特に「通院」なども、自分の病気の事なので、「個人的な事」となり、本来ならば、「私事都合」となります。
しかし、好きで病気になる人はいません。
通院の際の「休暇・遅刻・早退」についても、「届けの理由」は、「通院の為」とするようにして下さい。
「届けの理由」は、「どうして、休暇・遅刻・早退となったのか?」を「後から知る事ができる情報」となります。
後から、勤務状況を確認する時に、「私事都合」ばかりでは、印象が悪くなってしまいます。
そして、「会社の指示」となりますが、例えば、「台風が近づいている時」などは、会社から「退勤指示」が出て、「早退」をしなければいけない事があります。
こちらも、「個人の理由ではありません」し、「自分の責任ではありません」ので、「届けの理由」は、会社から特別な指示がなければ、「退勤指示の為」などとなります。
このように、「届け」の理由には、「私事都合」と「会社都合」があり、「私事都合」にも、「自分に責任がないケース」があります。
私事都合と自己都合
「自己都合」とは「私事都合」と同じ意味で、「自分の事情」「個人の理由」となります。
なお、「自己都合」は、「退職の理由」に使用するのが、一般的となっています。
従って、「自己都合」は、「休暇・遅刻・早退」をする時の「届けの理由」としては、ふさわしくない言葉となります。
ちなみに、上司や管理者に休暇の申請をした時に、理由を聞かれたとします。
この時は「私事(ワタクシゴト)で、お休みを頂きます」と答えてください。
同じ「私事(シジ)」と言う言葉ですが、読み方を変えるのが、ポイントとなります。
また、「自己都合」は、言葉にすると、少し強いイメージとなりますので、お話しをする上での使用は、控えて頂いた方が良いと思います。
ちなみに、「休暇・遅刻・早退」の「届けの理由」としては、本来は「私事都合」とするべきなのですが、最近は「自己都合」が増えているようです。
「私事都合」でも「自己都合」でも、「社則」に記載がなく、「管理者」が、理由として理解する事ができれば、どちらでも良いのが、実態となっています。
「私事都合とするべき」という世代から、「自己都合でも構わない」という世代に、「管理者が変わっている為」と思われます。
従って、今は「自己都合は退職の時の理由」なのかも知れませんが、「休暇・遅刻・早退」の理由としても、使用しても問題とならない傾向にあります。
とはいえ、「自己都合」で、「管理者」に難色を示された時には、「私事都合」に変更して頂ければと思います。
simacatより一言
私は、お恥ずかしながら、「自己都合」派でした。
「自己都合」を理由にしていても、「届け」は受けとって頂けましたし、理由にされても、違和感はありませんでした。
このあたりは、常識にこだわる人には、理解ができない事なのかも知れません。
しかし、「私事都合」も「自己都合」も、同じ意味です。
個人的な意見で大変恐縮ですが、同じような意味の言葉を増やす事に、意味があるとは思えません。
「言葉遊び」なら良いのですが、「お仕事での、届けの理由」となるので、できるだけ、言葉の数を減らし、簡潔にするべきだと思います。
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