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【ざっくり解説】日本銀行の令和3年度末の資産負債及び純資産の状況を素人目線でなぞってみるよ?!

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【ざっくり解説】日本銀行の令和3年度末の資産負債及び純資産の状況を素人目線でなぞってみるよ?!

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はじめに

日本に住んでいる人で「日本銀行」を知らない人はいないと思います。

「日本銀行」とは「日本の中央銀行で日本銀行法によりそのあり方が定められている認可法人」となります。

「日本銀行」では「お金(お札)の発行や流通量の管理」「金融機関同士の資金決済サービス」「金融政策の運営」などなど、「日本のお金の管理をおこなっている機関」となります。

とはいえ、普段の生活では「日本銀行」を意識する事はないと思いますが、これを機に少しでも興味を持って頂ければと思います。

今回は、そんな「日本銀行の令和3年度末の資産、負債及び純資産の状況」を軽く眺めてみたいと思います。

ちなみに、今回ご紹介する情報はすべて「日本銀行のホームページ」に記載されており、若干の個人的見解は入りますが、こちらの情報を元といたします。

URLもあわせてご紹介致しますので、ご興味がございましたら軽く眺めてみて頂ければと思います。

令和3年度末の資産負債及び純資産の状況

「令和3年度末の資産負債及び純資産の状況」をざっくりなぞりたいと思います。

その前に、「日本銀行」のホームページのURLとなります。

【外部リンク】日本銀行 https://www.boj.or.jp

関係はありませんが、URLの「boj」は「Bank Of Japan」の頭文字ですね。

こちらの「日本銀行の概要」にて、日本銀行が担っている目的や組織を知る事ができます。

ご興味があれば、ご参照ください。

【外部リンク】日本銀行の概要 https://www.boj.or.jp/about/outline/index.htm

それでは、「令和3年度末の資産負債及び純資産の状況」となります。

「第137回事業年度(令和3年度)決算等について」というページに記載されています。

【外部リンク】第137回事業年度(令和3年度)決算等について https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htm

こちらは「2022年5月27日」に「日本銀行」が発表した情報となります。

「資産・負債の状況」「損益の状況」「剰余金処分の状況」「自己資本の状況」などのコメントがそれぞれ記載されています。

参考までにお読み頂ければと思います。

そして、「令和3年度末の資産、負債及び純資産の状況」となります。

ざっくりとご覧いただきたいと思います。

単位は「億円」となります。

はじめに「資産の部」となります。

第137回事業年度(令和3年度)決算等について(資産の第137回事業年度(令和3年度)決算等について(資産の部)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)
第137回事業年度(令和3年度)決算等について(資産の部)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)

分かりづらい勘定のみ補足をします。

「金地金(きんじがね)」とは「金の延べ棒」をイメージしてください。

「国債」は「国の借金」となります。

よくある誤解ですが「日本銀行が国債の発行をしている」と思われがちですが、「国債を発行しているのは日本政府」となります。

「日本銀行」では、その「国債」を買い入れています。

よって、「日本銀行の物」となり「日本銀行の資産」となっています。

「コマーシャル・ペーパ等」ですが、こちらは「企業が短期資金調達の目的で、公開市場で割引形式にて発行する無担保の約束手形」となります。

少し難しいので噛み砕くと、「約束手形とは企業が支払いの約束をした証明」となります。

「日本銀行」では、金融市場安定の為に、この「コマーシャル・ペーパ等」の売り買いをおこなっています。

そして、こちらも「日本銀行の物」となるので「日本銀行の資産」となります。

そして、「社債」「金銭の信託(信託財産株式)」「金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)」「金銭の信託(信託財産不動産投資信託)」も同様に金融市場安定の為に売り買いがおこなわれています。

「貸出金」「外国為替」「その他資産」「有形固定資産」「無形固定資産」については一般的な勘定となるので割愛致します。

「代理店勘定」という物がありますが、こちらは「国庫金や国債に関する事務等を代行する民間金融機関の店舗」となります。

この店舗が「日本銀行の代理店」とみなされ「代理店が保有する資産」が「代理店勘定」となり、「日本銀行の資産」となっています。

次が「負債の部」となります。

第137回事業年度(令和3年度)決算等について(負債の部)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)
第137回事業年度(令和3年度)決算等について(負債の部)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)

「発行銀行券」ですが、こちらは「お札」となります。

「お札」だから「資産なのでは?」と思われるかも知れませんが、「お札」とは「日本銀行がその価値を保証している物」となります。

「価値の保証」とは、「日本銀行が責任をもって同価値の何かを提供する」という事になります。

よって、場合によっては「日本銀行の資産を取り崩して価値を担保する」事もある為、「お札」は「日本銀行の物ではない扱い」となり「負債」となっています。

「政府預金 」とは、「国の預金」となります。

こちらは「日本銀行の物ではない扱い」となり、「負債」となっています。

「売現先勘定(ウリゲンサキカンジョウ)」とは、「現先取引(ゲンサキトリヒキ)の管理」に利用されます。

「日本銀行」では、金融市場安定の為に市場への介入(オペレーション)がおこなわれています。

この「売現先勘定」は「条件の到来にて売却をする必要がある」為、「日本銀行の物ではない扱い」となり「負債」となっています。

「その他負債」は「他のどれにも属さない負債」で「日本銀行の物ではない扱い」で例えば「担保」などが想定されます。

とはいえ「約3000億円」なので、その内訳が気になります。

その他については一般的な勘定となるので割愛致します。

また、「純資産」についても割愛致します。

気にして頂きたい点は「資産の部合計」と「負債の部合計」「純資産の部合計」となります。

15047-資産の部、負債の部、純資産の部の各合計
15047-資産の部、負債の部、純資産の部の各合計

資産の部合計:7,362,535億円(736兆2,535億円)

負債の部合計: 7,315,511 億円(731兆5,511億円)

純資産の部合計:47,024億円(4兆7,024億円)

「資産」と「負債+純資産」の合計が一致しており、「当期剰余金」が13,246億円(1兆3,246億円)となっています。

第137回事業年度(令和3年度)決算等について(当期剰余金)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)
第137回事業年度(令和3年度)決算等について(当期剰余金)https://www.boj.or.jp/about/account/zai2205a.htmより引用(2023-03-05取得)

負債が大きくなり、これが資産を超える金額となったときは「債務超過」となり、危険な状態となります。

しかし、現状では利益まで出ている事が「令和3年度末の資産負債及び純資産の状況」から読み解く事ができます。

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日本銀行の利益はどこへ?

「日本銀行」が利益を上げた時、そのお金は一体どこへ行くのかとなります。

この答えについては「日本銀行のホームページ」で紹介されています。

それが「教えて!にちぎん」です。

【外部リンク】教えて!にちぎん https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/

そして、「日本銀行の利益はどのように使われていますか?国庫納付金とは何ですか?」という質問を見つけました。

【外部リンク】日本銀行の利益はどのように使われていますか?国庫納付金とは何ですか?https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/outline/a25.htm

本銀行が得た最終的な利益、すなわち、所要の経費や税金を支払った後の当期剰余金は、準備金や出資者への配当に充当されるものを除き、国民の財産として、国庫に納付されます(日本銀行法第53条)。これを国庫納付金といいます。 海外の主な中央銀行でも、ほぼ同様の制度が設けられています。これは、国が中央銀行に対して、銀行券を独占的に発行する権利を与えていることにより、通貨発行益が生じるからです。 わが国の場合、日本銀行は、各事業年度終了後2か月以内に国庫納付金を納めることになっています。この納付金は、当該事業年度における国の一般会計の歳入金となり、最終的には一般会計の歳出を通じて国民に還元される仕組みとなっています。

日本銀行の利益はどのように使われていますか?国庫納付金とは何ですか?https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/outline/a25.htm より引用

「日本銀行」の利益は「国庫」に納付されるようです。

他にも「教えて!にちぎん 」ではいろいろな疑問に対する回答が用意されています。

「日本銀行」についての理解を深める事ができますので、ぜひご活用ください。

simacatより一言

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「日本銀行の令和3年度末の資産負債及び純資産の状況」についてのざっくり解説でした。

「日本が破綻する」というお話しを時々耳にします。

「日本の破綻」とは「日本銀行の破綻」を意味しています。

そのような時に、この「日本銀行の資産負債及び純資産の状況」をご覧いただきたいと思います。

「日本銀行が破綻」する時は、「債務超過」という状態になります。

いわゆる「デフォルト」で、「債務不履行(借金が返せない状態)」です。

これは「資産」と「負債」を比較して、「負債」が大きくなった状態です。

現在は「利益」まで出ているので「日本が破綻する」とは考えにくい状態となります。

とはいえ、何が起こるのか分からない世の中でもあります。

そのような情報を耳にした時は、冷静に確実性の高い情報を入手して、ご自身の目で確認をおこなうようにしてください。

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