【ざっくり解説】バブルとは①?!80年代後半のバブル景気でわかりやすく解説?!
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はじめに
「バブル」「バブル景気」「バブル経済」という言葉を聞いた事があると思います。
かつて、お金があり余る「おとぎ話し」のような状態が日本にありました。
でも、「なんでバブルなの?」「なにがアワなの?」と思う人もいると思います。
今回は「バブル景気」について「日本の80年代後半のバブル景気」をもとにして「ざっくり解説」をいたします。
安定の「ざっくり」なので、気になった人は、ご自身でさらに深堀りをして頂きたいと思います。
なお、「日本の80年代後半のバブル景気」については諸説あります。
今回はその一説とご認識ください。
バブル景気とは
「バブル景気」とは、「バブル経済による好景気の状態」です。
「バブル経済」とは、「物の価値が実際の価値以上に評価されている状況」で、これが「泡」にたとえられ、「バブル」と呼ばれています。
「バブル経済」のお話しの前に、「物の価値」について触れておきます。
かなり「ざっくり」となりますが、「物の価値」とは「需要と供給のバランス」で決められ、「価格」で表現されます。
「需要」とは「欲しい側」で、「供給」は「与える側」と考えてください。
「需要が供給を上回ると価格が上がる事」となり、反対に「供給が需要を上回ると価格が下がる事」となります。
ちなみに「物の価値」は「物価」と呼ばれ、これが上昇する事を「インフレ(インフレーション)」と言います。
「物価の上昇(インフレーション)」は「経済が成長している状態」となります。
「インフレターゲット」という言葉を耳にする事があると思いますが、これは「物価の上昇の目標」で、投稿時点(2023年1月現在)では「年間で2%ずつ上昇させる事が目標」となっています。
そして、バブル経済のお話しに戻ります。
バブル経済のお話しをする場合、「価値を決める時の要素」として、「需要と供給のバランス」の他に「期待」があります。
この「期待」とは、「現状の価値が今後上昇するという考えかた」となります。
そもそも「投資」とは、この「期待」があっておこなわれるものです。
これは「今の価格」で手に入れて、「価値が上昇した分で利益を得る」という考えとなる為です。
よって「期待が大きい」場合、それだけ需要が増え、これが「価値の上昇の要因」となります。
そして、この「期待する価値が上昇した分で利益を得たい」と考える人が多くなると、取引の数が増えていき、その数だけ「期待」が大きくなり、さらに、「期待する価値」が上昇していきます。
この「期待する価値が大きい物」を持っている人は、さらに売買を繰り返し、さらに「利益」を得る事となります。
このような動きにより、「利益を得た人」が多くなると、それだけ「お金持ち」が増えます。
「お金持ち」が増える事は、それだけ「お金を使える人が増える」という事となり、「需要が増える」という事となります。
前述の通り、「需要が供給を上回ると価格が上がる事」となり、その価格の恩恵は「作る人」や「作業をする人」にもいき渡り、誰もが「お金持ち」となり、これにより「好景気」となります。
そして、「バブル」とは、「期待する価値」が先走り過ぎてしまい、「価値が短期間で非常に大きくなった状態」となります。
もちろん、これが長く続く事は、「好景気が維持される事」となるので、何事もなければ問題はありません。
しかし、「価値が短期間で非常に大きくなった状態」により、「経済のバランス」や「国民の生活」に対しても「急激な変化」が起こる事となるので、「様々な問題」が発生します。
よって、この「様々な問題に対する対処」をおこなう事により、それ以上「期待する価値を上げない」ようにします。
しかし、「期待する価値を上げない」という事は、「バブルを止める」という事となります。
この「バブルを止める方法」によっては、「期待する価値」の存在が消えてしまい、「物の価値が実際の価値で評価される状況」となり、これが「バブルがはじける」と表現されます。
「実際の価値よりも高い価格で購入」した場合、「購入した価格」から「実際の価値による価格」を差し引いた値が「期待する価値」となり、これが「泡」となり消えてしまう事を意味しています。
日本の80年代後半のバブル景気
「日本の80年代後半のバブル景気」では、主に「土地や株の価格」が高騰しました。
この裏には「財テクブーム」というものがありました。
「財テク」とは「ハイテクノロジー(高度先端技術)」の「ハイテク」をもじった言葉となります。
この「財テク」により、手持ちの資金で大きな利益を得ようとする人が増え、さらに投資の内容が多様化していきました。
資金がなければ銀行から借り入れ「土地や株」を買い足し、その結果、「財テクブーム」が加速していき、さらに「バブル」が膨らむ事となりました。
そして、その影響は「株価や地価の上昇」という形であらわれました。
この「財テクブーム」は「企業」にとどまらず「個人」にも影響を与えました。
「企業」は「株価上昇」により、「企業価値」が高まりました。
その「高まった企業価値」にて、さらに銀行から借り入れをおこない、土地や建物の購入などの「設備投資」がおこなわれました。
そもそもが「バブルの中での好景気」となっている為、やればやっただけ利益が生まれ、「社員の給与アップ」などの待遇改善などにもつながりました。
この「設備投資」や「社員の給与アップ」により、さらに「お仕事がまわり、お金がまわる状態」となり、「社会全体でお金がある状態」となりました。
しかし、中には「バブル景気による恩恵を受けられない人」もいました。
「持つ者と持たざる者の格差が拡大した」と訴える人もいます。
ちなみに「バブル景気」と聞くと、インフレ率が上がり、「物価高」をイメージする人もいると思います。
「バブル景気」の時のインフレ率は「0.1%~3.1%」でした。
現在(2022年12月現在)の日銀のインフレターゲットは「2%」となっています。
これをみると、それほどの「物価高」でない事がわかります。
このようになった理由は、「物価高は株や土地などの資産価値に限定されていたから」といわれています。
simacatより一言
「バブル景気」について「ざっくり解説」でした。
今回は「バブル景気ってなんなのか?」「どういう物なのか?」に焦点を絞った解説となっています。
中途半端に感じる人もいると思います。
今後、「なぜバブルが起きたのか?」「なぜバブルは終わったのか?」についても投稿いたします。
関連投稿として、ご覧いただければ幸いです。
しかし、お金がある事は良い事だと、誰もが考えます。
なのに「バブル景気はダメ」という人もいます。
これは「日本の80年代後半のバブル景気」には、「不正行為や違法行為」「格差の拡大」など、「様々な問題」があった為です。
この「様々な問題」がなければ、「バブル景気は最高!!」と、個人的には考えています。
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