偽善とはなにか?!偽善者は嫌い??多少の偽善はお仕事に必要!!
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はじめに
お仕事の場で、正しい事を言ったり、行ったりしていても、「偽善者呼ばわり」される事があります。
「偽善者呼ばわり」をされてしまうと、なんだか、人を騙している様な、嫌な感覚を感じます。
「良かれ」と思って、話している事。
「人の為になる」と思って、おこなっている事。
全てを「偽善」として受け取られてしまうと、「何が正しい事なのか?」が分からなくなってしまいます。
そもそも、「偽」と「善」の組み合わせ自体が、「あやふやな物」なのです。
その様な「あやふや」である事の理由を知って頂き、お仕事では多少の「偽善」も必要である事をご理解頂ければと思います。
偽善とは
「偽善」とは、「心から思っている事ではなく、うわべだけ、善を取り繕っている」という意味となります。
「本当は悪い人が、正しい行いをしている事」が「偽善」となります。
「偽善を行われた人が騙され、損害を被った」場合、「偽善者に騙された」事となり、「偽善者は悪い存在」となります。
これは、詐欺師の手法となります。
「あなたの為になる」「あなたが得をする」と、善意を前面に出して、最終的には「損をさせる結果」となります。
結果を見て、「偽善」だったと分かるのですが、その過程で判断する事は非常に困難となります。
そもそも、「偽善」という言葉について掘り下げると、「真偽」と「善悪」という言葉が出てきます。
「真偽」は「真(マコト)」と「偽(イツワリ)」が組み合わさって、「嘘か本当か」と言う意味となります。
「善悪」は「善(ゼン)」と「悪(アク)」が組み合わさって、「善か悪か、善人か悪人か」という意味となります。
そして、問題は「善」について考えた時、「真であるか、偽であるか」の判断は、何を基準にするのかとなります。
法律や道徳の範囲内であれば、基準は個人の判断に委ねられます。
簡単に言ってしまうと、「正しい正義も、偽りの正義も、人それぞれ異なる」と言う事となります。
これは「倫理感(リンリカン)」の違いとも言われていますが、「善悪について、全ての人が、同じ線引きをする事はできない」のです。
従って、どの様な「善行」をしていても、結果が「悪」となった時、「偽善者」となります。
「詐欺師」は「偽善者」、だから「偽善者には騙されない様にしよう」という事となるのですが、その過程では、「善行」が行われているのです。
「詐欺師に騙されない様にしよう」というテーマではないのですが、自分にとってメリットがあっても、相手にメリットを感じる事ができない場合は、「偽善」と思った方が良いでしょう。
「あなたの喜びが、私の喜びです。だからお金を貸してください」などと言う人は、確実に偽善者です。
お仕事における偽善とは
「お仕事における偽善」について考えてみましょう。
お仕事は、「何か」を与え、その「代償」を受け取ります。
そして商売は、労働に対して「報酬」が発生します。
例えば、ある物を100円で作り、それをお客様に売り、代償を得るとします。
この時、そのまま100円でお客様に売ってしまうと、「報酬」を得る事ができません。
したがって、例えば、100円で作った物について、150円で売れば、「報酬」である50円を得る事ができます。
これが、「取引」と呼ばれる物で、自分もお客様も、納得ができる物や価格であれば、「普通の取引」となり、ここには「偽善」は存在しません。
しかし、「お客様の事を考え、価格を下げる事にしました」と言い、130円で売る事にしました。
その裏では、今まで100円で作っていた物を同業他社から、80円で仕入れる事ができるようになっていたとします。
「報酬」は同じ50円なのですが、お客様が知る事となった時、そこに「善」は存在しなくなってしまいます。
「お客様の為を思い」という言葉は、関係がなかった事から、「偽善」と思われる事となります。
「商売」は「信頼関係」で成り立っています。
その「信頼関係」が崩れてしまうと、「偽善」という言葉が、常にお客様の頭の中に存在し続ける事となります。
そして、「偽善」という言葉が存在する限り、「信頼」という発想はなくなってしまいます。
多少の偽善はお仕事に必要
「偽善」である事が知られた時、お客様との「信頼関係」が崩れてしまう可能性がありますが、「多少の偽善はお仕事に必要」ともいえます。
嘘かも知れませんが、「お客様の事を考える姿勢」は必要です。
自分の会社の為に、「利益を多く出す考え」は必要です。
そもそも、「偽善」の定義自体が人それぞれなので、「自分はそうは思えない」と思い込んでいれば、「自分は偽善者ではない」と考える事ができます。
お客様の事を考えるフリをして、考えて行動した結果が、本当にお客様の役に立つかも知れません。
自社の事を考えて、お客様に多少、多めの金額をお支払い頂いても、お客様が納得しているのであれば、会社の利益に貢献する事となります。
もちろん、「詐欺まがい」の考えや行動をしてはいけませんが、「偽善」によりお客様や自社に貢献ができるのであれば、「偽善者」となる事も良いのではないでしょうか?
simacatより一言
「偽悪者」という言葉あります。
「偽善者」とは逆に、「偽物の悪人」となります。
本当は良い人だから、問題はないと言う人もいますが、それは「偽悪者」のとる行動により変わります。
「偽善者」もそうですが、それがそうだと分かるのは、結果が出た時です。
「偽悪者」が、過程でとった行動により、人の心や体に傷をつけた時、その時点で「悪」です。
決して、「偽り」ではありません。
これは、物理的な事に限りません。
見て、不快に感じても、同様に「悪」となってしまいます。
「偽善者」同様、「偽悪者」にも注意をする必要があります。
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