お仕事での相互主義?!そもそも相互主義とは?!デメリットには要注意?!
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はじめに
「相互主義」という言葉をご存知でしょうか?
言葉の意味については、のちほど簡単に説明をいたしますが、主に「自国と他国との外交」の際に用いられる考え方となります。
今回は「相互主義とは」と「お仕事での相互主義」について触れたいと思います。
お仕事で「相互主義」を考えると難しい部分もありますが「お仕事での動きを決める理由」になる事もあります。
「相互主義」という考え方を整理して、お仕事のお役に立てて頂きたいと思います。
相互主義とは
「相互主義」とは「お互いに均衡がとれるようにするべきという考え方」になります。
「相互」とは「物事に関係する両方の立場」です。
そして「主義」とは「常に持っている意見や主張」です。
「相互主義」は前述の通り、おもに「自国と他国との外交」の際に用いられます。
この場合の「相互」とは「自国と他国」の事となります。
そして、「主義」である「常に持っている意見や主張」とは、おもに「権利」「義務」「利益」「負担」についてとなります。
「自国」も「他国」もできる限り「自分の国が有利になる事」を考えます。
「自分の国が有利になる事」について「お互いに均衡がとれた状態」にする事が外交上の「相互主義」となります。
ちなみに「相互主義」は「国際法」で条約を作る時などの指針にもなっています。
ただし、「権利」「義務」「利益」「負担」について「理解不足」があると「不平等条約」となる可能性もあります。
「不平等条約」で有名なのが「治外法権」となります。
これは「ある国の領土にいながら、その国の法律や統治の支配を受けない特権」となります。
例えば「日本にいるのに日本の法律が適用されない」という事となり、これは「日本の法律では裁く事ができない」事を意味しています。
お仕事での相互主義
「お仕事での相互主義」となります。
「外交での相互主義」では「自分の国が有利になる事」が前提となっていました。
これは「自分の国の得」を目指す為です。
それでは「お仕事での相互主義の目指す物とは何か?」となります。
これは「お仕事での成果」となります。
「より良い成果を得る事」が「お仕事での相互主義」が目指す物であり、この為に必要な事が「相互の協力や支援」となります。
よって、「お仕事での相互主義」とは「相互の協力や支援」と言い換える事ができます。
この「お仕事での相互主義」にて「組織やチームの結束力を向上させる」事で「より良い成果を目指す事」となります。
それでは「お仕事での相互主義を実現する為の取り組み」をいくつか挙げます。
- 協力体制の構築
- 情報共有や情報交換
- 利益の共有
- 公平で公正な待遇
- 役割と責任の認識
一つ一つ掘り下げます。
協力体制の構築
組織やチームのメンバーで協力し合い、お互いをサポートする事となります。
この「協力体制の構築」により「メンバー全員が成果や目標達成に向けた効果的な活動」をおこなう事ができます。
情報共有や情報交換
組織やチームのメンバーで知識や情報の共有をする事となります。
この「情報共有や情報交換」により「互いに学び成長する事で個々のメンバーのパフォーマンスの向上」となります。
利益の共有
組織やチームのメンバーでお互いに利益や幸福を共有する事となります。
この「利益の共有」により「利害関係のバランスを保ちメンバー同士の信頼と協力関係の構築」をおこなう事ができます。
公平で公正な待遇
組織やチームのメンバーで公平な待遇や取り扱いをおこなう事となります。
この「公平で公正な待遇」により「偏りや差別を排除してメンバーすべてに平等な機会の提供」をおこなう事ができます。
役割と責任の認識
組織やチームのメンバーで役割や責任を明確にする事となります。
この「役割と責任の認識」により「メンバー全員が自分の役割と責任を自覚する事で連携と効率性が高まる」事となります。
以上、「お仕事での相互主義を実現する為の取り組み」でした。
「相互主義」とは前述の通り「お互いに均衡がとれるようにするべきという考え方」となります。
よって「自分だけ」という考え方のメンバーがいると「相互主義」は成り立たなくなります。
そして、これは「お仕事での相互主義のデメリット」の発生の要因でもあります。
「お仕事での相互主義を実現する」際は「お仕事での相互主義のデメリット」について十分に注意をする必要があります。
「お仕事での相互主義のデメリット」の一部を挙げます。
- 他者への依存心の発生
- 利益の格差
- 作業負担のバラつき
- メンバー間の不調和
「相互主義」という考え方は大切です。
しかしメンバーを個別に見て「相互主義に適さない存在」にも注意をする必要があります。
「相互主義に適さない存在」があるにも関わらず「相互主義」を極端に重視すると「相互主義のデメリット」により、お仕事に悪影響を及ぼす可能性が発生します。
simacatより一言
「お仕事での相互主義」についてでした。
「相互主義」の反意語は「利己主義」となります。
「利己主義」とは「自分の利益や要求を最優先にする考え方や行動」となります。
一般的に職場では「協調性のない人」として扱われているかも知れません。
ただし誤解をしてはいけないのが「相互主義が善」「利己主義は悪」という考え方です。
「相互主義」も「利己主義」も人の考えであるならば「個性」であり「価値観」となります。
そして人を傷つけたり陥れたりする事がなければ、その「個性」や「価値観」に対して「善悪を決める事が誤り」となります。
とはいえ、「利己主義の人」により「相互主義の人」が影響を受ける場合があります。
この影響とは「相互主義の人が損をする」事で、これにより「相互主義のデメリットの発生」となります。
よって、「相互主義のデメリットの発生」を防ぐ為にも「適切なお仕事の役割についての検討」が必要となります。
「利己主義の人」でも、その人なりの「良い部分」があります。
「利己主義の善悪」を考えるのではなく、「良い部分」を引き出せるような「お仕事の役割分担を検討するべき」となります。
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