会社にはお金を稼ぐ部門とお金を稼がない部門がある?!プロフィットセンターとコストセンターとは?!
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はじめに
会社には様々な部門があります。
その部門を大きく分けると「お金を稼ぐ部門」と「お金を稼がない部門」となります。
会社の目的は「お金を稼ぐこと」です。
そして「利益を増やす事」「資産を増やす事」です。
その結果、「会社の体力がつく」事となります。
会社が体力をつける事によって、「不況に強い会社」「待遇が良い会社」となります。
しかし、「お金を稼がない部門」の存在を知ってしまうと、「どうして?」と思います。
今回は、お金を稼ぐ部門とお金を稼がない部門である「プロフィットセンターとコストセンター」について、触れたいと思います。
「こんな言葉がある」程度の理解で問題はありません。
お仕事をしていると、時々、「プロフィットセンターとコストセンター」という言葉が出てくるので、その時に備えておいて頂ければと思います。
プロフィットセンターとコストセンター
会社では、お金を稼ぐ部門を「プロフィットセンター」、お金を稼がない部門を「コストセンター」と呼ぶ事があります。
「プロフィットセンター」は「プロフィット」と「センター」が組み合わされた言葉となっています。
「プロフィット」は「利益や収益」という意味です。
「センター」は「機関」という意味となりますが、ここでは「部門」という理解で構いません。
「プロフィットセンター」とは「会社で利益や収益を確保する部門」です。
したがって、会社の中では「お金を稼ぐ部門」となります。
この「お金を稼ぐ部門」は、主に「営業部門」や「製造部門」などとなります。
一方「コストセンター」は「コスト」と「センター」が組み合わされた言葉となっています。
「コスト」は「費用」という意味で、「センター」は前述と同じです。
「コストセンター」とは「会社でコストとなる部門」です。
したがって、「コストセンター」とは会社の中で「お金を稼がない部門」となります。
ただし、「お金を稼がない部門」だと「会社にとってお荷物な部門」と思われがちですが、そういう事ではありません。
この「お金を稼がない部門」とは、主に「総務部」や「人事部」などとなります。
これらの部門は「会社の運営に必要な管理」をおこなっています。
これらの部門がないと「会社の運営が滞る」という意味でもあります。
したがって、「会社が費用というお金を支払っている」というイメージとなります。
とはいえ、「コストセンター」は、そのまま「費用を発生させる部門」となるので、できるだけ「費用を最小限にする努力」をおこなっています。
会社全体での視点では、「プロフィットセンターで稼いだお金」から「コストセンターで使用したお金」を差し引いた金額が「会社の利益」となります。
とはいえ絶対的な定義ではありません
会社では、「プロフィットセンター」と「コストセンター」という「絶対的な定義」をしているわけではありません。
前述の説明にて、「プロフィットセンター」と「コストセンター」の意味については、ご理解頂けたと思います。
しかし、どの会社も「同じような分けられかた」がされているわけではありません。
これは、「コストセンター」でも「プロフィットセンターの役割を担うケース」がある為です。
例えば、「人事部」という「コストセンター」があります。
「人事部」では「新卒の採用」や「従業員の考課」などがおこなわれ、この中で「従業員の価値を上げる事」が考えられています。
「従業員の価値の向上」により、「お金とは違う価値」が会社にもたらされます。
これは「会社の価値の向上」となり、「会社の利益や収益に貢献をしている」とみなされる為、「プロフィットセンター」と考える事ができます。
また「経理部」という「コストセンター」があります。
こちらでは、常に「費用を抑える工夫」が考えられています。
この「費用を抑える工夫」も「会社の利益や収益を増やす事」となる為、「プロフィットセンター」と考える事ができます。
「人事部」にしても「経理部」にしても、本来ならば「コストセンター」なのですが、それぞれが「利益や収益」を意識する事により「プロフィットセンター」と考える事ができます。
現在では、「ただのコストセンター」という考えのほうが珍しく、ほとんどの部門では、「利益や収益に対する考え」が取り入れられています。
よって、「コストセンター」に所属して、お仕事をされている場合でも、「利益や収益に対する意識を持つ事」「利益や収益を増やす事について考えて行動する事」が求められる風潮となっています。
simacatより一言
お仕事をしていて、よくある不満が「プロフィットセンター」と「コストセンター」で働く人のお給料です。
「プロフィットセンター」で働いている人は、「お金を稼いでいるにも関わらず、コストセンターで働いている人とお給料が同じ」などとなります。
むしろ、「コストセンター」で働いている人の方が高待遇な場合もあります。
これは「会社の方針」なので、「正しい形」は分かりません。
よって、これについては「文句を言っても仕方がない」と考えてください。
比較をするなら、同じ「プロフィットセンターで働く人」や「同じ部署の人」とするべきです。
そして、本当に「待遇の不満」を感じた時、その時こそ「転職を視野に入れて知識や技術を身につける」事を考えてください。
お給料などの「会社の待遇」については、同じ会社にいる以上、大きく変わる事はありません。
「会社の待遇」に不満を感じる場合は、外に目を向けた方が、「待遇を大きく変えられる可能性」があります。
ちなみに現在「コストセンター」でお仕事をされている人は、「人手不足」が深刻な問題となっています。
こちらについては、どこの会社も同じような状態であると考えてください。
よって、「転職による待遇の改善」は難しいと思われます。
とはいえ、何もしないままだと、状況は変わりません。
この場合は、できるだけ現在のお仕事の「アウトソーシング化」や「自動化」を検討するようにしてください。
個人レベルで考える事が難しい場合は「職場の人」を巻き込んで検討するべきです。
ここの所、在宅ワークで副業をおこなっている方々が大勢います。
そうした方々に、お仕事をお願いする事が可能ならば、利用するべきです。
ぜひ、「自分たちが楽になる為にはどうしたらよいのか?」をご検討いただきたいと思います。
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