マッチポンプとは?!不正に報酬を得る行為?!お仕事の中でよくあるマッチポンプが残業?!
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はじめに
「マッチポンプ」という言葉をご存知でしょうか?
「悪いイメージがある」と思う人が、ほとんどではないでしょうか。
今回は、そんな「マッチポンプの意味」について、触れたいと思います。
お仕事でも時々、「あれ?これってマッチポンプ?」と思う事があるかも知れません。
そのような時は、今後「マッチポンプ」とならないように、気をつけるべきとなります。
マッチポンプとは
「マッチポンプ」とは、「マッチ」と「ポンプ」が組み合わされた言葉で、日本独自の和製英語となります。
「マッチ」とは、あの「火をつけるマッチ」です。
「ポンプ」とは、火を消すために「水を汲み上げるポンプ」となります。
一昔前の日本の国会での議員の発言から、この言葉が生まれたとされています。
そして、広く使われ出したキッカケも、政治家のとある事件となります。
表では癒着の糾弾、裏では恐喝や詐欺をおこなっており、これが汚職事件として逮捕された事で明るみとなり、「マッチポンプ」として避難を受けたようです。
そもそも「マッチポンプ」は、「故意に自分で原因を作る」、そして「自分が対処をする」という、「自作自演」となります。
偶然、「自分が原因となり、その対処を自分でおこなった」場合は、「マッチポンプ」とはなりません。
また、例えば「自分で寒い所へ行き、寒いから暖まる事をする」なども、「マッチポンプ」とはなりません。
これだけなら、「勝手にすれば良い」と思うだけで、「良い事」でも「悪い事」でもありません。
「マッチポンプ」が「悪い事」となる理由は、「何らかの報酬を得る為に不正に利用される為」となります。
例えば、「建築屋さんがコッソリと、とある家を壊した」とします。
そして、「家の持ち主に、壊れている事を伝え、直す必要性を訴えた」とします。
家の持ち主は、家が壊れているので、直す事を決め、「壊れている事を伝えた建築屋さん」に、修理のお願いをして、代金を支払いました。
これが、典型的な「マッチポンプ」となります。
もちろん、このケースは明らかな「犯罪行為」となり、どこの建築屋さんもおこなっていませんが、決して真似をしないでください。
このように「マッチポンプ」とは、「自分で原因を作る」「自分で対処をする」、そして「報酬を得る」という様子から、「悪い事」となっています。
お仕事の中でよくあるマッチポンプが残業
お仕事の中で「マッチポンプ」を感じる場面はないでしょうか?
お仕事の中で特に多く感じる「マッチポンプ」が、「残業」となります。
もちろん、前提は「残業代が出る事」となります。
残業をする事は、悪い事ではありません。
特に、急ぎで対応をしなくてはいけない時など、どうしても必要な時があります。
そのような時に、時間外労働をおこなう事が、本来の「残業」となり、そして、その報酬として「残業代」が発生します。
しかし、「マッチポンプ」により、「何らかの報酬を得る為に不正に利用されるケース」があります。
2つほど、例えを挙げます。
- 職場の慣習
- わざとミスをして残業代を稼ぐ
職場の慣習
残業をする事が当たり前の職場があります。
急ぎのお仕事はなく、「帰りずらい」「何となくいる」、そのような理由で「残業が職場の慣習」となっていました。
この「ただ帰りずらい」「何となくいる」が理由であっても、「自分で残業をする理由」を作っている事となります。
そして、「残業代という報酬」を得る事となるので、これは「マッチポンプ」となります。
そこで働く全員が良ければ、それでも良いのですが、「マッチポンプ」が極まると、誰もそれに気付かなくなります。
因みに、この「マッチポンプ」の被害者は、「会社」となります。
おこなう必要のない残業により、多くの人件費が「無用な残業代」として消えていく事となります。
ミスをして残業代を稼ぐ
「ミスが多い人」がいます。
ミスが多いので、ミスが少ない人よりも、作業時間が必要となります。
その結果、残業時間が多くなります。
「残業時間が多くなる」とは、「残業代を多く得る事」となります。
その結果、「ミスが少ない人は収入が少ない」「ミスが多い人は収入が多い」という、「不思議な構図」となります。
この「不思議な構図」を冷静に考えてしまうと、「わざとミスをして残業をしているのではないか?」と想像をしてしまいます。
そして、「自分もミスをすれば残業代を稼げる」と考えます。
この「自分もミスをして残業代を稼ごう」と考える事が、「マッチポンプ」となります。
これはかなり、「悪質な行為」となります。
もし、「管理者など」が知る事となると、大きく評価を落とす事となります。
「不思議な構図」に気付いてしまった時は、「ミスが多い人」のお仕事を減らし、その分を自分で抱える事を「管理者など」に提案をする事が本来の対策となります。
お仕事は平等ではなくなりますが、「残業」は平等となります。
以上、 お仕事の中でよくあるマッチポンプの残業の例えでした
残業に限ったお話しではありませんが、お仕事の一つ一つを振り返り、「マッチポンプ」になっていないかを自分自身で確認をおこなうようにしてください。
「悪い事」となっている「マッチポンプ」ですが、「マッチポンプ」は自分の目的の為に「悪い部分や問題となる部分」を見つける必要があります。
これは、「悪い部分や問題となる部分」を見つけないと、原因を作ることができない為です。
原因を作る事はいけない事ですが、「悪い部分や問題となる部分を見つけられる事」は、「問題意識を上げる力」となります。
この「問題意識を上げる事」は、「お客さまへの販売の提案」や「お仕事の改善の提案」などに役立つ能力となります。
simacatより一言
「マッチポンプ」で、よくある勘違いが「自分が原因で自分自身を苦しめる事」です。
これは、「自業自得ではないのか?」と思われると思います。
現在の理解では、「自業自得」となるのかも知れません。
しかし、「自業自得」とはそもそも、「自分のおこないにより自分が得をする事」という意味でもあります。
「自分自身を苦しめる事」も、自分の成長の糧として、その経験を今後に生かして頂ければと思います。
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