お仕事での普通とは常識の事?!普通の弊害?!普通という言葉を利用する時はその理由を理解しておこう?!
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はじめに
お仕事をしていると、「普通はそれくらいできますよね」などと言われる事があります。
しかし、よくよく考えると、「普通ってなに?」「どれくらいが普通なの?」と思う事があります。
例えば「基準」があり、これを満たしていれば、それを「普通」としても良いのかも知れません。
しかし、「お仕事の一つ一つの考え方や所作」にまで、「基準」を作る事はできません。
仮に「基準」を作る事ができても、数が多すぎる為、覚える事すらできないと思われます。
したがって、「基準を作れない部分」は、「人それぞれの考えに頼る」事となります。
いわいる、「常識」と言われている物です。
今回は「お仕事での普通」について触れたいと思います。
「普通」という言葉は、非常に使いやすい言葉である為、利用場面が多くなります。
「普通」について、自分なりに定義をしておき、誤った使い方を防いで頂きたいと思います。
普通という言葉
「普通」とは、「どこにでもある」「ありふれた」「他との違いがない」などの意味となります。
この「普通」という言葉が利用される時、ほとんどの人は「常識」をイメージしています。
「常識」とは、「一般的な人が持つ、または持つべき、共通の認識や考えや判断力」となります。
この「常識」に従い、これに反しない考えや行動が、「普通」と思われています。
それでは「お仕事での普通とは?」となります。
これも、「そのお仕事に携わる人なら常識となっている事柄」となります。
「当たり前過ぎて、考える余地すらない事柄」が、「普通」となります。
とはいえ、「常識はみんなが同じ考えではない」のが現実で、ここから「普通の弊害」が生まれます。
「お仕事の常識」は、「経験や知識」により、必ず個人差がある為となります。
「知っている人」には常識なので、「普通」となります。
しかし、「知らない人」には常識ではないので、「普通ではない事」となります。
冒頭での、「普通はそれくらいできますよね」は、この「常識の部分の差」をまったく無視した発言となります。
そして、この「普通」について聞いても、明確な答えを得られない時があります。
「自分の経験や知識」は、あくまでも、「自分だけの物」となります。
本来は、この「常識の部分の差」を同じお仕事をしている人同士で共有して、初めて「常識」となり、それが浸透して「普通」となります。
したがって、「普通」については、明確な答えを用意し、それを伝えて共有をする必要があります。
しかし、「当たり前過ぎて、考える余地すらない事柄」となっていると、その理由を言葉にする事ができません。
中には、「普通は普通」とか、「常識が足りない」などと言う人もいます。
「普通」ならば、「常識」なのかも知れません。
「常識」ならば、その理由を説明する事ができるはずです。
この説明ができないならば、それは「常識」ではない為、「普通ではない事」となります。
なぜ普通なのかを考える
「普通」であるならば、「なぜ普通なのか?」、その理由を考える必要があります。
前述のとおり、「普通」を考える時の根拠には、「常識」が利用されます。
したがって、「普通」という言葉を利用する場合は、必ず「常識」が必要となります。
しかし、この「常識」を「自分だけの常識」で考える人がいます。
「普通である理由」を考える時、「自分だけの常識」は役に立ちません。
なぜならば前述の通り、「常識とは、一般的な人が持つ、または持つべき、共通の認識や考えや判断力」となる為です。
よって、「普通である理由」を考える時は、「一般的な人が持つ常識」を利用する必要があります。
もし、「一般的な人が持つ常識」が分からない場合、これは調べるしかありません。
「おなじ職場の人」「おなじ会社の人」「おなじ職種の人」など、さまざまな人の「認識や考え方や判断」について調べて、これらを自分の「認識や考え方や判断」に取り入れる事となります。
これで「一般的な人が持つ常識」を身につける事ができます。
そして、その「一般的な人が持つ常識」を理由にして、「普通」を考えてください。
このように考える事で、「普通である理由」を説明する事ができます。
「普通である理由」を説明した時、時には自分が間違っているかも知れません。
その場合は、「一般的な人が持つ常識」を改めれば良いだけですし、逆に、「間違った常識」を頑なに持ち続ける方が、問題となります。
simacatより一言
「普通」という言葉の「対義語・反意語」について調べました。
その結果、四つの言葉が見つかりました。
「希少」、意味は「極めて少ない」。
「奇抜」、意味は「普通ではない要素があるさま」。
「異常」、意味は「一般とは異なるさま」。
「特別」、意味は「際立って異なる部分」。
「普通」という一言に対して、「対義語・反意語」が4つもあるという事は、それだけ広く、汎用的に利用される言葉となっています。
それだけ、「普通」とは、「色々な意味が込められた言葉」となります。
この「色々な意味が込められた言葉」の使い分けを考えるなら、「普通」という言葉の利用は控えた方が、楽なのではないかと思います。
その為に、「普通」という言葉を使う前に、一旦考えて頂きたいと思います。
そして、「言いたい事」「伝えたい事」を整理して、「普通」という言葉は使わず、それらを伝えるようにしてください。
なにも考えず、「普通」を利用し続けると、それが癖となってしまいます。
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