雇われるのが嫌?!向いていない?!そもそも雇われるとはどういう状態なのか?!
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はじめに
「会社に雇われている」と感じる事はないでしょうか?
これが自分にとっての支えとなるなら良いのですが、ほとんどの人は、お仕事に対するモチベーションが下がり、会社に疑問を抱いている状態だと思います。
中には「そんなに嫌なら辞めてしまえば良い」という人がいるかも知れません。
これを言われてしまうと、モチベーションが低い中でも、なんとか頑張ってきた自分を否定された気がしてしまいます。
「なぜ、会社に雇われていると感じるのか?」については、人それぞれに理由が存在します。
したがって、解決策も人それぞれに存在する事となります。
「そんなに嫌なら辞めてしまえば良い」というのも、実は解決策の一つとなり、完全に間違っているという事ではありません。
したがって、場合によっては、「最善策」なのかも知れません。
とはいえ、会社を辞めると決める前に、一度立ち止まり、「他の解決策はないのか?」について整理するべきです。
これは、勢いのまま、会社を辞めてしまうと、後悔をする可能性がある為です。
今回は、「雇われる」という事と、「なぜ雇われていると感じるのか?」について触れたいと思います。
「他の解決策はないのか?」を整理する際の参考にして頂ければと思います。
雇われるとは
「雇われる」とは、「労働者」として働く事となります。
その前に、「雇われる側」が「労働者」ですが、「雇う側」は「使用者」と呼ばれています。
そして、「使用者」が「雇用主」となり、それが一般的に「会社」となります。
「個人」が、「使用者」と「労働契約」を結ぶ事により、「労働者」となります。
そして「労働者」として働く事が、「雇われる」という状態となります。
ちなみに、「正規雇用」や「非正規雇用」などの言葉がありますが、これらも「雇われる」事に変わりはありません。
「正規雇用」も「非正規雇用」も、「労働契約が結ばれる時の形態の一つ」となります。
そして、「雇われる」事により、「労働者」となりますが、「労働者となる事」により、「法律や法令に守られる存在」となります。
この法律や法令が「労働基準法」などの「労働処法令」となります。
この「労働処法令」により、「最低賃金の保証」「労働時間の上限の設定や上限を超えた時の手当(残業手当)」「一定の条件はあるものの有給休暇の付与」など、誰もが耳にする待遇を受ける事ができています。
そして、「使用者」は「雇う側」となる為、「労働者」よりも立場が上という認識があります。
しかし、もし「使用者」が「労働者」に対して、この「労働処法令」を無視するような、「強制的な働かせ方」をさせた場合、「労働処法令」により裁かれ、罰を与えられる事となります。
この為、「労働処法令」は「雇う側と雇われる側の均衡を保つ存在」でもあります。
そして、「労働者」には、「労災保険」と、対象となる人の条件はあるものの、「雇用保険」「健康保険」「厚生年金保険」など、各種保険が適用されます。
「雇われる」事を考えると、「働かされている」と感じると思います。
しかし、「労働契約」を結び、「労働者」となるのですが、法律や法令から守られ、保険も適用される事で、安心して働き、収入を得て、安定した生活を送る事ができます。
これが、「雇われる」という事になります。
なぜ雇われていると感じるのか?
「なぜ雇われていると感じるのか?」となります。
これは、人それぞれ、働いている環境が異なるので、「コレ」という物はないのですが、ほとんどは「自分の思い通りにならない」事が理由となります。
例えば、「お仕事が思い通りにならない」「拘束時間が長い」などがあります。
お仕事の内容や拘束時間については、あらかじめ「労働契約」を結ぶ時に確認はしている筈です。
しかし、「実際にお仕事をはじめた状態」や「時間が経過した時の状態」で、「お仕事の内容」「人間関係」「環境」は「変化」をしていきます。
この変化について「良くなった」と思う人もいれば、逆に「悪くなった」と思う人もいます。
特に、「上司や管理者と性格が合わなくなったなどの人間関係の変化」や、「勤務地が遠くなってしまったなどの労働環境の変化」は、「悪くなった」と思う人がほとんどとなります。
そして、「悪くなった」と思いながら、お仕事を続ける事で、「モチベーション」が下がり、それでも「お仕事だから、しょうがない」と考えます。
これが、「なぜ雇われていると感じるのか?」の答えとなります。
「なぜ雇われていると感じるのか?」、それは、「お仕事だから、しょうがないと思うから」となります。
そして、「お仕事だから、しょうがない」と思ってしまうと、「やらされている」と考えてしまい、どんどんモチベーションが下がる事となります。
とはいえ、「雇われていると感じる」事は、別に悪い事ではありません。
「雇われていると感じる」ならば、そのように思わない為にできる事を考えれば良いだけとなります。
「部署の異動の希望」をする事で、時間はかかるかも知れませんが、「人間関係」や「環境」を一気に解決できる可能性があります。
「それまで我慢できない」「もう限界」と感じているならば、「会社を辞める」という解決策を考えても良いと思います。
ただし、前述の通り、「労働者」でいる事は、「法律や法令から守られている」事を忘れないでください。
「会社を辞める」という解決策を実行する場合は、できるだけ早く、「労働者として復帰できる状態」を目指して頂ければと思います。
simacatより一言
悩んでいる時に、「そんなに嫌なら辞めてしまえば良い」と言われると、考えが混乱します。
これは色々な感情が湧いてしまう為です。
もし、「雇われるのが嫌」と考えている時、こうした事を言う人への相談は避けてください。
「雇われる事のメリット」について、自分自身でしっかりと冷静に考えて、結論を出して頂ければと思います。
そして、「今の会社に雇われるのが嫌なのか?」、それとも「労働者の立場が嫌なのか?」も考えて頂きたいと思います。
ほとんどの場合は、「今の会社に雇われるのが嫌」であって、「労働者の立場が嫌」というわけではないと思います。
この場合は、「他社への転職」に望みがあります。
しかし、「労働者の立場が嫌」ならば、「他社への転職」をしても、あまり意味がありません。
この場合は、「雇われる事のメリット」は捨てて、フリーランスとして生計を立てていく方が望ましい事となります。
ただし、この場合は会社を辞める前に、しっかり副業などで、収入の基盤を作るようにしてください。
最終的に、「自分の生活に支障がない」ならば、「労働者」であっても、なくても、どちらを選択しても良いのではないかと思います。
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