コスト管理とは?難しそう?!まずはコスト意識を持つ所からはじめましょう?!
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はじめに
お仕事をしていると、「コスト管理」という言葉を耳にします。
なんか難しそうですね。
しかし、「お昼休みの消灯」「ペーパーレス化」などは、「コストの削減」に繋がる行動となります。
こうした「コスト」を意識する事が、「コスト管理の基本」となります。
「コスト管理」を軽く捉えてしまうと、「コスト意識の欠如」となります。
したがって、お仕事をする時は「コスト意識を持つ」必要があります。
今回は「コスト管理」と「コスト意識を持つ事」について触れたいと思います。
コスト管理とは
「コスト管理」とは、「見積りや予算をコントロールして想定通りとなるように管理をする事」となります。
なにやら、ハードルが高そうな雰囲気がします。
お仕事は「利益を出す事」が目的となります。
したがって、「見積もりや予算」は「利益」と「必ず必要なコスト」を考慮して、作成されています。
「コスト」は「費用」で、簡単に言うと、「利益を減らす存在」です。
もちろん、お仕事をする上で、「必ず必要なコスト」があります。
「必ず必要なコスト」とは、「人・物・環境」など、「お仕事をおこなう上で必ず必要な物」となります。
特に、「人」については、作業にかかる時間の分だけ、「コスト」が上昇していきます。
そして、「人の能力」を十分に把握していないと、「正確な見積もりや予算」を作成する事ができません。
これが原因で、そもそもの「見積もりや予算」に誤りが発生する事があります。
「人の能力」が想定よりも低い場合、「想定した見積もりや予算よりも多く人が動く」事となります。
この結果、「想定よりも多いコストの発生」となります。
また、「見積もりや予算に存在しない作業」が発生すると、こちらも「想定した見積もりや予算よりも多く人が動く」事となります。
その結果、同じように「想定よりも多いコストの発生」となります。
作業をおこなっていく過程で、「トラブル」が発生すると、こちらも「想定した見積もりや予算よりも多く人が動く」事となります。
こちらも、「想定よりも多いコストの発生」となります。
これらの「コスト」は、本来の想定にはなかった為、「想定外のコスト」となります。
すると、「想定外のコスト」により、想定していた「利益」が減る事となります。
もちろん、トラブルなどに備えて、あらかじめ「リスクを想定した見積もりや予算」を作る必要があります。
しかし、「想定していなかった事柄」が多過ぎると、「想定したリスク」を上回る事となります。
したがって、「コスト管理」とは、主に「想定通りの人の動きとなっているのかを管理する作業」となります。
もちろん、「無駄な機器の購入」や「不要な経費」など、「人」以外の「コスト」についても管理の対象となります。
しかし、「人の方が、色々な動きがあり、かつ、価格も高い」為、「重点的な管理」が必要となり、これが、「コスト管理の主な部分」となります。
そして、「コスト管理」と耳にすると、「今、目の前の作業に対する管理」と思われがちです。
しかし、「コスト管理」を考える時、なるべく「誤った想定をしない事」も重要となります。
この為に、「個人の能力の向上」「作業の合理化や効率化」などが対策となります。
「個人の能力の向上」「作業の合理化や効率化」は、「誤った想定をする確率を減らす事」となります。
コスト意識
「なぜ、コスト管理があり、それが必要なのか?」については、ご理解いただけたと思います。
とはいえ、「コスト管理は、それを担当する人がおこなう事」となります。
それでは、「担当する人以外は何もしなくて良いのか?」となります。
もちろん、「何かをする必要があります」が答えとなります。
「それでは何をするのか?」となりますが、それが「コスト意識を持つ事」となります。
「コスト意識」とは、「会社での、あらゆる自分の活動には、コストがかかっていると自覚をする事」となります。
お仕事をすれば、お給料が発生します。
事務所にいれば、それだけで光熱費が掛かります。
これらはすべて、「コスト」となり、会社で活動をする時点で、「コストの発生」となります。
それならば、そもそも「コストの発生を抑える事はできないのでは?」という疑問が生まれます。
そこが「コスト意識を持つ事が重要とされる部分」となり、コストの発生を抑える事ができないのであれば、「成果を増やす」「成果の質を上げる」、このような意識を持つ事となります。
例えば、「1000円で作っていた物を500円で作る」「1000円の価値を2000円にする」という考えとなります。
ただ、そう言われても、「コスト意識」について、ピンとこないかも知れません。
具体的に、「どのような行動をとるべきか?」についてとなります。
まずは「人」が動く部分の「コスト意識」です。
お仕事の能力は人それぞれ違うので、「必ず同じ」という事はありません。
したがって、他人が考えた「見積もりや予算」通りの結果になるワケがありません。
そして、この部分については、「コスト管理をおこなう人」が考えるべきです。
それでは、「自分で考えて、おこなえる事とは?」となります。
まずは、「今おこなっている、お仕事のスピードを知る」事です。
例えば、「あるお仕事が一日かかる」とします。
これが、「今の自分のスピード」となります。
これは、実際に想定をしている「コスト管理をおこなう人」と共有をする事で、誤った想定を回避する対策となります。
その後、「今の自分のスピードを上げていく」ようにしてください。
これは、感覚ではなく、実際にかかった時間を記録して、数値として分かるようにしてください。
「定量化」と言いますが、この方が、上がったスピードを実感する事ができます。
もし、「今の自分よりも、早くお仕事を終えられた」のなら、それは「自分の能力の向上」となります。
そして、「早くお仕事を終えられる」という事は、「他のお仕事もおこなえる」事となります。
これが「成果を増やす」事となります。
今までは「一つのお仕事で1のコスト」だったのが、「二つのお仕事で1のコスト、一つのお仕事が0.5のコスト」となるので、「コストが減った」事となります。
このように意識する事が「コスト意識」となります。
次が「人」以外の部分となります。
これは、関係する全ての物が、「自分の財布から出ている」と考えてください。
「物」であれば、筆記用具やパソコン、「環境」であれば、電灯やエアコンとなります。
誤解を招きそうなので、補足をします。
筆記用具やパソコン、電灯やエアコンを「ケチる」という事ではありません。
「筆記用具やパソコン」を自分の物と考える事で、丁寧に扱う事ができます。
「電灯やエアコン」などの光熱費は自分が払うと考えると、節約を考える事ができます。
この「自分の財布から出ている」という考え自体が、「コストを意識している」事となります。
お仕事には、「必ず必要なコスト」があります。
「コスト意識」とは、その「必ず必要なコストを限りなく有効に活用する事」と考えるようにしてください。
simacatより一言
会社の経営者サイドから、「コスト意識が低い」などと言われる場面があります。
経営者サイドの「コスト」とは、「会社全体の運営に関わるコスト」となります。
したがって、一部の組織がどのようにコストを意識しても、会社全体でコストを意識しないと、変化する事はありません。
なかなか根の深い、解決が難しい問題でもあります。
とはいえ、「自分だけでもコスト意識を持つ」という考えはとても大切です。
「コスト意識を持つ」事は、自分の成長にも役立ちますので、ぜひ、意識をして頂ければと思います。
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