部下や後輩の教育や指導はお仕事に関連する事だけ?!どこまでプライベートに踏み込んで良いのか?!
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はじめに
「部下や後輩に対する教育や指導」が、お仕事では必要な時があります。
この時、「どこまでがお仕事なのか?」と悩む事があります。
プライベートへの口出しにより、プライベートの詮索となり、これが「ハラスメント行為」にあたる可能性がある為です。
プライベートは、「その人の人間性にも関わる部分」です。
「お仕事だからと言って、その部分を改めさせる事が正しいのか?」という疑問が発生します。
そして、仮に改めさせる事ができたとしても、「それが本当に正しい事なのか?」「その責任は取れるのか?」という疑問が発生します。
「正しい事」「責任問題」などを考えてしまうと、プライベートに立ち入る事は難しくなります。
しかし、「プライベートに立ち入らないと教育や指導にならないケース」があります。
だから、悩む事となります。
結論は、「教育や指導の為に、プライベートに立ち入る事が必要となる場面があります」となります。
この、「プライベートに立ち入る事が必要となる場面」について、触れたいと思います。
もちろん、本当に必要な場合に限ります。
そして、十分に注意を払う必要があります。
なお、前提として、「ハラスメント行為にあたる教育や指導ではない事」とします。
「どのような事がハラスメント行為となるか?」については、厚生労働省のホームページをご確認頂ければと思います。
外部リンク:厚生労働省あかるい職場応援団―ハラスメント基本情報(https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/definition/about)
外部リンク:厚生労働省あかるい職場応援団―悩んでいる方(https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/worry/)
お仕事の教育や指導
「教育や指導」には、目的があります。
この目的とは、「お仕事をおこなう事」となります。
そして、「教育や指導」は、「お仕事をおこなう為には必要」というのは、誰でも理解をしています。
しかし、この「お仕事をおこなう為に必要な事柄」まで考えた時に、「お仕事とプライベートとの境界の判断が、難しくなる事柄」があります。
例えば、「お仕事に関係する知識や技術」などは、完全に「お仕事に関係する事柄」となります。
これは、教育や指導の結果が、お仕事でしか利用されない為で、完全に「お仕事に関係する教育や指導」となり、プライベートに触れる事ではないので、特に問題になりません。
それでは、「遅刻や居眠り」はどうでしょう?
これは、「お仕事ができなくなる」事となり、「お仕事に関係する事柄」となります。
しかし、「しっかりと寝て、しっかりと起きる」などは、完全に「プライベートな事柄に対する教育や指導」となります。
しかし、これについても、「お仕事に関係する教育や指導」となり、特に問題となる事はありません。
それでは、「集中力がない」「すぐに忘れる」「態度が悪い」などはどうでしょう?
これらも、「お仕事に関係する事柄」なのですが、完全に「プライベートな事柄」となります。
さらに、「人の本質的な部分」となります。
さらに、「不潔」「悪臭」「貧乏ゆすり」などがあり、これらは「本人も意識していない事柄」などとなります。
ここまでくると、完全に「プライベートへの教育や指導」となります。
それでは、すべてが「パワハラなのか?」となりますが、これらの「教育や指導でパワハラとなるのは稀なケース」となります。
この稀なケースが、「行きすぎた教育や指導」となるのですが、今回、このケースは割愛します。
それでは、「教育や指導でパワハラとなるのは稀なケース」である理由ですが、「お仕事をおこなう為に必要な事柄となる」からです。
「お仕事をおこなう為に必要な事柄」とは、「お仕事に関係する事柄」「プライベートな事柄」で成り立っています。
「お仕事さえ、できれば良い」という考えも、正しい考え方です。
しかし、お仕事をする上では、「社会人としての考え方や振る舞い」が必要となります。
この「社会人としての考え方や振る舞い」が正しくないと、「チームの評判が落ちる」「組織の評判が落ちる」「会社の評判が落ちる」などの、影響が発生する可能性があります。
したがって、「プライベートな事柄」であっても、「社会人としての考え方や振る舞い」は、「お仕事に関係する事柄」となります。
プライベートには「人間性の問題」「異性の問題」「金銭的な問題」など、色々な物があります。
しかし、一人の社員の行動で、会社が倒産の危機となる場合もあります。
それを防ぐ為にも、ある程度は「プライベートに立ち入る必要が出てくる」事となります。
「社会人としての考え方や振る舞いができていない時」など、事情を確認して、「お仕事に関係する事柄」ならば、「教育や指導の対象となる」となります。
正しいのは自分の常識ではなく世間の常識
「正しいのは世間の常識」であって、「自分の常識ではない事」が重要となります。
これは、「お仕事の教育や指導の対象」が「プライベートな事柄」も含まれる為です。
まれに「自分の常識」で、「教育や指導」をおこなう人がいます。
これは、「自分の考えの押し付け」となります。
「指導や教育」をおこなう時、「自分の考えが本当に正しいのか?」「その考えに責任が持てるのか?」について、常に「はい」と答えられる必要があります。
しかし、「教育や指導をおこなう人」も、人間です。
間違える時もあります。
したがって、常に「はい」と答えられない事となり、「正しくない事」となります。
「正しくない事」を「教育や指導」する為、自分の考えの押し付け」となります。
すると、「それならば、教育や指導をする事はできない」となります。
それでは、「教育や指導をする為にはどうすれば良いのか?」となります。
それは、「世間の常識で教育や指導をする事」となります。
「世間の常識」であれば、間違っていたとしても、「教育や指導をする人」に問題を問われる事はありません。
そして、もちろん、「教育や指導のやり方」も「世間の常識」を守って、おこなう事となります。
この「世間の常識」は、「社則」「法律」「条例」「マナー」など、様々な物があります。
「プライベートな事柄」についての「教育や指導」をおこなう為には、これらの「世間の常識」も、あわせて理解をしておく必要があります。
「お仕事の教育や指導」には、「お仕事の事柄」はもちろんですが、「世間の常識」も必要となります。
simacatより一言
「プライベートな事なので口は出さないでください」という人がいます。
これは、「プライベートで問題が発生した時の全ての責任は自分にある」となります。
「プライベート」には色々な事柄があります。
「事件や事故に巻き込まれる」「重い病気にかかる」「精神的に安定しない」なども、「全てが自分の責任」となります。
それで、お仕事に影響が出た場合でも、「全ての責任を自分で負う」となります。
「無理はしていませんか?」と聞きたくなりますが、これも「プライベートな事」となります。
せめて「お仕事に影響が出た時の責任逃れができる程度ならば、プライベートを打ち明けても良いのでは?」と提案する事をおすすめします。
「プライベートは自分の物」なので、「自分が有利となるように活用をするべき」と、お伝え頂きたいと思います。
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