お仕事のキャリア?!キャリアプランとは?キャリアアップとは?
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はじめに
お仕事をしていると「キャリア」という言葉を耳にします。
例えば「キャリアプラン」とか「キャリアアップ」です。
言葉のイメージは、なんとなく想像できると思いますが、「言葉」にしようとすると、悩んでしまうと思います。
これは、「キャリアとはなにか?」について、理解が不足している事が原因です。
実は「キャリア」という言葉は「概念」となっています。
「キャリアとはなにか?」「キャリアマップ」「キャリアアップ」について、触れたいと思います。
キャリアとは
お仕事の場面での「キャリア」とは、「経歴」となります。
「自分は、どのような経験をしてきたのか?」で、「どのような技術、知識、能力を身につけているのか?」の回答が「キャリア」となります。
「キャリア」は、「お仕事の現場のみで使用される言葉」のようなイメージを持ってしまいますが、そうではありません。
「自分はどのように生きてきたのか?」、これを「生き方」と言いますが、これも「キャリア」となります。
日常生活でも、お仕事の場面でも、「技術、知識、能力」を身につける事ができます。
したがって、「自分の生き方」も、広い意味では「キャリア」となります。
ここでは、お仕事の場面での「キャリア」のお話しをします。
はじめに、「平成14年7月31日 厚生労働省発表 「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書」を引用します。
「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。
「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」 報告書について(https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/07/h0731-3.html)
「キャリア」とは、「時間的持続性ないし継続性を持った概念」となっています。
簡単な言葉にすると、「ずっと、やり続ける事」「ずっと、意識し続ける事」となります。
したがって、お仕事での「キャリア」は、「お仕事での、技術や知識や能力を積みあげ続ける事」となります。
「キャリア」では、過去におこなった「実績」に注目をしてしまいますが、「未来の目標」についても、注目されます。
なぜなら、「未来の目標」がないと、「お仕事での技術や知識や能力を積みあげ続ける事」ができないからとなります。
キャリアプランとは
「キャリアプラン」とは、「キャリアを得る為の具体的な行動計画」となります。
この「キャリアプラン」を考える時、一番はじめに必要なのが、「自分の未来像」となります。
「自分の未来像」がないと、「具体的に何をするべきなのか?」が分かりません。
したがって、はじめに「自分の未来像」を考える必要があります。
すでに「自分の未来像」がある場合でも、「現状では実現に向けた行動が難しい」場合があります。
「自分の未来像がない」「現状では実現に向けた行動が難しい」、そのような場合は、「自分がやりたい事」「自分がやれる事」「自分がするべき事」で考えてください。
「キャリアプラン」は、「Will:自分のやりたい事」「Can:自分ができる事」「Must:自分がするべき事」で考えると整理しやすくなります。
ここから生まれた事柄を目標にして、その実現に向け、半年後、1年後、3年後、5年後などの期間で、「段階的に、具体的に、たてられた行動計画」が「キャリアプラン」となります。
そして、「キャリアプラン」は、変わる事があります。
これは、「キャリアを積みあげ続ける事」により、「さまざまな事柄を知る事」が理由となります。
そして、「さまざまな事柄を知る事」で、「自分の未来像」も変わる可能性があります。
逆に、「はじめに考えたキャリアプラン」に縛られてしまうと、そこで「キャリア」が止まってしまう可能性があります。
したがって、「現在の自分の考え」を常に「現在のキャリアプラン」と照らし合わせる必要があります。
そして、「キャリアプランの変更」が必要な場合は、なるべく早く対応をする必要があります。
「キャリアプランの変更」をおこなわないままでいると、「目標を失う可能性があるから」となります。
ちなみに、「キャリアパス」という言葉があります。
この「キャリアパス」とは、「社内における配属、昇進、昇格などのルートを明確にした物」となります。
自分が考えた「キャリアマップ」と似ているならば、それほどの苦労はないのですが、全く違う場合は、「転職」か「キャリアマップの変更」を考える必要があります。
キャリアアップとは
「キャリアアップ」とは、「キャリアの価値を高める事」となります。
より多くの「技術、知識、能力」を身につける事により、「自分の価値」を上げる事ができます。
この「キャリアアップ」の為の行動が、「資格試験の合格」や「昇進や昇格」などの結果となります。
ちなみに「キャリアの価値」は、「自分で判断する事」ではなく、「求められる人物像」という物があり、これに「キャリア」が使用されます。
この「求められる人物像」に近い「キャリア」ほど、「キャリアップ」となる可能性があります。
具体的には、「需要が高ければ価値が高い」「需要が低ければ価値は低い」「大勢いるなら価値は低い」「少数なら価値が高い」などとなります。
また、「趣味や特技」で得られた「技術、知識、能力」は、認められなければ、「キャリアアップにならない」場合があります。
しかし、「自分の未来像」を考えた上での「キャリアマップ」であれば、「キャリアアップ」とならなくても、無駄とは言えません。
「キャリア」はどうしても「収入」で換算してしまいますが、「自分の未来像に、どれだけ近づけているのか?」という視点も重要な考え方となります。
simacatより一言
「キャリア」については、「キャリアチェンジ」や「キャリアダウン」などの言葉もありますが、今回は割愛いたします。
一般的に「キャリアは実績」なので、「現在の状態」が分かる情報となります。
もし、「今の状態が苦しい」と感じる場合は、「キャリアマップ」の見直しをおこなってください。
そして、「目標設定」を作り直し、「数年後の自分の状態を変える工夫」をしてください。
何もしないでいると、「苦しい状態」を変える事ができず、ずっと苦しむ事となってしまいます。
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