そんな事は社会人として常識!!仕事でそんな事を言う人は無能だと思おう!!
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はじめに
お仕事をしていると、初めて行う作業があります。
初めて行う作業は、やり方や考え方を教えて貰わないと分かりません。
しかし、大雑把なやり方だけを伝え、「ここからは自分で出来るでしょ?」と言って、逃げてしまう人がいます。
教えて頂いた後に自分で行なってみると、やはり分からない事が多く出てきます。
そして不明な点の質問をし、聞いては教わる事が続くと、徐々に雰囲気は悪くなり、最終的に「そんな事は社会人としての常識」と言われて、それ以降、突き放されてしまいます。
その様な体験をされた方は、少なくないと思います。
この様な事を言う人は、「社会人としての常識」という言葉に逃げているだけで、「それ以上の回答ができない」のです。
教える側の能力が不足している場合、こうした発言を受けてしまう事があります。
社会人として常識とは
「社会人としての常識」とは言い換えると、「マナー」と言われている事柄です。
「大人がとるべき振る舞い」と言い換えても良いでしょう。
お仕事をする上でも、お仕事をしている方と接する際にも、必要な常識と言えます。
この「マナー」ができていないと、「大人としての品位」を疑われてしまいます。
ただ、お仕事には様々な業界があり、それぞれに「マナー」と言うものが存在しています。
よって、「社会人としての常識」とは、それらの業界にも共通した事柄で、「社会人としての基礎的な部分」となります。
日頃のご挨拶や冠婚葬祭など、実は本来のお仕事から離れた部分の事柄が多いのです。
社会人としての常識は姿勢であってやり方ではない
日頃の挨拶や冠婚葬祭など、実は本来のお仕事から離れた部分の事柄が多い「社会人としての常識」を知れば知るほど、「大人としての姿勢」を表す事が多くあります。
もちろん、「名刺の渡し方」や「お礼をする際の頭を下げる角度」など、「具体的にこの様にしなさい」といったやり方もあります。
しかし、その根本にあるのは、「相手の気持ちに配慮する事」なのです。
その様な思いで行動をする事により、相手に不愉快な思いをさせない様にする「姿勢」となります。
失敗した時に謝れば良いと言いますが、ただ頭を下げれば良いと言う事ではなく、「失敗をして迷惑をかけた事について申し訳なく思う姿勢」が大切なのです。
説明責任を放棄する言い訳
お仕事を教えて貰っている時に、「そんな事は社会人としての常識」と言われた場合ですが、「どの部分が社会人としての常識なのか?」と疑問に思います。
何故ならば、「社会人としての常識」は「範囲が広い事」と「個別のお仕事のやり方には対応していない」からです。
強いて言えば、「言葉使い」や「お礼」などといった部分でしょう。
その部分以外で、「社会人としての常識」として指摘をされている部分を探しても、回答を得る事はできません。
従って、自分で回答を見つける事は不可能なのです。
そして、それは教える側も同じです。
質問をされた事柄の回答が見つからない為、「社会人としての常識」と言う言葉を使用しているのです。
お仕事を教える人は、「教える事が仕事」の筈なのですが、この言葉を使用した時点で、「これ以上、教える事ができない状態」となり「説明責任の放棄」した事となります。
逆に言うと、「説明責任の放棄」の言い訳に、「社会人としての常識」と言う言葉が利用されているのです。
疑問を持つ事を諦めてはいけない
お仕事を教えてもらう立場の方は、お仕事を覚える為に色々と考えます。
分からない部分については教えて貰い、自分なりに解釈をしてお仕事を覚えて行きます。
しかし、分からない部分について、教えて貰えない状態となると、正しい手順が分からないまま、お仕事をする事となります。
「分からない部分について回答を貰えなかった」と言う理由で、その部分については行わない事も出来るかも知れません。
しかし、多くの人は「分からない部分は分からないまま」、お仕事を続けるでしょう。
お仕事を続ける事は仕方の無い事だと思いますが、「分からない事の一覧」を作っておく様にしてください。
疑問に持つ事は、当たり前の事であり、必要な事です。
疑問が解決できないからと「疑問を抱く事」を行わなくなると、いつか自分が「社会人としての常識」という言葉で、逃げなくてはいけない時が必ず訪れます。
「分からない事の一覧」を作成し、その一覧を埋める事で、お仕事に対する知識が向上していきます。
また、「分からない事の一覧」は、その後にお仕事を任される人の手順書となるかも知れません。
その様に考えて、モチベーションを上げて頂きたいと思います。
simacatから一言
説明責任を放棄する人は沢山います。
確かに説明する事は難しく、面倒臭くもあります。
しかし自分も、教えて貰っていた時期がある筈です。
自分が教えて貰っている時期から、人に教える事を考えていたら、そこまで難しい事ではなかった筈なのです。
今、何かを教えて頂いている方は、誰かに教える事を考慮して、理解する様にしましょう。
そうする事により、理解力は確実に高まります。
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