うつ病になると動けなくなる?!少しでも動き、気持ちの出力をしよう!!
はじめに
うつ病になると、どうしても自分自身のコントロールができなくなります。
また、人との関わるのも怖くなる為、独りで部屋にこもる事が多くなります。
うつ病になると、どうしても「独りで抱え込む」ようになるのには、こうした背景があります。
本来は「気持ちの出力」をし、発散をするべきなのですが、この様な環境から、「気持ちの出力」ができないのです。
もし、自分がうつ病である、もしくは家族や知り合いがうつ病であるならば、「気持ちの出力」をするお手伝いをしてあげて下さい。
寝床から出る
うつ病になると、あまり睡眠も取れない事から、ベッドや布団などの寝床にこもりがちとなります。
知らない人から見ると、「よくも、そんなに寝れる物だ」と思うかも知れませんが、「心の病」はそういう物なのです。
立ち上がる事さえ、大きな壁となるのです。
そして、起き上がらない事から、食事もあまり摂らなくなります。
食事を摂らないと、頭の回転が鈍り、さらに寝床にこもる様になってしまいます。
この悪循環を断ち切るには、嫌々でも起き上がり、しっかりと立つ事が必要です。
立ち上がって、深呼吸をして、水を一口飲むだけでも、変化があります。
まずは、寝床から離れる必要があります。
ただし、これは「自分の意思」で行う必要があります。
自分以外の誰かが、無理やり寝床から出してしまうと、益々人を避けてしまうので、注意が必要です。
部屋から出る
寝床を抜ける事ができたら、次は部屋を出る事です。
これも、うつ病を患っている方には、非常にハードルが高い事です。
外の世界の第一歩は部屋の外です。
恐怖心から、踏み出せないかも知れません。
慌てないでください。
いきなり、ドアを全開にして、飛び出る必要はありません。
まずは、ドアノブに手をかける事から始めましょう。
そして、徐々に「体を部屋の外」へ出す様にしましょう。
ここまでで、寝床から出て、部屋を歩き回る事はできる様になっています。
なるべく、部屋の中を歩き回って、「動く」事を意識してください。
そして、もし部屋から出られたら、家の中を散策しましょう。
なるべく、多く歩く事は体力の消費を促します。
体力の消費により、お腹も減る様になるでしょう。
始めのうちは、決まった時間に食事を摂る必要はありません。
お腹が減った時に、都度、何かを口にいれる様にしましょう。
徐々に、心も回復してきたら、決まった時間に起き、決まった時間に食事をする様に、タイムスケジュールを作って、それに従う様にしましょう。
気持ちの出力
寝床から出て、部屋の中を歩き、家の中を歩き回るまでに、多くのストレスと戦いました。
残念ながら、ストレスに負けてしまう事もあるでしょう。
でも、ストレスに負けても良いのです。
うつ病は、そもそもストレスが原因なのですから、弱っている部分に負荷をかけているのです。
負けても仕方がありません。
しかし、負けた時に行って頂きたい事があります。
それは「気持ちの出力」です。
その時に何を考えていて、どうして、この様な結果となったのか、「自分の気持ちを出力」しましょう。
それは、ノートなどの紙の媒体でも良いですし、パソコンやスマホなどの電子媒体でも構いません。
なんでも良いので、感じた事を出力して下さい。
「気持ちの出力」はストレス発散の第一歩です。
「叫べば良いじゃないか」と思う人もいるでしょう。
「カラオケに行けば良いじゃないか」と思う人もいるでしょう。
それができないから、ストレスが溜まり、うつ病になったのです。
まずは「ストレスの発散方法の基本」を行う様にしましょう。
散歩に出掛ける
家の中を歩ける様になったら、次は家の外です。
家の外と行っても、いきなり旅行などは控えて下さい。
うつ病を患っていると、旅行もストレスを感じる行動なのです。
旅行先で寝込み、家に戻って落ち込み、また寝床から出られなくなってしまいます。
基本は家の近所です。
ただ歩くだけなんて「つまらない」と思うかも知れません。
そんな事はありません。
見慣れた街もよく見ると、知らない事で溢れています。
その様な発見をしたり、写真を撮ったりするのも良いでしょう。
家の周りから始めて、1時間、外に出れる様になったら、大した物です。
家の外に出る事によって、体力はつきますし、太陽の光を浴びる事ができます。
徐々に気持ちも、晴れてくる筈です。
しかし、ここでもストレスが掛かってしまう事があります。
それは、天候や気温です。
毎日、「散歩を続ける」と決めたからと言って、天候が悪い時や気温が低い時に出掛けてしまうのは逆効果です。
天候が悪い時に外に出るのは、非常にストレスがかかる行為です。
その様な日は、「気持ちの出力」の日とするのが良いでしょう。
また、家の周りを写真に納めていたら、その写真を眺めるのも良いと思います。
そして、部屋から外を眺めるのも良い事です。
「今度は、あそこに行ってみよう」とか、「あそこって、どうだったっけ」など、思いを巡らせる事ができるかも知れません。
街に出掛ける
「街に出掛ける」事は、最後のハードルです。
人がたくさんいますし、街も騒々しいです。
寝床から出る事のできなかった状態から比べると、かなりのストレスが色々な所に存在します。
従って、無理はしない下さい。
ここで、無理をしてしまうと、寝床からやり直す事になってしまいます。
徐々に、時間をかけて、街に馴染む様にしましょう。
お仕事の復帰を考えている方などは、どうしても街の雰囲気に馴染む必要があります。
従って、今まで以上に時間をかけて、街に馴染む様にしましょう。
できれば、最寄りの駅から始め、徐々に大きな街へ行くようにした方が良いでしょう。
そして、バスや鉄道に乗るなどして、お仕事への復帰に向けた行動をイメージしましょう。
くれぐれも、「時間をかけて、徐々に慣れる事」を忘れないでください。
バスや電車も途中で下車しても構いません。
こんな状態では、お仕事への復帰は無理だと考えてしまうかも知れません。
もし、その様に感じたら、「お仕事への復帰」は忘れましょう。
とにかく、「普通の生活」が第一目標です。
「お仕事への復帰」はオマケでしかない事を理解して下さい。
simacatから一言
注意して頂きたい事が、「必ず時間をかけて行う」事です。
うつ病は1ヶ月や3ヶ月で治る病気ではありません。
元々、お仕事をしていた方は、「焦る気持ち」があると思います。
この「焦る気持ち」から、復帰を早めてしまうのですが、結局は失敗となるケースがあります。
「生活があるから」、早く復帰をしないと行けないと思う気持ちは分かります。
しかし、「生活があるから」こそ、完全にうつ病の症状と向き合わないといけないのです。
焦らないで、少しずつ、元の生活を送れる様に治していきましょう。
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