正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト・パート?!働き方が色々あるけど実際どれが良いの?
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はじめに
これから社会に出る方や、次のお仕事を探す際に、どの様な形態でお仕事をするのか悩みます。
「正社員」だと、お給料やお休みがあり、安定している。
「アルバイト」や「パート」だと、自分の生活スタイルに合わせて、お仕事ができる。
お仕事は生活の一部ですので、考えて当たり前です。
しっかりと悩んで決める事は大切な事です。
正社員は本当に良い物?
「正社員」という言葉を聞くと、「安定」というイメージがあると思います。
とりあえず「正社員」、というキーワードでお仕事を選ぶ方も多いと思います。
「正社員」は「正規社員」と言われ、「正規」というくらいなので、「正しい」といったイメージが、先行してしまうのではないでしょうか?
主な「正社員」の特徴ですが
- フルタイムで勤務
- 無期雇用
- 賞与・退職金あり
- 傷病手当あり(病気をしても収入を受けられる)
などが挙げられます。
時間に拘束されても、「会社に守られながら、お仕事をしたい人」に向いている雇用形態となります。
しかし、裏を返すと
- 長時間の拘束
- 転勤の可能性
- 給与・賞与のカット
- 副業がやりずらい
といった面もあります。
また、「無期雇用」と言っても、会社の経営状態の悪化により、リストラや倒産は珍しい事ではありません。
「無期雇用」であっても、実際はどうなるのか分からないのです。
契約社員・派遣社員
「契約社員」や「派遣社員」は、ほぼ「正社員」と同じ労働を求められます。
しかし、「正社員」比べて、お給料やお休みなどの待遇面は、悪いとされています。
特に、賞与や退職金を期待する事はできません。
今後、働き方改革にある、「同一労働同一賃金」により、形態は変わるかも知れませんが、イメージはまだ「正社員」に劣っています。
ほとんどの「契約社員」や「派遣社員」は、有給休暇はあるものの、日給制や時給制など、働いた分だけ、お給料を貰える仕組みとなっています。
例えば、夏休みや冬休み、ゴールデンウィークなどで稼働日数が減ってしまうと、それだけ収入が減ってしまいます。
また、「契約社員」や「派遣社員」は「有期雇用」といって、「働く事ができる期間」が定められています。
法改正により、「有期雇用」であっても、契約更新が続き、一定期間以上、同じ職場で働き続ける事により、会社は「正社員」として無期雇用をしなくてはいけなくなりました。
しかし、法改正により「正社員」になる前に、契約を打ち切ってしまう事例が多く見受けられる様になってしまいました。
「正社員」と「契約社員」や「派遣社員」の格差は、なかなか埋まりません。
パート・アルバイト
「パート」や「アルバイト」は、自分の好きな時間に働けたり、辞めたい時に辞められる点が特徴となります。
また、作業の難易度も高くはなく、責任の範疇も広くはない為、気軽にお仕事を行う事ができます。
自分の生活スタイルやライフプランにあわせた形で、お仕事をする事ができます。
ただし、逆に雇用契約の打ち切りも柔軟に行える為、「安定」と言う面は期待する事ができません。
社会保障
労災
「労災」については、どの様な雇用形態でも受ける事ができます。
例えば、アルバイトとしてコンビニで荷物の整理をしている時に、箱の下敷きになり怪我をしてしまった場合の治療費は、「労災」にて受け取る事ができます。
健康保険
「健康保険」は「パート」や「アルバイト」でなければ、会社の健康保険へ加入となります。
「パート」や「アルバイト」は会社の規模によって「国民健康保険」となってしまう場合があります。
「国民健康保険」は個人で加入する保険ですので、家族全員の分を支払う必要がある為、割高となります。
「正社員」「契約社員」「派遣社員」と一部の「アルバイト」や「パート」の人は会社の保険制度(社保)に加入することができます。
社保の良い所は、保険料の半分を会社が支払ってくれる点です。
また、扶養家族は無料となる為、保険料は安くなります。
そして傷病手当など、病気や怪我で一定期間、働く事ができなくなっても、最低限の収入を得る事ができます。
雇用保険
「雇用保険」も健康保険同様となります。
なお、「雇用保険」については「健康保険」よりも加入をしなくてはいけない条件が厳しくなっています。
従って、「アルバイト」や「パート」であっても、労働条件により加入が義務となります。
なお、「雇用保険」に加入をしていれば、受給には条件がありますが、失業保険を受け取る事できます。
年金
「年金」は定年後にもらえる「老齢年金」や、障害をもっている人がもらえる「障害年金」があります。
会社が加入する「年金」は「厚生年金」となります。
「年金」は2階建と呼ばれています。
2段目
厚生年金
1段目
基礎年金
「1段目」の「基礎年金」は「国民年金」の支払いにより、貰える年金となります。
「2段目」の「厚生年金」は「国民年金」と合わせて、貰う事ができる年金となります。
「厚生年金」は、「正社員」「契約社員」と一部の「派遣社員」が加入となります。
収入により、「厚生年金」の保険料は変動しますが、保険料は会社との折半となります。
なお、「確定拠出年金」と言う、「3段目の年金制度」もあります。
この「確定拠出年金」は、自分で運用をする形となります。
詳しくは、お勤め先にご確認ください。
所得税の還付
「正社員」「契約社員」「派遣社員」の方々は、所属する会社にて年末調整が行われます。
そこで、生命保険料の控除や扶養家族の控除などを申請し、所得税の還付を受ける事ができます。
「パート」や「アルバイト」の場合は自分で「確定申告」を行います。
「パート」や「アルバイト」で得た金額を収入として、国民年金や生命保険料などの控除対象を申請していきます。
「確定申告」を自分で行う事は、ハードルが高そうに感じますが、それほど難しい事ではありませんし、年末調整の用紙を手書きする手間と、それほどの違いはありません。
ただし、事前に税務署に行き、「ID」と「パスワード」を申請しておき、ネットでの「確定申告」をお勧めします。(マイナンバーが必要となります)
ネットで行うと、自動計算の機能がある為、「早く・楽に・正確」に行う事ができます。
結局、どれが良いの?
「働ける健康な体」があれば、どの様なケースでも良いのではないでしょうか?
確かに「正社員」はイメージが良いのですが、倒産やリストラといったリスクがあります。
したがって、「正社員」に固執するのは、少々疑問があります。
「パート」や「アルバイト」も、突然の解雇により収入が絶たれるリスクは「正社員」以上にあります。
これは確かに怖い事ですが、もし「パート」や「アルバイト」であるならば、お仕事を掛け持ちしたり、副業を行うなどのリスクヘッジは必要となります。
手厚い「社会保障」を望むなら、「正社員」「契約社員」「派遣社員」となりますが、「安定」かと聞かれると、そうとも思えません。
「パート」や「アルバイト」でも、しっかりと貯金をし、生命保険に入り、投資をして、地盤を作る事ができたなら、「正社員」よりも「安定」と言えるでしょう。
「働ける健康な体」があれば、色々な事に挑戦をする事も悪い事ではありません。
1つの所に縛られ、他を選択できない事の方が、不健康ではないかと思います。
もちろん、好き嫌いや向き不向きはありますので、考えて悩む事は必要ですが、固執する事だけは避ける様にしてください。
固執をしてしまうと、自分を追い詰めてしまう結果となってしまいます。
simacatより一言
労働環境が大きく変化する中で、不安だけが募ります。
しかし、「もし、会社が倒産したら」「もし、リストラされたら」「もし、クビになったら」と考え、シュミレーションする事は重要な事です。
シュミレーションをしている間は「理想」を考える事ができます。
もし、「理想」が生まれたら、それに向けて動き出してみるのも、良いかと思います。
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