社内で倒産やリストラの噂を耳にした時に考えるべき事とは??
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
社会情勢は常に変化をしています。
いつもは徐々に、そして気が付かない程度の小さな変化です。
しかし、時には津波に飲み込まれたかの様な、大きな変化をする時があります。
実は、意外に不安定なのです。
そして、安定していると思っていたお仕事も、社会情勢の大きな変化に伴い、社会が不景気である事を知り、そして自分の会社の景気も悪化していると、噂が流れ始める事があります。
その結果、会社の倒産やリストラなどが、囁かれるようになります。
噂の信憑性
まずは噂に翻弄される事がない様にしましょう。
あくまでも噂話ですので、根拠のない話しです。
もし、上場企業にお勤めの人は決算情報などのIR情報をみて、自社の経営状態を確認し、噂の裏を取りましょう。
また、上場企業ではない場合、IR情報を公開していないと思われます。
その場合は、経理担当を始め、会社の上層部の退職が目立ったり、組織の変更がやたらと行われ始めたら、社内は混乱している状態と見受けられます。
その様な社内の雰囲気を嗅ぎ取る必要があります。
不安な雰囲気は心にダメージを与える
社内の不安な雰囲気は、そこで働く人たちに対して、いつ倒産やリストラが自分の身に降りかかるのかを考えさせ、非常に憂鬱な気持ちとさせます。
「どうしたら良いのか?」「もう終わりなのか?」「お先真っ暗」
などと考え、具体的な事を考える事ができなくなり、思考停止の状態となります。
その際、肩こりや頭痛などを感じた場合は、心療内科を受診してください。
心が健康な状態でないと、次のステップについて考える事が難しなってしまいます。
もし、心が病んでしまった時は「休職」を行い、「傷病手当」の給付を受ける様にしてください。(ただし、国民健康保険では給付を受けられません)
「傷病手当」は、最大で1年と6ヶ月に渡り給付されます。
今まで頂いていたお給料の満額を頂ける訳ではありませんが、最低限の生活は送れるはずです。
「傷病手当」は、休職期間中に会社の倒産やリストラにより、会社を辞める事となっても支給は続きます。
したがって、この期間に心を治し、次のお仕事の事を考え、次のお仕事に向けて力を蓄えましょう。
なお、「傷病手当」と「雇用保険」の二重給付を受ける事はできないので、ご注意ください。
倒産やリストラとなった
会社が倒産したり、リストラされた場合、次のお仕事を探す必要があります。
もちろん、倒産やリストラの噂が流れている時点で、転職に向けた活動を行っても問題はありませんし、むしろ、動いた方が良いでしょう。
しかし、それで転職先が見つかれば良いのですが、見つからない場合、そのままお仕事を退職する流れとなります。
倒産やリストラなど、会社都合で退職となった場合は、ハローワークにて「雇用保険」を翌月から受け取る事が可能となります。
働いていた時の収入や年齢、在籍期間により、「雇用保険」を受け取れる期間と金額は変わりますが、こちらも今まで頂いていた満額のお給料分を受け取る事はできません。
また、「傷病手当」よりも金額は下がります。
「雇用保険」では生活は少々厳しくなりますが、ハローワークにて、お仕事を斡旋をして頂けるほか、職業訓練も無料、もしくは低価格で受講できます。
もし、新しい技術を身に付けたいと言う方は、ハローワークにて詳しい情報を収集してください。
八方塞がりとなってしまった
仕事がなくなり、次のお仕事も見つからないまま、「雇用保険」の受給期間も終わろうとしています。
焦ります。
まず、この状態で行わなくてはいけない事は、お住いの地域の福祉課を尋ねて、現状の相談をしてください。
ハローワークの情報を元に、お仕事の斡旋を細かく案内して頂けます。
また、期間と金額は定められ、手続きも煩わしいのですが、家賃補助などの施策を受ける事もできます。
焦りで頭が回らない時は、他の誰かに考えてもらうべきです。
福祉課には、困った人を対象に相談ができるサービスがありあます。
なにもできない
仕事もない、お金もない。
お仕事が見つからず、生活をする事が困難となった時、何をしますか?
大抵の人は「借金」を思い浮かべるでしょう。
「借金」は良い結果を生みません。
「借金」をする前に、以下に挙げる事を行って下さい。
- 食費を減らす(1日250円)
- 通信費を減らす(格安SIMなどにする)
- 光熱費を減らす(水の出しっぱなし、電気の付けっぱなしは止める)
- 友人を減らす(友人と会っても交際費がかかり、気持ちが下がる)
- 嗜好品や娯楽は止める(ゲーム、パチンコ、お酒は止める。ジムも辞める)
- 散歩を趣味にする(最低限の体力の維持)
ご家族がいる方は、食費や通信費が少々上がってしまうかも知れませんが、最低限の生活に慣れてください。
そして、この生活になれる事ができたら、「生活保護」を申請しましょう。
「生活保護」を受ける際は、「借金」をしていない事が前提となります。
お仕事がない状態では、「任意整理」などの返済は殆ど認められません。
従って、「自己破産」となるでしょう。
ただ、「生活保護」を受けているからと言って、お仕事ができない訳ではありません。
それなりの生活ですが、食住で悩む必要はなくなります。
この制度に甘え過ぎるのも考え物ですが、無闇に否定するのも愚かな事です。
日本には、本当に困った時のセーフティーネットがある事を忘れないで下さい。
simcatより一言
会社の倒産やリストラの噂が流れている時、やらなくてはいけない事は「この先、どうなるのか?」を考える事です。
会社に残れても、今までと同じ待遇なのかは、不明です。
転職をするにしても、社会の情勢不安の中で、上手く次のお仕事が見つかるのかは疑問です。
だから、考えておく必要があります。
八方塞がりとなり、思考停止をしてしまった時が、一番危険な状態です。
最悪のケースを考えておく事により、思考停止を回避する様にしましょう。
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