仮説とは?!仮説を立てる事でお仕事の効率が上がります?!仮説思考を身につけましょう?!
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はじめに
お仕事には、「答えが分かっている事」もあれば、「答えが分からない事」もあります。
この「答え」とは、「成果」につながる物となります。
したがって、「間違いは禁物」です。
とはいえ、「間違いが怖い」からといって、「石橋を叩いて渡る」ようなお仕事のやり方をしていては、時間がかかり過ぎてしまいます。
お仕事では、「できるだけ間違わず」「できるだけ早く」が求められているという事です。
すこし「矛盾」をしているように感じますが、これが現実となります。
そんな「矛盾」を少しでもやわらげる方法が、「仮説を立てる事」となります。
今回は、「仮説とは?」と「仮説思考」について触れたいと思います。
上手に「仮説」を立てられるようになると、お仕事が捗る事となります。
また、「考え方や行動の間違い」に、早く気づく事ができます。
「仮説」を立てる事に慣れて、「失敗の回避」や「間違いの気づき」に利用して頂きたいと思います。
仮説とは
「仮説」とは、「仮に立てる説」です。
ある事柄の説明や行動について、「合理的」に説明をする為に、「仮説」が利用されます。
「合理的」とは、「目的にあっている」「道理や論理にあっている」「無駄がない」という意味です。
そして、「合理的」は「能率的」と言い換える事もできます。
お仕事をおこなう時、この「仮説を立てる」という行為は、「能率的な行動を目指した考えかた」となります。
ちなみに、「仮説」を立て、この「仮説に間違い」がなかった時、「定説」となります。
「仮説」は、あくまでも、「あのようになるだろう」「このようにしたほうが良い」という考えで、「定説」ではありません。
したがって、「仮説が仮説であるうちは本当に正しいのかは分からない状態」です。
お仕事をしていると、「言っている事が結果と違うじゃないか」と叱責を受ける事があります。
これは、「仮説に誤りがあった」事となります。
とはいえ、あくまでも「仮説」です。
「結果」が出てみないと、分からない事が「仮説」となります。
ここからは、「仮説の精度」についてとなります。
「仮説」に誤りが多い場合は、「仮説の精度が低い」事となります。
「仮説」が「定説」に近ければ近いほど、「仮説の精度が高い」事となります。
それならば、できるだけ「仮説の精度を高める事」が必要となります。
「仮説の精度を高める為に必要な物」は、「情報」となります。
この「情報」とは、「経験」と「正しいデータ」になります。
「センスも必要」と言われていますが、こちらについては後で触れます。
この「経験」と「データ」が多ければ多いほど、「仮説の精度を高める事」ができます。
なお、「経験」や「データ」には、「不要な物」や「誤っている物」が存在します。
さきほどの「センス」とは、この「不要な物や誤っている物を取り去り、必要な物のみに目を向ける能力」です。
しかし、これは「経験」をしないと、知りようがありません。
したがって、「センスと経験は同じ物」と考え、「経験」に力を入れる方が、「仮説の精度の向上」に役立つ事となります。
そして、「経験」は、「自分が実際におこなった事柄」でなくても、問題はありません。
例えば、「人の話し」「過去の資料」「書籍」などからも、「経験」を取り込む事は可能です。
「仮説の精度」を上げる為の「情報」は、探せばたくさんあります。
お仕事で失敗をしない人がいます。
このような人は、「仮説の精度が高い人」となります。
ただし、このような人でも、「情報の収集」を怠ってしまうと、いつかは「仮説の精度」が低下してしまいます。
したがって、常に「仮説の精度を上げるつもり」で「情報の収集」を怠らないようにする必要があります。
仮説思考とは
「仮説思考」とは、「仮説にもとづいた思考方法」となります。
お仕事には「目的」があります。
言いかえると、「目的に向けた行動」が「お仕事」となります。
この「目的に向けた行動」をする時、「どのように目的に向かうのか?」「最適な方法は何か?」を考えて、「仮説」を立てます。
例えば、「出張で東京から大阪に行くという目的」がある時、交通手段として考えられるのは、「電車」「バス」「飛行機」「フェリー」「タクシー」「レンタカー」「自転車」「徒歩」などとなります。
この時に、このすべての交通手段について、「どれくらいの時間と費用が必要なのか?」を検討するとします。(これを「網羅思考」と言います。)
しかし、「出張で東京から大阪に行くという目的」に対して、「タクシー」「レンタカー」「自転車」「徒歩」は、すでに得ている「情報」から、現実的とは言えない為、これらの交通手段は「排除」して考えます。
したがって、「出張で東京から大阪に行く」場合は、「電車」「バス」「飛行機」「フェリー」の利用を前提とする事が、「仮説」になります。
この「仮説」により交通手段が絞られ、「目的に向けた行動の調査や検討の時間が短縮される」事となります。
これが「仮説思考の利点」となります。
とはいえ、「仮説」の各交通手段について、一つずつ「どれくらいの時間と費用が必要なのか?」を検討した時、情報を得られない場合があります。
この時は、その「交通手段は利用できない」という結果を得る事ができます。
これは「仮説に誤りがあった」事となりますが、この「誤りを見つける事ができる」という事も、「仮説思考の利点」となります。
なお、これは「出張で東京から大阪に行くという目的」ですが、この「目的」が変われば、排除される交通手段が変わる可能性があります。
例えば、「東京から大阪までの道の風景を撮影するという目的」の場合は、「タクシー」「レンタカー」「自転車」「徒歩」が望ましいかも知れません。
また、同じ「出張で東京から大阪に行くという目的」でも、「状況」や「条件」が変われば、「仮説」も変わります。
したがって、「仮説思考」をする時は、この「状況や条件」を理解している必要があります。
この理解がされていない場合、「仮説の精度の低下」となり、「仮説思考の利点」を活かす事ができなくなるので、注意が必要となります。
simacatより一言
「悪い事をしたら怒られる」という発想も、「仮説」となります。
「仮説思考」は、このように普段から、誰でもおこなっている思考方法となります。
お仕事での「仮説」は、そのお仕事が分からないと、「仮説の精度」を上げる事は難しいと思います。
したがって、急に「お仕事の全てで仮説を立てる事はできない」と考えるべきです。
小さな部分から、コツコツと「情報」を積みあげて、「仮説の精度の向上」に役立てて頂きたいと思います。
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