失敗した時にだから言ったのにと言われました?!腹が立つけど冷静に考えましょう?!
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はじめに
失敗をした時に、「だから言ったのに」と言われた経験はないでしょうか。
正直、腹が立つ「嫌な言葉」です。
ただでさえ、失敗により気が立っている状態です。
その失敗については自分自身も「反省や後悔」をしています。
それにも関わらず、追い討ちのように、「嫌な言葉」を投げかけられると、冷静ではいられなくなります。
しかし、失敗した事は事実なので、感情を抑えて、冷静になるべきです。
感情を抑えるためには、考えを整理する必要があります。
「だから言ったのに」に対して、感情を落ち着かせる為のポイントについて、触れたいと思います。
なぜ腹が立つのか?
「だから言ったのに」と言われると、腹が立ちます。
「だから言ったのに」とは、「言う事を聞かなかった事が原因」で、失敗をした時の「叱責」となります。
確かに「言われた事を守らなかった結果」や「言われた事ができなかった結果」なら、「言われても仕方のない事」となります。
しかし、「腹が立つ」と感じる時は、「言われていない時」や「考えの押し付け」があります。
「言われていない時」とは、「だから言ったのに」と言う人が、言ったつもりになっている場合です。
例えば、「机の上が散らかっている」とします。
以前より、先輩から「机の上を整理しなさい」と言われているとします。
そんな中、「机の上に置いたはずの書類を無くしてしまった」とします。
すると、先輩から「だから言ったのに」と言われるでしょう。
しかし、「机の上を整理しないと、書類を無くしてしまう事となる」など、一度も言われていません。
これが「言われていない時」となります。
確かに、整理をしておけば、書類を無くす事はなかったのかも知れません。
本来、先輩は、「机を整理する事」ではなく、「机を整理しない事の影響」を伝えるべきだったのですが、この点が「言ったつもりになっている部分」となります。
そして、「叱責」を受けた方は、「書類をなくす可能性がある事」は聞いていません。
この食い違いが、「腹が立つ部分」となります。
次が「考えの押し付け」となります。
「考えの押し付け」とは、「だから言ったのに」と言う人の考え方が、何の理由もなく、「自分の考え」よりも、正当化された場合です。
例えば、「成功するか失敗するか、分からない事」があるとします。
友人からは「この方が絶対に成功する」と言われているとします。
しかし、「それが良い」と判断する事ができず、かつ、「自分の考え」があった為、「自分の考え」でおこない、失敗をしました。
この時、友人から「だから言ったのに」と言われるでしょう。
しかし、「友人の考えなら成功したのか?」は不明のままです。
これが「考えの押し付け」となり、「自分の考えが否定される事」と「友人の自慢」で、「腹が立つ」事となります。
なお、本当に友人の考えが正しくても、「腹が立つ」事があります。
「考えの押し付け」は、「好きな人や嫌いな人」によって、かなり影響されます。
なるべく「冷静」に、「良い部分なら、自分に取り入れる考え方」を持つ事で、「腹が立つ機会」を減らす事ができます。
実は無理な事を言われていませんか?
「だから言ったのに」と言われた時、それは「自分に可能な事なのか?」を考えてください。
例えば、「あなたはドジなんだから、常にゆっくり歩きなさい」と言われました。
しかし、待ち合わせなどの時間に遅れているとします。
この時、普通の人なら急いで向かおうとして、早く歩きます。
その時、何かにつまずいて、転んで怪我をしてしまったとします。
確かに、「常にゆっくり歩く」事をしていなかったのが原因です。
しかし、生活をしている全ての場面で、「常にゆっくり歩く」事は、「不可能に近い事」となります。
したがって、そもそも「常にゆっくり歩く」事が、「無理な事」となります。
「無理な事」を言われて、怪我をした結果、「だから言ったのに」と言われる事となります。
この、「だから言ったのに」に、「腹が立つ」人も多いと思います。
しかし、「だから言ったのに」の内容は、「心配や不安から出てくる気持ち」もあります。
よって、全てを無視する必要はありませんし、気に留める事は悪い事ではありません。
「自分に可能な事なのか?」を考えて、「心配や不安から出てくる気持ち」を受け止めるようにしてください。
「心配や不安から出てくる気持ち」には、「できない事」や「疑問に感じる事」もあります。
これらの事柄を解消し、理解をしないままでいると、「だから言ったのに」の回数が増え、「腹が立つ機会」が増える事となります。
ちなみに、お仕事の場面で「注意しろ」「急いで」「丁寧に」「慌てないで」など、先輩や上司などから言われる事があります。
そして、失敗をした時に、「だから言ったのに」と言われます。
これは、完全に「言われた事が矛盾」している状態となっています。
この場合、「先輩や上司が想定している具体的な状態」を確認するべきです。
ちなみに、この「先輩や上司が想定している具体的な状態」をマニュアルとして作成する事で、「だから言ったのに」を減らす事ができます。
責任逃れの言い訳
お仕事で、「だから言ったのに」と「言い訳」をする人がいます。
これは、「連帯責任からの逃避に利用する人」となり、単なる「責任逃れ」となります。
複数人の作業者と、作業を進めてきましたが、順調にいかず、100点にはほど遠い状態で、お仕事が終了した時、その原因の振り返りの場面で見かけます。
「自分は散々言ったのに、みんなが聞いてくれなかった」などです。
これも、「だから言ったのに」となります。
ご自身に、お心当たりがある場合、お考えを改めて頂く事をオススメします。
複数人で作業をおこなうという事は、それだけの考え方があります。
その考え方からの行動の結果が、「お仕事の成果」となります。
この「お仕事の成果」が低いのは、「自分」も含めて全員に原因があり、これを正す「責任」も全員にあります。
そこで、自分だけ「責任逃れ」をしても、今後の「お仕事の成果」を上げる事はできません。
この場合、やらなければいけないのは、全員で「お仕事の成果」を上げる事を目的として、「ダメだったところ」「良かったところ」を出し合って、認め合って、改める事です。
「誰かの責任」ではなく、一人一人が「全員の責任」として考える事が重要となります。
ちなみに、今後のお仕事を「だから言ったのに」と言った人が、主体でおこなう事となったとします。
「連帯責任の逃避をする人」が、「その責任の重圧に耐える事ができるのか?」、疑問があります。
また、「連帯責任からの逃避をする人」は、誰にも信用されません。
このような人なので、お仕事が失敗するたびに、「だから言ったのに」と「言い訳」をし、「責任逃れ」をします。
したがって、「だから言ったのに」と言った人が、主体となって、お仕事を進めても、良くなる事はありません。
そして、このような人が、「扱いが面倒な人の典型」となります。
お仕事の場面で、この「扱いが面倒な人」の対応は、大変な苦労をします。
基本的には、「主要な作業から外す事」で、お仕事の進み具合や環境は、良くなります。
しかし、これは「いじめ」や「ハラスメント行為」となる危険性も高くなります。
「扱いが面倒な人」に対しては、「お仕事のやり方」について、しっかりと話し合う必要があります。
「だから言ったのに」は「責任逃れ」であり、そのような「お仕事のやり方」だから、「主要な作業から外された事」をしっかりと認識して頂く必要があります。
simacatより一言
できれば、「だから言ったのに」は、利用しない方が良い言葉です。
理由は、「どこを叱責しているのかが不明な為」です。
もし、「叱責」をするならば、「どこに問題があったのか?」を「具体的に丁寧に伝える」必要があります。
くれぐれも、「考えの押し付け」とならないようにご注意ください。
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