我慢による体調不良へのプロセス
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はじめに
普通に生活をしていると実感する事はないのですが、実はそれが健康な状態と言えます。
本来の人間は、嫌な事や辛い事を消化する能力があります。
嫌な事や辛い事を経験し蓄積する事により、より良い生活を送れる様に、身体が作られています。
しかし、辛い事が消化できず、その辛さが蓄積されると、我慢(ストレス)となり、さらに我慢を続ける事により、身体の不調へ繋がって行きます。
今回は、このプロセスと対応についてのお話しとなります。
普通に生活が送れている
人それぞれ生活圏は異なりますが、例えば学校や職場で生活しているとします。
生活をしていると、必ず嫌な事や辛い事はあります。
隣の人に言われた言葉や先生や上司に叱られるなどです。
しかし、その嫌な事や辛い事は、考えたり、運動したり、睡眠をとる事により、忘れたり、経験として蓄積されて、消化されます。
そして今後、同じ様な事があっても、初めに感じた時よりも、辛さの度合は低くなります。
嫌な事や辛い事が消化できない
様々な条件が重なり、嫌な事や辛い事が消化できない場合は、その事を感じ続ける事となります。
そして、同じ様な嫌な事や辛い事は消化できずに蓄積されて行きます。
それでも、生活を続けなくていけないので、耐えながら生活を続けます。
これが、我慢(ストレス)です。
しかし、我慢は消化する事ができます。
例えば人と話しをしたり運動をしたり、いわゆるストレス解消という方法です。
そして、この我慢も消化する事で、経験として蓄積されて行きます。
単純に、嫌な事や辛い事を消化するよりも、我慢をした分だけ強く経験として残ります。
我慢(ストレス)が消化できない
我慢(ストレス)が消化できないと、身体に影響が出てきます。
例えば、集中力の低下です。
ずっと我慢をしているので、その我慢の内容を頭の中で考える様になってしまいます。
そして、肩コリなどの症状が出てきたり、夜に眠れなくなる事もあります。
大抵の人は、この状態を真剣に捉えません。
この状態で、診療内科やカウンセリングを受診して、ストレス解消方法を見つけていれば、これ以上の悪化は防げるかも知れないのです。
しかし、我慢ができるからと言って生活を続けてしまいます。
身体に出てくる
集中力がなくなってくると自分のやりたい事が思い通りにできなくなります。
そして、そんな自分に対してさらに我慢をする事となります。
そして肩コリや睡眠不足から頭痛が始まります。
この頭痛も集中力の低下の原因となります。
そして胃の痛みも現れます。
それでもまだ我慢を続けると吐き気や動悸、震えなどが始まります。
この状態は自律神経が異常となっている状態です。
起きれなくなる
自律神経に異常が起こると身体の様々な所が不調となります。
頭痛はもちろん胃痛や吐き気、動悸や身体の震え、体温の調整もできなくなります。
そして身体がその様な状態の為、寝込みがちとなってしまいます。
大抵の方は、ここでようやく心療内科を受診されるのではないでしょうか?
うつ症状、適応障害、パニック障害などと診断されたりします。
しかし、病院へ行くだけは治りません。
薬を服用しながら、適度な運動をし、普通の生活を送れる様にします。
そして、普通の生活が送れる様になっても、通院や薬の服用を続けて行う必要があるのです。
どの様に対応するのか
相手が人ならば
人から嫌な事や辛い事をされた時、その方とその事について話しをしてみましょう。
直接、話しが出来ない場合は、関係する人でも構いません。
とにかく、思いを口に出しましょう。
口に出す事で、ある程度発散をする事が出来ます。
相手が人ではないならば
相手が人でない場合、例えば満員電車などは時間をズラすなどして、避ける様に心掛けましょう。
なるべく嫌な事や辛い事と感じる場所には、近付かない様にしましょう。
どうしても必要な場合は、自分にご褒美を用意しては如何でしょうか?
頑張れたご褒美です。
大した物でなくても良いのです。
例えば、夕食はご飯を少し多めに食べるとかです。
嫌な事や辛い事と感じる場所に行ったのですから、自分自身を労ってあげてください。
simacatから一言
元々は、嫌な事や辛い事を上手く消化できない所から始まっています。
嫌な事や辛い事を感じた時に、その事を解決する努力をする事が重要です。
そして、前述しましたが、身体に出てくる症状には敏感となって下さい。
放っておいて問題のない体調不良はありません。
最近、肩コリを感じるという方はウォーキングなどの軽い運動でも構いませんので、体を動かす様にして下さい。
また、入浴も良いと聞いています。
健康センターや銭湯など、広いお風呂に出掛けてみては如何でしょうか?
最後に、嫌な事や辛い事は人それぞれですので、中々難しいとは思いますが、学校では先生、職場では先輩・上司という方は、生徒さんや後輩・部下の状態を常に意識して頂ければと思います。
うつ病などの病気は治るまでに時間が掛かります。
そうなる前に、救いの手を差し伸べるようにしてあげて下さい。
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