【ざっくり解説】日本国憲法とは?!法律とは?!憲法と法律の位置付けと役割とは?!どのような違いがあるの?!
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はじめに
日本で義務教育を受けた人ならば、必ず「日本国憲法」という物を知っているはずです。
これは「日本の国家としてのルール」を示している物です。
一方、日本で生活をしていく上では様々なルールがあり、このルールを犯した時、何らかの罰を与えられます。
このルールを「法律」と呼んでいます。
「日本国憲法」もルールを示している物なので、「日本には2つのルールがある」ようなイメージとなります。
今回は「憲法と法律」について、ざっくり解説をいたします。
改めて、「憲法と法律」の位置付けと役割について、参考として頂ければと思います。
憲法とは
「憲法」は、「最高法規」と呼ばれ、「法律」の上位の存在となります。
日本には「日本国憲法」があり、これは、1946年(昭和21年)11月3日に公布され、1947年(昭和22年)5月3日に施行され、現在に至っています。
ちなみに「日本国憲法」の前は「大日本帝国憲法(明治憲法)」で、こちらは1889年(明治22年)2月11日に公布され、1890年(明治23年)11月29日に施行されました。
なんとなく、お気付きの人もいると思いますが、第2次世界大戦が終戦したのが、1945年(昭和20年)8月15日(世界的には9月2日)となりますので、「日本国憲法」は第2次世界大戦の終戦後に公布、および施行されました。
そして、良く耳にしますが「日本国憲法」は、「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」の3つを原則としています。
この「日本国憲法」は、第一章から第十一章まであります。
詳しくは、「衆議院」のホームページをご参照ください。
「憲法」の条文の内容は、「天皇の地位」「戦争放棄」「国民の権利及び義務」が有名ですが、実は「国会」「内閣」「司法」「財政」「地方自治」など、日本の統治機構についても記されています。
したがって、日本の統治機構は「憲法により定められた物」となっています。
そして、最近「憲法改正」という言葉を耳にします。
前述の通り、「日本国憲法」が施行されたのが、1947年(昭和22年)5月3日ですが、それ以降、(2022年5月現在)一度も改正されていません。
1947年から現在まで、「自然災害」「少子高齢化」「世界情勢」など、「日本国憲法」が施行された当時に比べて、「様々な状況が変化」をしています。
この「様々な状況が変化をしている事」に対して、「日本国憲法」で対応する事が難しくなっている事が、現実の問題となっています。
この問題に対応する為、「日本国憲法」を改正しようとする動きが、「憲法改正」となります。
ちなみに、最近の動きのご紹介となります。
「日本国憲法第96条」は、「憲法の改正」の条文となっていますが、「憲法の改正」には、「国民投票」が必要となりました。
とはいえ、(2022年5月現在)「衆参両院それぞれの本会議にて3分の2以上の改正の賛成」に加えて、「国民投票」にて2分の1の賛成がないと、成立しない事となっている為、ますます「憲法の改正」のハードルは高くなったと言えます。
「憲法の改正」のハードルは高くなったのですが、「日本国憲法」は、「日本の最高法規」となっている為、「慎重にならざるを得ない」という事でもあります。
法律とは
「法律」とは、「日本国民に対するルール」となります。
さきほどの「憲法」の解説をしましたが、実際に「国民のルール」となるのは、「法律」となります。
この「法律」がある事により、「良い事」と「悪い事」の判断がおこなえ、これにより「秩序」が守られる事となります。
「法律」は、「憲法に基づき、国会で作り、公布・施行」されます。
したがって、実は「憲法」を守るのは「国会」となります。
「国民のルール」である「法律」を作る時に、絶対に守るべきルールが「憲法」となる為です。
少し怖いお話しをしますが、「憲法」に違反をしても、「逮捕」される事はありませんし、「罰」を受ける事もありません。
とはいえ、何も起こらないわけではありません。
この「逮捕される事柄」や「どのような罰となるのか?」を示しているのが「法律」となります。
だから、「法律」が「国民のルール」となっています。
日本に住み、生活をする上では「日本国憲法」を知り、そして遵守するべきだとは思いますが、生活をする我々が意識し、守らなければいけないのは、「法律」となります。
simacatより一言
「憲法」と「法律」についての、ざっくり解説でした。
「憲法」と「法律」の位置付けや役割について、ざっくりとした認識はお持ち頂けたかと思います。
話しは変わるのですが、「日本国憲法」には「基本的人権」として、「国民の権利及び義務」について触れている条文があります。
ここで、「国民の権利としての自由」が認められています。
そして、「超法規的措置」という言葉をご存知でしょうか?
「超法規的措置」とは、「法律の定めを超えてとられる措置」という意味となります。
例えば、「大規模な感染症」が発生したとします。
その感染拡大を防ぐ為に、「行動制限」を「超法規的措置」として発令しました。
これは、「国民の権利としての自由」を制限する措置となる為、「憲法違反」となります。
しかし、「超法規的措置だから」と許されてしまうのが、「現在の憲法の状態」となっています。
本来、「法律」で必ず守る必要のある「憲法の存在」が、軽く扱われているように感じます。
このような事柄に対応できるように、「憲法の改正」について、考えなくてはいけない時期にあると思います。
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