周知とは?!啓蒙とは?!同じ認識と同じ考え方をする為には、どちらも必要です!!
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はじめに
お仕事で、何か問題が発生した時、解決をおこない、今後、同じ問題が、おこらないようにします。
ただ、これを「自分だけの物」としてしまうと、いつか同じような問題が「他の人」におこるかも知れません。
そして、「他の人」も、同じように問題の解決をおこなう事となります。
この、同じ問題に対して、違う人がそれぞれで、解決をおこなう事は、「時間の無駄」となります。
また、「解決の方法」にも違いが発生し、同じ問題であるにも関わらず、「問題解決の手段や結果」が、違ってしまう場合もあります。
したがって、「問題が発生した事」と「どのように解決をしたのか?」について、「同じ職場で共有する」必要があります。
この共有する内容には、「手順」などもそうですが、問題の解決により発生した、新しい「ルール」などもあります。
この「共有する行為」は、「周知(シュウチ)」や「啓蒙(ケイモウ)」と言われています。
この「周知」や「啓蒙」により、同じ職場の人で「同じ認識」「同じ考え方」が、できるようになります。
実は、「手順」や「ルール」を決めるのは、すごく簡単な事となっています。
難しいのは、この「周知」や「啓蒙」となり、これを「どのようにして、おこなえば良いのか?」が、常に問題となります。
周知とは
「周知」とは、「まわりに」「知らせる事」となります。
この「まわりに」ですが、「広く」とか「多くの」と言い換える事もできます。
「周知の事実」という言葉がありますが、これは「みんなが、知っている事実」という意味になります。
「周知」には、「発信者」と「受信者」が存在します。
そして、「発信者」が「周知」を指示して、「受信者」が「周知」をおこないます。
したがって、厳密には「周知させる」という言葉となります。
なお、このあたりは「周知する」としても、問題はありませんし、新聞などでも利用されている言葉となっていて、「周知を徹底させる」とか「周知を徹底する」など、耳にする言葉となっています。
「周知」は、「発信者」から指示をされ、「受信者」が、「対象とする人に対して、確実に知らせる事」となります。
この「周知を徹底する事」により、「知らない事が問題」となります。
例えば、「職場のルール」や「お仕事の方針」などは、「違反」や「無駄な事」につながる可能性があります。
「周知」を指示された事柄は、「周知の事実」となる前までに、「知っておくべき事柄」となります。
啓蒙とは
「啓蒙」とは、「無知な人に教える事」となります。
「無知」という言葉が使われているので、なんとなく、違和感を感じるかも知れません。
「無知」という言葉を、「知らない事」「未知の事」という言葉に、置き換えて頂ければ、少しは違和感を軽くする事ができると思います。
「啓蒙活動」という言葉があるのですが、これは「正しい知識を教える活動」となります。
「知識」は、「ある」と「ない」があり、「ある」場合でも、「正しい」と「間違っている」があります。
そして、「啓蒙活動」では、「不足している知識をおぎなう事」「間違っている知識を正す事」が、「目的」となります。
社内の活動にて、「職場のルールに反するような考え方や行動がある」場合、「正しい考え方や行動」ができるように、「啓蒙する」となります。
ちなみに、自分自身が「知識を取り込む場合」「間違っている知識を正す場合」は、「啓発」と言います。
「自己啓発本」など、耳にする事があると思います。
周知と啓蒙
同じ認識を持ち、同じ考え方をする為には、「周知と啓蒙」が必要となります。
「周知」は、「共有する事」となります。
「共有すべき事柄」を知らせる事ができたら、それで「周知」は完了となります。
しかし、「周知で知った事柄」について、「なぜ、そうなったのか?」という根本的な部分が分からないと、「知識」は「中途半端な物」となってしまいます。
「そう言われたから、やっている」「考えても、仕方がない」、このような考え方になってしまうと、「似たような事柄」であっても、「別の事柄」となってしまいます。
これでは、ある事柄に対して、「認識する事」はできても、「考え方を同じにする事」はできません。
この「考え方に必要な事」が、「中途半端をおぎなう知識」となります。
そして、その「知識」を伝える事が、「啓蒙」となります。
「周知」にて「共有する事柄を伝える事」、「啓蒙」にて「不足している知識をおぎなう事」で、「同じ認識」を持ち、「同じ考え方」ができるようになります。
なお、「啓蒙」は「知識を増やす事」「知識を置き換える事」となる為、「周知」に比べて時間が掛かります。
「共有するべき事柄」の「重要度」で、「啓蒙をするか、しないかの判断」が必要となります。
simacatより一言
「啓蒙活動」は、長い目で見る必要があります。
これは、「知識」が蓄えられている場合、それだけ「正すべき知識が、多くなるから」となります。
そして、気をつけて頂きたいのが、「否定や非難」となります。
「啓蒙」は、「足りない知識をおぎない、間違っている知識を正す事」が、「目的」となります。
しかし、理解が難しい場合、「否定や非難」を口にしてしまう人がいます。
「否定や非難」を口にした時点で、「啓蒙」では無くなってしまいます。
「啓蒙」を行う時は、根気強く、丁寧におこなってください。
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