お仕事で怒鳴る人?!影響と弊害とは?!ハラスメント行為の可能性も?!職場全体で向き合うべき?!
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はじめに
お仕事の現場に「怒鳴る人」がいます。
「なぜ怒鳴るのでしょう?」
「怒鳴って何かが変わるのでしょうか?」
「怒鳴ることも表現の一つ」だと思いますが、それを聞かされる側はたまりません。
そして、その声や言葉は周りの人にも聞こえます。
最悪、お客様の耳にも、入ってしまう可能性があります。
今回は「怒鳴る人」について触れたいと思います。
「怒鳴った本人」は、気持ちが晴れるかも知れませんが、他に良い事は一つもありません。
職場で怒鳴る
「怒鳴る」とは「大きな声を出して怒りをぶつけるイメージ」になります。
「なぜ怒鳴るのか?」、それは「短気だから」「感情がたかぶるから」「言葉が見つからないから」「自分が上だと思っているから」など、いろいろな理由があります。
過去に「怒鳴る」事で、「相手を従わせる事ができた」、または「その場を乗り越える事ができた」など、「間違った成功体験」により癖がついてしまった可能性もあります。
とはいえ、「怒鳴れば、相手が従ってくれる」「怒鳴れば、この場を乗り越えられる」など、「本当の意味での問題解決」はせずに、「その場をしのぐ行動」と言えます。
「怒鳴る事の職場への影響」をご紹介します。
精神的ストレスの増加
人は怒鳴られると、大きなストレスを感じます。
これが精神的な健康に悪影響を及ぼし不安やうつ病のリスクが増加します。
これにより「お仕事の生産性が低下する」可能性が高まります。
職場の士気低下
怒鳴り声が頻繁に聞こえる職場では、従業員の士気が低下します。
これにより「お仕事に対する意欲やモチベーションが減少し業務効率が悪化する」可能性が高まります。
職場環境の悪化
怒鳴る事で職場の雰囲気が悪化し、チームワークやコミュニケーションの質が低下します。
これにより「協力的な環境が損なわれ、お仕事のパフォーマンスが低下する」可能性が高まります。
離職率の上昇
すぐに怒鳴る上司や同僚がいる場合、その職場にいる事に嫌気がさします。
これにより「快適な職場環境を求め離職率が上昇する」可能性が高まります。
信頼関係の崩壊
怒鳴られることにより、上司や同僚との信頼関係が損なわれます。
この信頼関係の欠如により「コミュニケーションの断絶や誤解が生じ業務の進行に支障をきたす」可能性が高まります。
長期的な業績への影響
怒鳴り声が常態化している職場では、従業員の満足度が低下し、創造性やイノベーションにも影響があらわれます。
これにより、「長期的な業績に悪影響を及ぼす」可能性が高まります。
以上、「怒鳴る事の職場への影響」になります
「怒鳴る行為」はハラスメントと見なされる事があり、これが法的な問題に発展する事があります。
もし、「自分は怒鳴る人」と思う時は、「職場で怒鳴る事の影響」について「責任を取る事ができるのか?」という点について、お考え頂きたいと思います。
そして、「怒鳴る事の影響」により、「悪くなる事」が起こります。
これが「弊害」です。
「弊害」を知るためにも「怒鳴る事の職場への影響」を少し掘り下げます。
もし、自分が「怒鳴るという行動を選択する」時、考えなくてはいけない事があります。
それは、「何が得られるのか?」「何を失うのか?」です。
「得られる物」は「気持ちの発散」や「相手を従わせる」などになります。
「失う物」は「怒鳴った人の品格」「信頼や信用」「協調性」「相手との関係性」になります。
冷静に数だけ見ると「怒鳴る事で失う物」のほうが多くあります。
そして、問題なのは、「怒鳴る人」と「怒鳴られる人」の二者間だけでは済まない点になります。
例えば、職場で「怒鳴っている人」と「怒鳴られている人」がいます。
当然、「怒鳴られている人」は気分も落ち込み、やる気を失ってしまう事は、言うまでもありません。
そして、職場にはその他の人がいます。
その「その他の人」にも影響を及ぼします。
「いつか、自分も怒鳴られるかも知れない」など「恐怖を感じる人」がいるかも知れません。
そのような人は、自ら率先した行動を控えるようになります。
「恐怖を感じる人」が多いと、それ分だけ職場から活気が失われていきます。
そして、「お客様がその場面に遭遇したらどのように思うのか?」になります。
普通の感覚であれば、そのような横暴な従業員のいる会社と「率先して取引をしたい」とは思いません。
もし、ライバルの会社が存在する時、たった一人の従業員の為に、取引の機会を失ってしまう可能性があります。
「怒鳴る」という行為は「当事者間」だけにとどまらず、「職場環境の悪化」や「機会損失」など、「会社に悪い影響を与えてしまう」事となり、これが「弊害」になります。
怒鳴る人との接し方
ハラスメント行為に対して厳しい対処が求められている現在、「職場で怒鳴る人」はかなり少なくなっています。
しかし、少なくなっているからこそ、「怒鳴られる事に耐性がない人」が増えています。
いざという時に備えて、「怒鳴る人との接し方」をご紹介します。
怒鳴る人とはかかわらない
言うまでもなく、一番良い方法は「かかわらない」事です。
「接し方」を考える前に、まず「かかわらない」事を考えてください。
「なぜ、かかわらなくてはいけないのか?」「本当に関わる必要があるのか?」になります。
「お仕事だから、仕方がない」
「逃げたくないから、我慢する」
このように考えて耐えられる間は良いのかも知れません。
しかし、「もう無理」「耐えられない」となった時、無理に「怒鳴る人」と接する必要はありません。
よって、「逃げる」事や「距離をあける」など、「かかわらないようにする」事を考えてください。
怒鳴る人との接し方
「怒鳴られた」時は、「しっかりと言葉のひとつひとつを聞く」ようにしてください。
怖いかも知れませんが、ひとつひとつの言葉を理解して、不明な点がある場合は、しっかりと確認してください。
「怒鳴っている人は何を望んでいるのか?」「それは自分にできる事なのか?」を冷静に考える必要があります。
そして、「できない」のであれば、はっきりと「できない」と伝えるようにしてください。
怒鳴られると、萎縮して、心が萎えてしまいます。
しかし、その気持ちを抑えて「冷静に会話する」ように心掛けてください。
「怒鳴る事は一つの表現」と考えると、少しは冷静になれるかも知れません。
また、「怒鳴る人」に対しては「猿や九官鳥が何か言っている」と考えるのも良いかも知れません。
まずは、「自分が冷静になる事が重要」です。
このように「冷静に話しを聞く」「分からない事をしっかりと聞く」という当たり前の行動が、「怒鳴る人」にとっては「面倒臭い人」となります。
喧嘩への発展は避ける
「怒鳴る人」と「かかわらない」事を一番に考える理由ですが、それは「喧嘩に発展する」事を避ける為です。
「怒鳴る人」とかかわっていると、「怒鳴られる人」にも徐々にストレスが溜まっていきます。
そして、ある時「怒鳴られている人」が「怒鳴る」事で、やり返してしまう事があります。
お互いに怒鳴りあってしまうと、これは「喧嘩」になります。
プライベートなら良いのですが、「職場での喧嘩」は最悪の結果です。
「怒鳴られた立場」なのに、「怒鳴る人と同じ物を失う」事になってしまいます。
良い事は一つもありません。
もし、「自分が怒鳴られる」立場で、いよいよ自分のコントロールが難しいと感じた時は、「逃げる」事や「距離をあける」など、「かかわらないようにする行動」をとるようにしてください。
怒鳴る人を変える方法
「怒鳴る人」を「怒鳴らない人」にする方法は「完全に無視する」事を職場内で徹底する事です。
先輩だろうと、上司だろうと、「怒鳴るという行為」に対して無視します。
職場全体で「怒鳴るという表現は禁止とする対応」をしないと、「怒鳴る人」は変わりません。
「怒鳴る人」にしてみると「怒鳴るという表現は普通の事」です。
「悪い事をしている」という感覚はありません。
よって、「怒鳴る」事は「悪い事」である事を伝える必要があります。
その為に「怒鳴るという表現」に対しては、「職場全体での無視」になります。
仮に「無視するとどうなるのか?」になります。
お仕事がストップしてしまうかも知れません。
その結果、売上も落ちてしまうかも知れません。
しかし、そうならないと「分からない人」もいます。
もし、「怒鳴る人」を「怒鳴らない人」にしたいのであれば、職場の全員で考えて、行動する必要があります。
この行動は、「怒鳴る事の影響や弊害をなくす為の活動」となり、「会社の為の行動」にもなります。
とはいえ、「無視をするのは怒鳴るという表現」に対してのみです。
「普通の会話で無視する」というわけではありません。
また「存在を無視する」というわけでもありません。
この点は注意してください。
前述の通り、「怒鳴るという表現」は「ハラスメントと見なされる」事があります。
この点を理由に「怒鳴るという表現は禁止とする対応」を職場全体で検討する必要があります。
以上、「怒鳴る人との接し方」になります
とはいえ、本当に無理に接する必要はありません。
理解する必要もありません。
「怒鳴られる」事で「今までで一番自分の気持ちの落ち込みが激しいと感じた」時は、逃げる事を考えてください。
また、「ハラスメント行為」として職場の専門窓口に相談する事も検討をするべきです。
そのような窓口がない場合は厚生労働省が管轄している相談窓口をご利用ください。
【外部リンク】ハラスメント悩み相談室(https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/facility.html)
くれぐれも無理をしないようにしてください。
simacatから一言
お仕事をしていれば、お客様、上司、先輩から「怒鳴られる」事があるかも知れません。
その時は、あまり真正面で受けとめないようにしてください。
真正面で受け取ってしまうと、「怒り」や「怖さ」を感じ、冷静さを失ってしまいます。
もし、「危ない!」と感じた時は、「怒鳴る人」を客観的に見て「面白い部分」を見つけるようにしてください。
「よく、そこまで怒れるなぁ」とか「面白い顔で怒るなぁ」などになります。
もちろん、「面白さは顔に出さない」事が前提になります。
「面白い」と感じる事ができると「怒り」や「怖さ」がゆるみ、少しは「冷静」になる事ができます。
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