PMBOKってご存知ですか?!IT業界で使用されている言葉です?!一般のお仕事でも流用可能です?!
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はじめに
IT業界には、PG(プログラマー)やSE(システムエンジニア)などの業界用語があります。
これらは、お仕事の役割をあらわした用語となっています。
そんなIT業界での役割の中に、PM(プロジェクトマネージャー)という物があります。
このPMに必要な知識として、「PMBOK(ピンボック)」という物があります。
今回はIT業界のお話しではありません。
IT業界で使用されている「PMBOK(ピンボック)」という物に触れたいと思います。
この「PMBOK」は、一般のお仕事でも利用できる知識となっています。
一度に全てを理解する必要はありません。
「PMBOK」で挙げられている事柄を何となく意識をする事で、いつもとは違う視点でお仕事をおこなう事ができます。
PMBOKとは
「PMBOK (ピンボック)」とは、「プロジェクトマネジメントにおける知識をまとめた物」となります。
いきなり、「プロジェクトマネジメント」という言葉を出してしまいましたが、今回はこの言葉を覚える必要はありません。
意味だけ、簡単に触れておきます。
IT業界での「プロジェクト」とは、「ある目標を達成する為の様々な業務の集合体」となります。
これも少々、難しい言い回しなので、さらに分かりやすくして、「お仕事の単位」とします。
今回のお話しでの「プロジェクト」とは、「お仕事の単位」と理解してください。
そして、「マネジメント」とは「経営や管理」という意味となりますが、お話しの流れの上で、「管理」という意味といたします。
「お仕事」は「様々な作業」で成り立っています。
そして、「様々な作業」には、「人や物やお金」などが必要となります。
これらを「管理」するので「プロジェクトマネジメント」となります。
そして、こちらも覚える必要はないのですが、「PMBOK」という言葉についても、簡単にご紹介しておきます。
「PMBOK」とは、「Project Management Body of Knowledge」の頭文字をつなげた言葉となっています。
「PMBOK」が目標とするのは、「高品質」「低価格」「納期遵守」となります。
「なるべく良い物を安い価格でできるだけ早く」という目的の為に考えられました。
この「PMBOK」とは、「プロジェクトマネジメントにおける知識をまとめた物」としましたが、これが「10個のマネジメント知識」と「5つのプロセス」で体系化されています。
今回のお話しでは、この「10個のマネジメント知識」のご紹介となります。
この「10個のマネジメント知識」は、一般のお仕事でも役立つ事柄となります。
「管理者」という立場の場合は、この「10個のマネジメント知識」を利用する事で、「管理とは何をおこなうべきなのか?」を知る事ができます。
また、「作業者」でも、「管理者は何をしたいのか?」「管理者は何を求めているのか?」を考える時に利用する事ができます。
したがって、「管理者」にも「作業者」にも、利用可能な知識となります。
それでは、「PMBOK (10個のマネジメント知識)」を挙げます。
- 統合マネジメント
- スコープマネジメント
- スケジュールマネジメント
- コストマネジメント
- 品質マネジメント
- 資源マネジメント
- コミュニケーションマネジメント
- リスクマネジメント
- 調達マネジメント
- ステークホルダーマネジメント
これらが「PMBOK (10個のマネジメント知識)」となります。
「PMBOK (10個のマネジメント知識)」を簡単に解説いたしますので、普段のお仕事での考え方に取り入れて、利用して頂きたいと思います。
PMBOK (10個のマネジメント知識)
「PMBOK (10個のマネジメント知識)」について掘り下げます。
なお、あくまでも「一般的なお仕事で意識をするレベル」の簡単な解説となり、「IT業界の人に向けた解説ではない」事を予めご了承ください。
統合マネジメント
「お仕事の全体の管理」となります。
お仕事全体の方針を決め、調整をおこないます。
そして、この方針や調整は、今後の9つのマネジメントも含めた「全体のマネジメント」という位置付けとなります。
スコープマネジメント
「お仕事の範囲の管理」となります。
スコープとは「範囲」です。
「お仕事の範囲」を決めないと、計画を立てる事はできません。
また、お金や人も無尽蔵に消費する事となります。
そして、お仕事をおこなっていると、まれに「決められた範囲を越えてしまう事」があります。
これらの「お仕事の対象範囲を決め、それを管理する事」が「スコープマネジメント」となります。
スケジュールマネジメント
「お仕事の予定と実績の管理」となります。
お仕事は、「計画」をたてて、作業が進められます。
「計画」には、「納期」があり、この「納期」に向けて予定される作業が、「作業予定」となります。
「作業予定」の「作業」がおこなわれると、「作業実績」となります。
この「作業予定の通りの作業実績となっているのか?」を管理する事が、「スケジュールマネジメント」となります。
稀に「作業予定の通りの作業実績となっていない」場合があります。
仮に、作業予定に作業実績が追いついていない場合、これは「遅延している」事となるので、「納期に間に合わない」事となります。
「スケジュールマネジメント」をおこなう事で、この時に「何らかの対応が必要である事」を認識する事ができます。
コストマネジメント
「費用の管理」となります。
お仕事には、必ず「予算」があります。
これは、「このお仕事にはこれだけの費用をかける事ができる」と予め計算された金額です。
「費用」は、お仕事をおこなう上で、様々な所で発生します。
人が動くのであれば「人件費」、物を買うのであれば「物品費」、その他にも、「事務所の賃貸料や光熱費」など、様々な「費用」が発生します。
「費用の管理」とは、「費用が予算を超えないように管理する」という考え方で、これが「コストマネジメント」となります。
品質マネジメント
「品質の管理」となります。
これは、「できるだけ高品質にする」という意味ではなく、「要求された品質を維持する」「品質を一定に保つ」という考え方で、これが「品質マネジメント」となります。
資源マネジメント
「お仕事に必要な人や物の管理」となります。
お仕事では、「作業者」も資源ですし、「物品」も資源となります。
「お仕事に必要な資源を管理し、必要であれば調達をする」という考え方で、これが「資源マネジメント」となります。
コミュニケーションマネジメント
「情報共有の管理」となります。
「お仕事に関係する人の全てが、お仕事に関係する適切な情報を共有する」という考え方で、これが「コミュニケーションマネジメント」となります。
なお、情報には不要な情報も存在します。
そのような情報の破棄についても「情報共有の管理」に含まれています。
リスクマネジメント
「リスクに対する管理」となります。
この「リスク」とは、「不確実」「損失」という意味となります。
お仕事には様々な「不確実な事柄」が存在します。
そして、その「不確実な事柄」により「損失」が発生する時があります。
「各作業で発生する損失の可能性や各作業で損失が発生した時の対応を想定しておく」という考え方で、これが「リスクマネジメント」となります。
調達マネジメント
「調達の管理」となります。
「お仕事に必要な人材や物品、そしてサービスなどの契約を含めた調達と管理をおこなう」という考え方で、これが「調達マネジメント」となります。
ステークホルダーマネジメント
「利害関係者向けの情報の管理」となります。
「ステークホルダー」とは「利害関係者」という意味です。
「お仕事をおこなっている人だけでなく、お仕事に関係する人たちへの情報共有」という考え方で、これが「ステークホルダーマネジメント」となります。
以上「PMBOK (10個のマネジメント知識)」でした。
「PMBOK」については、前述の解説以外にも「5つのプロセス」や「作成される成果物」などの指定もあります。
もっと詳細に知りたい場合は、ご自身でお調べ頂き、さらに知識レベルを深めて頂きたいと思います。
simacatより一言
IT業界に限らず、一般のお仕事にも役立ちそうな「PMBOK (10個のマネジメント知識)」でした。
実際に、「PMBOK」を調べて頂くとお分かりになると思いますが、一部、異なっている部分があります。
あくまでも、「一般のお仕事にも役立ちそうな情報」とご認識頂き、お役に立てて頂ければと思います。
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