シナリオとは?!お仕事の把握に使える?!シナリオでお仕事の全体像をイメージしましょう?!
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はじめに
「シナリオ」という言葉をご存知でしょうか?
「シナリオライター」などの職業で、「演劇などの脚本を作る人」というイメージを持たれる人が多いと思います。
「シナリオ」は「演劇などの脚本を作る人」にだけ必要な物ではありません。
一般的なお仕事の中でも「シナリオ」を生かす事ができます。
今回は「シナリオ」について触れたいと思います。
現在、従事しているお仕事でも、この「シナリオ」を考え、活用して頂きたいと思います。
お仕事のシナリオとは
英語の「シナリオ(Scenario)」とは、「筋書き」という意味になります。
「筋書き」とは、「決めておいたやり方や手順」「目論見(モクロミ)」などの意味となります。
この「決めておいたやり方や手順」から、「映画や演劇の脚本や台本」という意味でも使用されています。
「決めておいたやり方や手順」は、「映画や演劇」だけでなく、「色々なお仕事」にも存在しています。
「色々なお仕事」での「決めておいたやり方や手順」とは、例えば「売上情報を集める作業」「集計をおこなう作業」「集計結果を公開する作業」となります。
色々な作業があり、それぞれに「決めておいたやり方や手順」があります。
しかし、「シナリオ」は「映画や演劇の脚本や台本」という意味でも使用される通り、初めから終わりまで、その中身をあらわした物となります。
「売上情報を集める作業」「集計をおこなう作業」「集計結果を公開する作業」のそれぞれに「シナリオ」が存在しますし、それに関連する全てのつながりをあらわすのも「シナリオ」となります。
もちろん、お仕事では「突発的な事」が起こります。
この場合は、「シナリオ」にない事を考えて、おこなう必要があります。
しかし、この「突発的な事」も次の機会からは、「シナリオ」に組み込まれる事となります。
実際の作業を分かりやすく解説した物が「作業手順」、それぞれの作業の概要や、つながりをあらわした物が「シナリオ」と考える事もできます。
何も分からないお仕事をはじめる時、全体像をイメージして、「シナリオ」を作る事により、実際の作業をおこなう時に、迷ったり悩んだりする事を極力減らす事ができるようになります。
お仕事のシナリオは自分で考える
普通のお仕事には、「シナリオ」はありません。
個々の作業に「手順書」はあっても、「お仕事のシナリオは存在しない」事が普通です。
通常、「お仕事のシナリオ」は自分で考える物となる為です。
自分が経験をした作業と、現在おこなっている作業とのつながりを見つけて、関係を知る事により、「シナリオ」をイメージする事ができます。
それでは、「経験がないとシナリオをイメージする事ができないのか?」となります。
経験がない場合でも、「シナリオ」をイメージする事は可能です。
この場合、2つの方法があります。
1つ目は「情報を仕入れる」、2つ目は「想像する」となります。
1つ目の「情報を仕入れる」とは、「職場の人に聞く」「関連書籍を調べる」「ネットで調べる」などとなります。
これで、似たような環境でお仕事をしている人から、「シナリオ」をイメージする為の「情報を仕入れる」事ができます。
2つ目の「想像する」とは、「シミュレーションをする」事となります。
「シミュレーション」とは、「結果を仮定して擬似的におこなう」という意味となります。
なお、「シミュレーション」は、自分が想像できる範囲でしかおこなう事ができません。
例えば、今まで「月間の売上の集計の経験」がある場合は、「年間の売上の集計」は、想像する事ができます。
しかし、これが「利益の集計」の場合、「月間の売上の集計の経験」を活かす事ができない為、「シミュレーション」をする事ができません。
したがって、自分が想像できない場合は、1つ目の「情報を仕入れる」しか方法がない事となります。
「経験がある」「情報がある」、このような場合、基本的には「シミュレーション」にて、「シナリオ」をイメージする事となります。
この「シナリオ」をイメージする事は、「何を目的としているのか?」「最終的にはどうしたいのか?」を知る為の考え方となります。
これが「考えの基本」となり、この「考えの基本」の内容は、「いつ」「誰に」「何を」「どうする」となります。
この「考えの基本」をもとに、それぞれの作業から全体の作業に「繰り返し当てはめる」事をおこないます。
全体の作業とは、「お仕事のゴール(目的)」となります。
この「お仕事のゴール(目的)」は、お仕事を知るたびに増えていきます。
したがって、「お仕事のゴール(目的)」が増えるたびに、「シナリオ」に加えていく必要があります。
目の前のお仕事に慣れた時、「お仕事のシナリオ」をイメージして、全体像の把握に役立てていただければと思います。
simacatより一言
「演劇などの脚本」は、すでに「全体像のイメージ」は決まっています。
そして、「進行の指示」「表現の指示」をした物が、「シナリオ」となります。
したがって、「シナリオ」とは、「演劇などの設計図」となります。
お仕事では、「現在の状態」があり、「希望する状態」があります。
「現在の状態から希望する状態にする」場合でも、「シナリオ」を考える必要があります。
この「希望する状態」とは、「目的」となります。
お仕事では、「社会情勢の変化」や「会社の施策の変更」などにより、「目的の変更」や「目的が増える」事は、一般的にありえる事です。
この時、「希望する状態」にする為に、「シナリオ」を考える事となります。
とはいえ、この場合も「シナリオ」をイメージする方法は変わりません。
「情報を仕入れる」「想像する」、この2つの方法を利用する事となります。
そして、「シナリオ」ができたら、その「シナリオ」に従って、作業を割り当てていく事となります。
このように、「目的から、こまかな作業を考える」事が、本来の「シナリオ」の利用方法となります。
「お仕事のシナリオは自分で考える」としましたが、本来は「シナリオ」があって、作業が存在しているはずです。
しかし、実態は「シナリオ」が存在せず、だから「お仕事の全体像の把握」が難しくなっている状態となります。
「シナリオ」がない場合、「お仕事の全体像の把握はしない」という考えは持たず、自分で「シナリオ」を作り、「お仕事の全体像の把握」に役立てて頂ければと思います。
「シナリオ」を作る事は知る事となります。
「個々の作業」のつながりから、「全体像」をイメージして、「最終的な目的」を知る事ができます。
そして、「最終的な目的」を知った時、「個々の作業」についても、振り返りをして頂きたいと思います。
「個々の作業」の中に、「最終的な目的」とは関係のない作業が含まれているかも知れません。
「シナリオ」を考える事は、このような発見にもつながる為、「作業の整理」にも、役立てる事ができます。
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