【新卒の就活】この企業に興味がある?!行動をする前にブラック企業リストを確認しておきましょう?!
聞き流し用動画(YouTube)
はじめに
就職活動をおこなうにあたり、「情報誌」「セミナー」「企業のホームページ」から情報を収集し、「自分が興味を持てる企業」を見つけます。
もちろん、その時に企業の事業内容や待遇などの「条件」についても確認をします。
「条件に納得ができる時」もしくは「条件に納得ができそうな時」、一歩前進という形で、実際に「会社説明会」などに参加をします。
おおよそ、このような流れで「就職活動」をおこなっている人がほとんどではないかと思います。
この流れで間違ってはいないのですが、ひとつだけ確認を追加して頂きたいと思います。
それは、「ブラック企業リストの確認」です。
今回は、「ブラック企業リスト」について触れたいと思います。
インターネットの「口コミサイト」は見るのに、「ブラック企業リスト」を見ていないという人がいます。
「口コミサイトは善意の口コミ」だけではありません。
これは、「悪意のある口コミが存在する」という事です。
よって、「正確性が乏しい情報」となります。
「自分が興味を持てる企業」を見つけた時は、「ブラック企業リスト」の確認もおこなう事をおすすめします。
ブラック企業リスト
「ブラック企業リスト」とは、「都道府県労働局が公表している法令違反企業一覧」となります。
ちなみに、「労働基準監督署」は「労基(ロウキ)」と略されています。
「労基」は、「管轄内の事業所(企業)が労働関係法令を守っているか?」、監督する機関となります。
そして、「ブラック企業リスト」についてとなります。
正式には、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」と呼ばれ、厚生労働省の指示のもと、都道府県労働局が公表をしています。
詳細については「厚生労働省 長時間労働削減に向けた取組」をご参照ください。
「労働基準関係法令違反に係る公表事案」は、「厚生労働省 長時間労働削減に向けた取組」の「長時間労働削減推進本部」の施策として、都道府県労働局長宛に通達が出されました。
それが、「違法な長時間労働や過労死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について」となります。
【外部リンク】違法な長時間労働や過労死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について
ここで公表された企業が一覧化されている為、「ブラック企業リスト」と呼ばれています。
そして、この「ブラック企業リスト」に掲載される条件は、「労働関連法の違反」をおこなった場合となります。
これは、おもに「労働基準法」「最低賃金法」「労働安全衛生法」の違反となります。
例えば、「違法な残業」「賃金や残業代の未払いや不払い」「危険の防止措置義務の違反」などがあり、公表日からおおむね1年間、掲載され続けます。
実は「ブラック企業リスト」に掲載されるまでは、「実態の把握」「労働局の改善指導」「労働局の立ち入り調査(実態の調査と改善の実施状況の確認)」があります。
「労働関連法の違反」が悪質でない限りは、「労働局の立ち入り調査と改善指導」のみとなります。
したがって、「ブラック企業リスト」に掲載される企業は、かなり「悪質な企業」とみなされます。
もちろん、「ブラック企業リスト」に掲載される事によって、「改善されるケース」もあるのですが、そうした企業は「体質的な問題」を抱えている為、「根本的に改善されるのは難しい」のが現状となります。
したがって、「おおいに警戒するべき企業」となります。
どうしても「条件」が気に入り、その企業を希望する場合は、「改善の状況の確認」をおこなうようにしてください。
もちろん、正直な回答を頂けるのかは不明なので、少しでも「おかしい」と思ったら、その企業は諦めた方が賢明です。
実際にブラック企業リストを確認してみる
「ブラック企業リスト」はインターネットで簡単に検索をする事ができます。
「ハローワーク情報サイト~ハロワのいろは~ 法令違反企業一覧の絞り込み検索 」を開くと、「ブラック企業リスト」が表示されます。
【外部リンク】ハローワーク情報サイト~ハロワのいろは~ 法令違反企業一覧の絞り込み検索
この「ブラック企業リスト」の表示項目を挙げます。
- 管轄
- 企業、事業場名称
- 所在地
- 違反法条
- 事案概要
- その他参考事項
この「ブラック企業リスト」にて、自分が検索したい企業名を「検索:」欄に入力すると、検索をおこなう事ができます。
それほど手間のかかる事でもないので、お時間のある時にでもお試し頂きたいと思います。
あと、「事案概要」という項目があり、これが「ブラック企業リストに掲載された理由」となります。
「ブラック企業リストに掲載された理由」がどのような内容なのかを知っておくと、「悪質な事柄の事例」を知る事ができます。
気になる事例がある場合、「自分が希望する企業に対する確認事項」とするのも宜しいかと思います。
simacatより一言
「ブラック企業リスト」への掲載を免れている企業もありますし、掲載期間が過ぎてしまった企業もあります。
したがって、「ブラック企業リスト」は完璧ではありません。
しかし、簡単に調べられるので、調べておいても損はありません。
そして、最終的には「面接」にて、自分自身で「見極める」必要があります。
とはいえ、社会人経験もないので、「見極める」のは難しい事でもあります。
その時は、ご両親や学校の先生など、頼れる大人にも相談をして頂きたいと思います。
もし、「見極める」事ができず、入社をしてしまい「肉体的・精神的に厳しい状態」が続く場合は、「厚生労働省 総合労働相談コーナー」に、ご相談頂きたいと思います。
絶対に無理はしないでください。
コメント